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「女は二度決断する」を観て思うこと

美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)

地球の応援団長こと鳥辺康則です

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先日映画「女は二度決断する」を観てきました

衝撃のラストに心が揺さぶられたのは事実です

主演女優のダイアン・クルーガーは、今まであまり意識していなかった女優ですが、この作品で私のイメージは一変しました

圧倒的な存在感と激しくこみ上げてくる怒りの演技に見るもの全てが圧倒されると思います

その結果彼女は第70回カンヌ国際映画祭の主演女優賞を獲得しました

納得の結果と言っていいと思います

映画のテーマは切なくなる「復習」です

あなたの家族が殺されたら復習しますか?


最愛なる、夫と息子が殺されたことに対しての復讐劇なのです

ネオナチグループによる爆発テロで家族をしなった主人公は深い怒りと悲しみの中最後には復讐と言う道をとるのです

現実世界の中で様々リサーチをしてみると、実際に復讐をする人は0.1%以下と言うことです

復讐するのはどんな人か?と言うと「心の病を患っている人が多い」と心理学者はいます

特に多いのがボーダーライン症候群(境界性人格障害)の方が多いと言うことなのです

つまり不安定な家庭で育った人が多いと言うことなのです

しかし実際、あなたの最愛なる夫と子供が殺されたとしたら黙っていられるのでしょうか?

劇中では裁判で犯人は無罪になります

国も法律も頼れなくなったとしたらどのような判断をするのだろうか?と深く考えさせられました

ただ毎日悲しみに泣き崩れ泣いているのだろうか?

何か行動に移すのだろうか?

そんなことを強く考えさせられる映画です

この映画のベースになっているのは実際に起きた「NSU事件」と呼ばれるテロ事件なのです

NSU(国家社会主義地下活動)と言う極右グループが2000年から長年に渡り、ハンブルク、ミュンヘン、ニュールンベルグなど8カ所の都市でトルコ人など9人の外国人とドイツ人の女性警察官1人を次々に殺害した事件です

日本にいるとこの事件はほとんどニュースになりませんでした

この事件最大の問題点は、警察が「トルコ人の犯罪組織内の抗争か、麻薬売買をめぐるトラブル、あるいはトルコ人とクルド人の抗争」と思い込んで捜査を行ったために、ネオナチグループが捜査線上に上がらなかったことなのです

そのため、テロリスト達は11年間にわたり全国で犯罪を繰り返したと言う事実です

その根底にあるのは欧州と異文化圏との価値観の衝突なんです

21世紀に入り、欧州では難民・移民問題が最大の論点となっています

例えばドイツでは人口約8,120万人に対して、1640万人が移民なのです

ハンブルグでは人口の34%が移民だということです

日本にいると難民や移民問題を意識する事はほとんどないと思いますが、世界各国では1番の論点として今でも争われています

しかし、私は日本人だから関係ないとは思いません

いまだに世界で根強く残る人種差別問題!

日本でもアジア人に対するヘイト本が書店に堂々と並び、ネット上で差別的な言葉が飛び交っているのは事実です

中国人や韓国人の海外旅行者を見下すような言葉で罵っている書き込みも多くあります

この映画の本当のテーマは「外国人差別と偏見」なのではないかと思います

私も全く差別がないかと言えば違いますが、妻が外国人であり海外での生活も経験しているので他の人よりは感じるものが違うかもしれません

そんな社会的なメッセージを根底に主人公の「復習」が繰り広げられているドラマなのです

ラストシーンはここでは書けませんが強烈に胸が痛みます

生きていても地獄、死んでも地獄なのであればどちらを選択するのでしょうか?

ぜひこれは映画館で見て欲しい作品だと思います

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