広まる海洋汚染は深刻な問題!
美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)地球の応援団 団長こと鳥辺康則です。
漂着ごみや有害物質の人間の活動が原因で排出された廃棄物は地球全体で起こっている環境問題であります。
各国が対策を講じてもなかなか解決に至らないのが現状です。
海洋汚染を防止するのが難しい現状で、今度は人間がほとんど立ち入ったことのない「マリアナ海溝」や「ケルマデック海溝」でも有害物質が発見されたと言うニュースが流れました。
海溝とは海底が細長い上のようになっている場所のことで、世界最大と言われる「マリアナ海溝」は長さが2,550キロにも及び、現在までの調査で判明している最深部は深さが10,911メートルに及びます。
これは標高8,848メートルのエベレストを沈めても、山頂から海面まで約2,000メートルほどあると言う想像を絶する深さで「チャレンジャー海淵」と呼ばれております。
ただいま上野の国立科学博物館で「深海2017?最新研究でせまる”生命”と”地球”?」を開催しております。
最新の研究によって深海生物の生態が明らかになってきてる今、海洋の比較的浅い部分では太陽光が植物の成長促し、魚や貝などの生物が植物を消費すると言う事情とほとんど同じ生態系を形成しています。
太陽が届かない深海の場合は、海底地層から放出する熱水噴出孔の周辺に生態系が形成されています。
しかし、熱水噴出孔は5000m以下の海底には存在が確認されておらず、5,000メートル以下に生息する生物は、浅い海洋から降り注ぐ生物の死骸などに含まれる有機物を重要な栄養素として厳しい環境を生きているとされます。
ニューカッスル大学のアラン・ジェイミーソン博士は、腐らないポリ塩化ビフェニル(PCB)やポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)といった汚染物質が海溝にいる生物の体内に侵入しているのではないかという仮説を立てました。
海溝に降り注いだ有機物は海溝から二度と出る事はありません。その海溝にたまっている有機物に人間由来のもの、つまり人間の活動によって生み出された汚染物質が含まれいると考えたのです。
実際にジェイミーソン博士は調査チームを結成しマリアナ海溝とケルマデック海溝の7000?10000mの間に無人調査機を沈めて端脚類を捕獲する調査を実施しました。
調査の結果は、捕獲した端脚類から高濃度のPCBと中濃度のPBDEが提出されたのです。
汚染が進んでいない沿岸にいる生物から検出されるPCBは組織1グラムあたりに対して1ナノグラム以下ですが、汚染が進んでいる地域では100ナノグラムを上回ります。
マリアナ海溝の1万250mの場所で採掘された端脚類からは 1グラム当たり495ナノグラムのPCBが検査され、8,942メートルの場所では1グラム当たり807グラム、7,841メートルで採取された端脚類に至っては1グラム当たり1,900ナノグラムのPCBが検出されました。
ケルマデック海溝ではマリアナ海溝よりも検出されたPCBが少なかったものの、それでも1グラム当たり50?250グラムと言う高い数字だったとのことです。
ジェイミーソン博士は「北太平洋の海流が形成している北太平洋旋廻には大量のプラスチックが蓄積されていて、ここからマリアナ海溝に分解されたプラスチックが入り込んでいる可能性がある」と予測しています。
それにしても深海1万メートル近くにいる生物からこのような高濃度のPCBが検出されるなんて信じられない事実です。
もうすでにこの地球上では人間が作り出した化学物質や廃棄物で汚染されていない場所はないと言っても過言ではありません。
なぜ北極の白熊から高濃度の化学汚染物質が検出されたり、深海の生物からPCBが検出されるのでしょうか?
我々を取り巻く地球環境汚染の実態はますます深刻になっていると思います。
5%プロジェクトをさらに加速させねばならぬと思う内容のニュースでした。
美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)
地球の応援団長こと鳥辺康則です。
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