こだわった料理を作ったからといって店は流行るわけでは無い

私は新潟県三条市で生まれ育ちました
三条市や燕市と言ったら、工具や洋食器、金物の製造メッカの地域です
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
私のおじさんの会社もハサミを作っている製造メーカーさんです
周りは製造業の社長さんばかりと言うことです
そんな社長さんと話をしていると、疑問に感じることが昔ありました
それは、「良い商品を作れば必ず売れる!」と皆さん口を揃えて言うのです
それを聞くたびに私は、良い商品=売れる!とは限らないと思っていたのです
逆に良い商品を作る製造のプロなのですが、販売する販売の素人である人があまりにも多いのです
これって様々な業界で言えることじゃないでしょうか?
料理人は、こだわった食材を使い、おいしい料理を作ればお店が繁盛すると勘違いしている人が多いです
もちろん食材や味は絶対に大切ですが・・・
先日行われた、エクスマセミナー(エクスペリエンス・マーケティング)にて、ゲスト講師の二人目として登壇された方が、まさにこの事例にどんぴしゃりの人物だと思います
一体何が足りなかったのでしょうか?
彼のブログはコチラから⬇︎
https://hana3.info/private/exma87/
はなぶさ旅館の三代目でありこだわりの料理人 花房光宏(はな)さん
正直、私もはなぶさ旅館に何度も泊まったことありますが、花房光宏(はな)さんが作る料理は本当にお世辞ではなく手が込んでいておいしいです
私の家族も様々なところに行ってますが大絶賛しています
しかし、おいしい料理を作るからこの旅館が流行っているわけではありません
大学生の時に2代目の父親から旅館を廃業しようと思っていると言う一報を聞きます
静岡県伊豆長岡温泉郷の旅館は全盛期70軒あったのが半分の35軒まで減少し、経営的には難しい状態になっていたみたいです
東京で板前の修行してた彼は「おいしいものを作れば旅館が忙しくなる!」と信じて実家に戻ってきて旅館に入ったと言うことです
東京で4年間修行してた彼は、伊豆の新鮮な食材を使い、ボリュームも多く、職人ならではの細かな手作業でおいしい料理を作って宿泊客に提供しました
しかし、宿泊客の感想やレビューは料理に対して非常に低いものでした
なぜ?こんなに手間をかけているのに・・・
そんな時に、お父さんも受講していたエクスマ塾の話が持ち上がり、エクスマを勉強するようになったのです
その中で彼の心に刺さった言葉は・・・
・伝わってなければこの世に存在しないのと同じ
・とにかくやってみよう!だめなら変えれば良いのだから
この二つのフレーズだったんです
どんなにおいしい料理を作ってもその価値や思いが伝わってなければ、この世に存在しないのと同じなのです
そうなんです!伝わってないんです
彼はそれからSNSを使い多くの方に発信することを始めました
明確に誰に対して、何を伝えて、どうなったら良いのかを意識して発信したと言うことです
伊豆の観光情報や料理のレシピの紹介、プロが教える料理のうんちく、板前の裏方での様々な努力、そしてなんて言っても彼の人柄です
それを毎日コツコツと発信したのです
そうするとその投稿を見て友人や知り合いがたくさん来てくれるようになりました
またその方々が自分のSNSで発信をしてくれるようになったのです
もう一つ彼が挑戦した事は、伊豆のこだわりの食材を使ったおいしいものを全国発送することです
SNSでつながった多くの方々に家で簡単に作れる様々な食材やおいしい料理を提供することを心がけました
アジの干物・ペペロンおにぎりの素・鶏皮サラミ・特選豚しゃぶ・あゆの干物・・・
僕も取り寄せて食べましたが本当に絶品です
その他にも伊豆長岡紹介するツアーを企画したり、誰でも簡単にプロみたいに卵焼きを作れる料理教室を開いたりもしました
そんな時、楽天トラベルのマイトリップから取材の話が来たそうです
裏方の板前にSpotlightが浴びる瞬間です
価値を伝えて、個性を伝えて、伊豆長岡の魅力を伝える
そこに共振共鳴する人が増えてファンが増えたのです
私もはなぶさ旅館のファンの1人でもあるのですが、もっと言うと花房光宏さんのファンなのです
本当に努力家で伊豆長岡を愛しており、はなぶさ旅館を愛しています
最近は移転をしてさらに素晴らしい旅館になりました⬇︎
多くのレストランの調理人や職人としてのお仕事をしている人に彼の発信を見てほしいです
伝わってなければ存在しないのと一緒なのです(^◇^)
本当に勉強になりましたw

美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)
地球の応援団長こと鳥辺康則です。
初めて私のブログをご覧頂ける方はコチラもご一読頂ければ幸いです。
》鳥辺康則(とりちゃん)の生い立ち
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