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止まらぬ肥料価格の高騰により有機農業が見直されてると言われてます

ロシアによるウクライナ侵攻が長引く中、穀物の高騰だけではなく肥料原料の供給不足が世界的な問題になっています

日本は化学肥料を99%輸入に頼っており農業経営者を窮地に追いやっているのが事実です

株式会社 日向の鳥辺康則です

肥料が高騰すればほとんどの農作物が値段を上げざるを得ないと言う状況に陥ります

広大な国土を抱えたロシアは、3大肥料原料であるリン酸・カリ・窒素の生産で非常に重要な役割を果たしています

豊富な天然ガスや石油による低コストのエネルギーを使って、アンモニアなどの窒素肥料原料も合成してるんです

カリ鉱石の生産量の3割強はロシア、ベラルーシが占め、リン鉱石について、ロシアは世界第4位の生産国であるんです

この世界最大の肥料庫からの供給が、物流の混乱と経済制裁の両面から途絶えることになれば、世界の農業にとって致命的な影響を受けることになるのは間違いありません

日本国内では特に、リン酸アンモニウム、塩化カリウムはほぼ全量輸入です

農林水産省によれば、世界的に資源が偏在しているため、輸入相手国もカナダ、中国、ロシア、ベラルーシなどに偏っています

中国も最近では輸出規制を発動しています

これは戦争の影響ではありません

日本は窒素肥料である尿素の37%(19年度)を、リン酸アンモニウムに至っては88.7%(20年)を中国から輸入しています

その中国が環境保護のため、製造過程で大量の二酸化炭素(CO₂)を放出する肥料工場の取り締まりに乗り出したのです

国の基準を満たしていない工場の操業を止めたため、製造量が減ったんです

国際的な原油価格の値上がりが追い打ちをかけ、製造と輸送のコストが上がり、肥料価格が跳ね上がってしまった

農家が肥料価格の高騰に苦しむ事態になったため、中国は行き過ぎた環境政策を軌道修正しつつ、自国で必要になる肥料の安定確保と備蓄に熱心になっています

輸出を締め付けるため、尿素やリン酸肥料など化学肥料関連の29品目について21年10月、輸出を実質停止にしたのです

そんなこともあり農家のほとんどで使われている化学肥料は2.5倍以上に急騰してるのです

昨年から商社やJA全農が原料確保に必死になっていますがさらに化学肥料が高騰するとみられています

そこで今一度見直されているのが化学肥料を使わない有機農業や減農薬の農法です

これによって農薬を減らす方向や化学肥料を減らす方向にもしかすると一気に加速するかもしれないのです

今現在、日本の全耕地面積に占める有機農業の割合はたったの0.5%です

99.5%は化学肥料を使った農法がなされていると言うことです

なぜ有機農業が広がらないのか?

広がらない理由は単純で、厳しい有機登録基準に加え有機肥料代や管理コストがかさむのが理由なんです

農家さんの作業時間も30%以上アップすることもわかっているのですが、それだけ手間ひまかけて作っても商品代金に上乗せしづらいと言うのが日本の現状です

しかしここにきて有機農業は、農薬やここから化学肥料を使わないため物価高騰の影響を受けていないと言う専門家もいます

換算すると作業時間は増えるが、経費は3割以上も削減できると言う計算になります

今後も高騰の影響受けることが予想され農家もゆくゆくは観光栽培の方がコストが低いのか、有機栽培の方が良いのかと言う選択が迫られるかもしれません

物価高騰が日本の主力農業がゆうきになる好機を与えてくれるかもしれないのです

まだまだロシアによるウクライナ侵攻は終わりが見えませんが、様々なところに影響が及んでさらなる物価上昇は避けられないと思います

そんなこと思って今回はブログを書きました

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