映画「パブリック 図書館の奇跡」を観て思うこと
久しぶりに素晴らしい映画に出ました
それは僕の大好きな俳優の1人であるエミリオ・エステベスが制作・監督・脚本・主演を務めた「パブリック 図書館の奇跡」と言う映画です
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
1980年代ハリウッドの青春スターを総称して「ブラッド・パック」と呼びますが、エミリオ・エステベスもその中心的な人物の1人なんです
僕はこの世代の映画が大好きで、ブラッド・パックの俳優たちから小さい頃に多くのことを学びました
「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」「セントエルモスファイヤー」など数々のブラッド・パック世代の映画をこよなく愛しています
そんなエミリオ・エステベスが今回手がけた映画は、図書館を題材にした心温まるヒューマンドラマでした
簡単なストーリーはこちら⬇︎
米オハイオ州シンシナティの公共図書館で、実直な図書館員スチュアート(エミリオ・エステベス)が常連の利用者であるホームレスから思わぬことを告げられる。「今夜は帰らない。ここを占拠する」。大寒波の影響により路上で凍死者が続出しているのに、市の緊急シェルターが満杯で、行き場がないというのがその理由だった。
約70人のホームレスの苦境を察したスチュアートは、3階に立てこもった彼らと行動を共にし、出入り口を封鎖する。それは“代わりの避難場所”を求める平和的なデモだったが、政治的なイメージアップをもくろむ検察官の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、スチュアートは心に問題を抱えた“アブない容疑者”に仕立てられてしまう。やがて警察の機動隊が出動し、追いつめられたスチュアートとホームレスたちが決断した驚愕の行動とは……。
人種や貧困をテーマに、人間として本来あるべき人権とそれを守ろうとする1人の図書館員の話
図書館を含めるパブリックスペースの意味やあり方が再度考えさせられた映画です
若い頃カナダのバンクーバーに2年間住んでいたので、様々な人種や貧困が世界にはあることを少しは感じました
私自身イエローの人種としてカナダにいた頃は差別にあったり暴言を浴びせられたりしたことも何度もあります
今世界的ムーブメントに波及しているBLMと言う言葉があります
Black Live Matterです
アフリカ系アメリカ人のコミュニティーから発信する、黒人を中心とする人種差別への反対運動です
この社会運動は、白人が優遇され、不当な差別構造の上に成り立つアメリカで幾度と無く活発化してきた大きな問題です
きっかけは白人警官が不当に拘束した一般の黒人男性が死亡した事件です
日本にいて、日本人として生きているのであればあまり人種差別を感じる事はないと思います
しかし私の妻は外国人なので日本国内で数多くの差別を感じ受けてきた実体験があります
今後少子化の中で働き手の労働者が足りなくなると言われている日本で、多くの外国人労働者がこの国に入ってくることが決まっています
今の狭い視野では日本人は、様々な国の方々と平等に接することができないと危惧してしまいます
ある意味非常に心が狭い人種だと思っています
それはホームレス等の扱いにもあります
日本ではホームレス=怠けている人!とレッテルを貼られ社会から除外される動きがあります
米国ではコロナ禍で失業者が700万以上増えていると言われています
実際ホームレスは、過去には軍人として命をかけて戦ってきた人や、社会の中で会社の代表として戦ってきた方などが多くいます
つまり勝手な差別的な見方でホームレスは怠け者と決めるのではなく、一人ひとりの人間にはホームレスになった事情があるのです
もっと言えば生活保護を受けている人も日本では非常に多い事実が公開されていません
今回の映画の中でパブリックスペースである図書館に、異臭を放つホームレスが毎日やってくると言う話があります
当然図書館利用者はそれをクレームとして報告します
そして最終的に異臭を放つホームレスを図書館から追い出したのです
それが逆に裁判沙汰となり、匂いがあると言う理由だけで追い出されたことに対して莫大な違約金を支払うことになります
さすがに訴訟大国アメリカです
日本でこのようなことがあったら当然図書館から追い出されて当たり前だと考えるでしょう
しかし本当に人間として一人一人に人権があることに日本人は受け止めなければならないかもしれないのです
残念ながら日本では非常に心の狭い差別的なことが平気で行われています
昨年、台風19号が関東地方を直撃した時、避難所に訪れたホームレスを受け入れを拒否したのです
理由は東京災害対策本部がホームレスについては避難所は利用できないことを決定したと言うことです
さらに定額給付金等はもちろん受けられません
それだけではなく東京オリンピックに向けて、ホームレスの一生排除が始まっています
東京都の言い訳は公共空間にベンチを設けたり、アート的なものを作ったりすることが理由らしいです
これを排除アートといいます
東京オリンピックに向けてホームレスの一斉排除をアートと言う名のもとに整備を進めていくのです
パブリックスペースは本来すべての人に与えられた公平で公共的な場所だと思います
日本国憲法第20五條には「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と書いてありますと書いてあります
しかし実際は、全く違いますよね
日本人は本当に偏見に満ちた人種かもしれません
心が狭く自分の価値観が全てだと勘違いしてる人も多いと思います
一歩日本から外へ出て人々と接するとその考えは大きく変わります
人間としての人権とは何なのか?
今後日本でも貧困の差が大きくなり生活保護を受ける人や住む場所を失う人も多くなると予想されています
今自分のいる立場から上から見下すのではなく、いつでも自分もそういう立場に陥る可能性があると言うことです
そんなことを強く思わせてくれる映画でした
美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)
地球の応援団長こと鳥辺康則です。
初めて私のブログをご覧頂ける方はコチラもご一読頂ければ幸いです。
》鳥辺康則(とりちゃん)の生い立ち
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