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安い卵にはカラクリがあることを知らない人が多いと実感しました

多くの商品が値上げになり物価が上昇して家計は火の車状態と言う人もいると思います

そんな中で昔から「物価の優等生」と言われているのが卵です

株式会社 日向の鳥辺康則です

安いお店だと1パック100円ちょっとで買えるのが激安卵です

しかしそこで考えて欲しいのは安い商品にはカラクリがあると言うことです

知ると本当に怖くなる不都合な真実があると言うことです

世界では動物を虐待しながら家畜生産物として買わないようにアニマルウェルフェアと言う考え方が徐々に広がっています

しかし実際に日本の養鶏場ではアニマルウェルフェアとは真逆のワイヤー製のバタリーゲージで買われているんです

一切自由がきかない小さな部屋の中で一生涯を置いていくと言うことです

刑務所以上に厳しい環境が待ち受けています

アニマルウェルフェアに対して書いた過去のブログがあるので興味ある方がいたら読んでみて下さい⬇︎

https://117kirei.com/20220216toribeblog/

世界の畜産のスタンダードとなっているのは、家畜を快適な環境下で飼養することで健康的な生活が送れるように配慮した飼育を目指す「アニマルウェルフェア(動物福祉)」

EUの一部やアメリカの複数の州では採卵鶏のバタリーケージ飼いは禁止されています

実際には東京オリンピック前には海外の選手からバタリーケージ飼いの鶏卵の提供を見直してほしいという嘆願書が出されています

しかし日本で売られている卵のほとんどがバタリーゲージ飼育なんです

その実態を少し説明します

バタリーケージの大きさは60cm×40cmと狭くこの中に7羽の採卵鶏を入れているのが普通です

狭くて羽を広げることなんて無理ですし、鶏の習性である止まり木に止まったり砂浴びをすることもできません

また、狭いケージの中で弱い鶏をつついて殺さないよう雛の段階でクチバシの先端を切断するデビークが行われます

本来、鶏が年間に産む卵の数は30個程度ですが品種改良された採卵鶏は生後約140日を過ぎてから約300日間でおよそ300個の卵を産みます

鶏は春になって日が高くなると卵を産み出す習性があります

その習性を逆手にとりバタリーケージを置いた鶏舎の内部は電球で照度を保っています

300日間で300個の卵を産んだ鶏に再び産卵させるために行われるのが強制換羽です

強制換羽とは一体どんな行為なのか?

2週間ほど餌も水もやらずにいると栄養不足になって羽根が抜け鶏は冬になったと勘違いをします

その後、餌と水を与えて電球の明かりを浴びせると鶏は春の訪れを感じて再び卵を産み出します

こうして採卵期間を延ばし鶏を2度・3度と使い回すことで卵のコストは安くなるんです

ちなみに知らない人もいると思うので、人間にとって都合のいいように品種改良がなされた肉用の鶏はブロイラーと呼ばれ、採卵用の鶏はレイヤーと呼ばれています

レイヤーは食肉には適しませんから、卵を産めないオスのレイヤーには用途がなく生後すぐにシュレッダーのような機械ですりつぶされるなど殺処分されているのが現実です

こんな実態を知ってる人は何人いるんでしょうか?

もしこれが卵を産む鶏ではなく自分の子供だったら・・・

考えただけで本当に恐ろしくなります

アメリカのマクドナルドや格安大型スーパーのウォルマートは、近い将来バタリーケージ飼いの卵は扱わないと宣言しています

日本はアニマルウェルフェアの観点においては大きな遅れをとっているんです

なぜ遅れをとっているかと言う事は消費者が無関心だからです

豊かで便利な社会の裏側で犠牲になっているものに対して現代の消費者はあまりにも無関心すぎるんです

安いものに価値観をおき、なぜ安いのかと言う原因も考えずに消費してしまう癖がついちゃってるのです

この安いものに価値を置く価値観を変えない限りは何も変わりません

1953年頃の日本国内での卵の価格は今の価値で1パック1000円位でした

卵は決して安いものではなかったのです

それが大量生産大量消費と言う中でバタリーゲージ飼育が広がっていったのです

そして大量の抗生物質が使われ過酷な飼育環境の中で育てられている

そんな激安卵を喜んで買う・・・

本当に私たちは商品購入の時に一つ一つ丁寧に考えなければいけないかもしれません

高いものにはきちっとした理由があり、安いものにも激安のカラクリが必ずあるのです

そんなことを考えながら生活することもこれからは大切なんではないでしょうか?

もちろんそのためには賃金が上がらなければいけなかったり、老後の生活不安を解消しなければならないと言う課題もある事は知っています

しかしまずは現実を知ると言うことが大事なのです

そしてその中で関心を持つと言うことが最も大切です

1人でも多くの人が日本の鶏卵飼育環境に興味を持ってほしいと思っています

そんなことを強く感じて今回ブログを書きました

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