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新年に改めて食品ロスと世界の飢餓を考えてみる

ハウス食品グループが行った意識調査によると日本国内での「食品ロス」の認知率は98.8%になっていると言うことです

ほとんどすべての国民が「食品ロス」の意味を知っていると言うことです

株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)

ご承知の通り食品ロスとは、本来食べられるはずの食品を無駄に捨ててしまうことです

外食産業や食品加工業などの「事業系食品ロス」と、家庭から出る「家庭系食品ロス」があります

事業系食品ロスは、店舗の売れ残りや飲食店の仕込みすぎ、過剰なオーダーによる食べ残しなどが挙げられます

家庭系食品ロスは、消費期限を過ぎてしまった食品だけではありません

野菜・果物の皮を過剰に除去したり、作りすぎや好き嫌いによる食べ残しも該当するのです

ほとんどの方が知ってる内容だから日本では相当食品ロスが少なくなってると思っている人がほとんどではないでしょうか?

実際はどうなんでしょ?

世界自然保護基金(WWF)の報告書によると、世界の食品ロス量はこの10年間で2倍近くになっていると言うことです

10年前は13億tだったのが今では25億t以上になっているのです

日本は世界の中でどれぐらい食品ロスをしてるんでしょうか?

国別で比較すると世界第3位です

中国・アメリカに続き不名誉な第3位なのです

しかし中国やアメリカは国土も広いし国民の数も日本よりも圧倒的に多いんです

国民一人当たりの食品ロス発生量にすると、中国を超えてアジアではダントツワーストワンです

日本で食品ロスが多い原因の1つが「賞味期限」の設定です

「消費期限」と「賞味期限」との違いは多くの方には認知されていますが、実際賞味期限が切れると捨てられているのが現実です

賞味期限とは、未開封で表示方法とおり保存した場合に「おいしく食べられる期限」で、期限を過ぎても食べらないわけではありません

しかし賞味期限が近いものや切れた商品は廃棄されています

一方世界の飢餓状況はどんなふうに変化してるんでしょうか?

国連世界食糧計画(WFP)の2021年11月の発表報告によると以下の通りです

・80カ国、2億8300万人の食料が急速に不安定化し、高いリスクにさらされている

・(食料不安は)2020年初頭のパンデミック以前に比べ88.8%増加しており、前例のない伸び率

・主な増加要因は、紛争の増加、コロナの影響を含む経済悪化、気候変動

WFPによると、新たに危機的な状況にある人が増えているのはアフガニスタン、ミャンマー、ソマリアです

また、特に深刻なレベルにある国は、エチオピア、マダガスカル、南スーダンです

単に紛争が増えている食料になってるだけではなく、気候変動によって長期の干ばつが影響していて食料が採れないんです

例えばマダガスカルは世界のバニラ事情の8割以上を有しています

実際に日本が輸入したバニラ豆の約93%がマダカスカルです

しかし長引く干ばつの影響と大規模なサイクロン被害の影響で栽培ができなくなっています

過去最悪の干ばつが4年も続いているのです

そんなことが日本で報道される事はありません

日本は大量に食料を海外から買って、大量に捨てています

世界では食料が食べれずに飢餓の方が圧倒的に増え続けていると言われています

われわれはこのことから何かを学ばなければならないと思っています

食品ロスはさらに気候変動にも関わってます

食品ロスは、焼却すれば二酸化炭素を発生させ、埋め立てれば二酸化炭素の25倍以上の温室効果を持つメタンを発生させます

IPCCによると、食品ロス由来の温室効果ガスは全体の8〜10%を占め、自動車からの排出量とほぼ同じなんです

気候変動に影響を与えるのは食品ロスだけではありません

食料システム――すなわち食料の生産・加工・流通・調理・消費など、食に関わるすべての活動――は、世界で排出される人為的な温室効果ガスのうち21〜37%を占めるんです

それだけが大切な食料が簡単に捨てられている

それだけ大切な食料が飢餓の方の手元に届かない

これだけでも様々なことを考えさせられます

日本と言う小さな国に住んで世界からあまり情報が入らない中で、このままで良いのでしょうか?

今一度自分自身に言い聞かせるためにもこのようなブログを書きました

身を引き締めて一つ一つの行動と考えを改めていきたいと思います

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