世界で起きていることに「宇宙からのまなざしを持つ」ことの大切さ
先日購入した雑誌「FRAU」で、1989年に他界された漫画家の手塚治虫さんの特集記事が書かれていました
読めば読むほど現代の私たちに大切なメッセージがたくさん書かれていたのでブログで紹介することにしました
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
言わずと知れた漫画界の巨星・手塚治虫さんです
「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブッダ」「ブラック・ジャック」「リボンの騎士」など、描かれた漫画のテーマは非常に多様性があります
しかしその根底にあるものは地球と生きとし生ける物へ向けられた愛がテーマになっています
優れた漫画家や映画監督は仕事に没頭してる時にある種の瞑想状態に入ることがあると聞きます
その時に我々が住んでいる3次元では無い5次元や高次元につながると言うことがあると思っているのです
何が言いたいのかと言うと、彼の漫画で描かれていることが近未来では多くが実現していると言うことです
昔の漫画に携帯電話が登場したり、ロボットが登場したり、様々な今では普通のことが遥か昔の漫画に登場しています
彼は千里眼があったのでしょうか?
そうではなくある種の高次元とつながり与えられたインスピレーションがあったように感じます
その未来を漫画と言う手法を使って自由自在にメッセージとして我々に与えていたのだと思います
彼の代表作の「鉄腕アトム」も実は最初の1年だけは違うタイトルで漫画が書かれていました
「アトム大使」と言うタイトルです
内容は違う民族同士がどうすれば仲良くなれるかと言うテーマなんです
手塚治虫の漫画の中には自然や環境のことがたくさん描かれています
その自然や環境を守らなければならない立場の人間が破壊者となり未来を壊すようなエピソードがたくさんあります
今から50年以上前の漫画です
そしてもう一つ自然や環境と同じ位大きな関心を寄せられていたのが、人種や宗教、国を超えた人間同士のつながりなんです
差別のない多様性のある社会を望んでいた手塚治虫は、「アトム大使」として描こうとしていたのです
しかし当時、子供には難しいと言うことで変更を余儀なくされたと言うエピソードがあります
また1954年から描かれている「火の鳥」では太古の昔から未来までを舞台に「人間とは何か、生命とは何か」を問い続けている物語になっています
そして彼の集大成である「ガラスの地球を救え」では、宇宙からの眼差しを持て❗️と言うメッセージが込められています
宇宙から眺めれば、人間は人種や国境もない「地球人」で、昆虫も動物も人間も全て同等にとらえることができると言うメッセージです
そうやって広く世界を見つめる視点・俯瞰した視点などが必要だと言うことを強く訴えています
「木を見て森を見ず」です
今世界で起きている環境問題や人種差別・戦争などの人間が引き起こす問題を考えるとその眼差しを持つことがいかに大切かがわかってきます
彼が残してくれた様々なメッセージの1部を紹介します
ぼくたちは日頃、自分の力で生きていると思い込んでいますが、この大宇宙に満たされた目に見えないエネルギーが、ぼくたちを生かしてくれていると言う気がしてなりません。この途方もない永劫を生きる宇宙生命の一粒が人類なのです。〜人間の欲望より〜
人間がどのように進化しようと、物質文明が進もうと、自然の一部であることに変わりは無いし、どんな科学の進歩も、自然を否定することができません。それはまさに自分自身=人間そのものの否定になってしまうから。自然が僕に漫画を書かせたより〜自然が僕に漫画を書かせたより〜
自然への畏怖をなくし、傲慢になった人類には必ずしっぺ返しが来ると思います。〜科学の進歩は何のためかより〜
なんとしてでも、地球を死の惑星にはしたくない。未来に向かって、地球上のすべての生物との共存を目指し、むしろこれからが人類の本当の‘あけぼの’なのかもしれないとも思うのです。〜地球は私にかかっているより〜
他にもたくさんあるのですが詳しく知りたい人は雑誌を買って読んでみて下さい
手塚治虫が我々に何を伝えたかったのかがよくわかるようになっています
そして手塚治虫が生前、講演会やテレビで語った言葉を集めたエッセイの本があります
「ガラスの地球を救え 21世紀の君たちへ」と言うものです
ぜひ興味がある方は買って読んでみて下さい
現代の私たちにとても突き刺さる言葉がたくさん書かれています
われわれはそこから何を学ぶのでしょうか?
そんなことを思ってブログに書きました(^◇^)
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