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高齢者のクスリ多剤併用を厚労省が警鐘をならしている

「とりあえず薬を出しましょう」この言葉は日本医療現場で大きな問題になっているそうです

株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)

薬には必ず副作用があり「とりあえず出す薬」なんかは無いのです

日本人は世界に類を見ない薬大好きな国民です

それによって大きな代償を払っていることを知らない人がまだまだ多いのです

厚生労働省は6月中旬に医療機関等に向け高齢者への不要な薬の処方を減らす必要性や、その具体的なプロセスを説くガイドライン「高齢者の医薬品適正使用の指針」を公表しました

日本では4人に1人の高齢者が7種類以上の薬を服用している実態があります

薬を多剤服用して害が出る状態のことを「ポリファーマシー」と呼びます

日本国内では高齢者がポリファーマシーになる率が非常に上がっていて、それに対して厚生労働省が警鐘を鳴らした形になりました

そもそも薬は必ず副作用のある化学物質です

必要以上の薬をとる事は=さらに病気を悪化させることにもなりかねないのです

他国と比べて薬に対しての考え方が日本は大きく違います


若い頃にカナダのバンクーバーに2年ほど住んでいたことがあります

病気になりホームドクターの所へ行くと、ほとんどのケースで薬を処方してくれませんでした

他国では病気の方にも薬を処方しますが、1錠or2錠なんです

なぜならば、薬を3錠以上服用するともともとある病気よりもクスリの副作用のリスクが高まるからです

6錠以上飲むと薬の副作用による死亡リスクが高まるのです

つまり薬を多剤服用すると死に近づくと言うことです

日本人は、病気で死亡するよりも薬の副作用によって死亡するケースが多いとも聞いています

残念ながら日本ではそれだけの危機感は持たれていません

しかし、今回厚生労働省が作ったガイドラインによると・・・

多剤服用すると「フレイル」と言う現場から要介護へ移行する率が上がると言うことです

食欲が無くなり体が弱っていくと言うことです

具体的に言うと転倒や認知症のリスクが上がると言うことです

薬が症状や病気を加速させていると言うことです

なぜこんなに多剤服用をするようになったのでしょうか?

問題は「多病」です

日本の医療制度は縦割りの文化で診療分野が違うと他の病気までのことを考えてくれないのです

内科に行けば薬が出されます

神経外科に行けば薬が出されます

耳鼻科に行けば薬が出されます

このように様々な病気に対してそれぞれの薬がたくさん処方されるのです

クスリ手帳持って患者さん自身がしっかり管理しない限りは薬は減りません

糖尿病や高血圧といった生活習慣病

脳や心血管疾患などの高齢者の病気

関節痛、認知症、骨粗しょう症、不眠や便秘等の病気

あっという間に薬が10錠以上になります

もちろん必要な薬は飲まなきゃいけないのですが、ほんとに最小限にするべきだと私は思っています

全てのクスリには必ず副作用があります

患者さん自身がしっかりと理解して賢い選択をしてほしいと思います

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