観測史上最も異常気象が多かった2021年を振り返る③
今後異常気象は増えるのでしょうか?
多くの科学者が間違いなく異常気象は増えると断言しています
株式会社 日向の鳥辺康則です
異常気象が平時になると言う発表がされているのです
1000年に一度起こるような異常気象が、今後は3〜4年に一度起こる頻度になると言う科学者もいます
地球上の多様な気候は、水や大気が循環することで生まれています
気温が上昇すると言う事は、その絶妙なバランスが壊れてしまったと言うことです
そして異常気象や自然災害が多発した後には、水不足や農作物の不作、飢餓が襲ってくることをわれわれは忘れてはいけないと思うのです
気候変動による故郷を追われる「気候難民」は世界で増加し続けています
このままでいくと2050年には少なくとも世界で12億人が移住地を追われる可能性があると言われています
台風
昨年12月にフィリピンで発生した台風22号は日本には上陸しませんでしたが観測史上最大かつ最強の台風でした
フィリピンの多くの島々を巻き込み街は壊滅的状態になり多くの人が行方不明になっています
最終的に死者数や被害の規模は未だにわかっていません
台風は海上に発生した熱帯低気圧が発達したものです
発生地域によってはハリケンやサイクロンとも呼ばれています
海水温が上昇すると熱帯低気圧が強力になりより巨大な台風が発生する事は明確です
台風は「増加」が問題ではなく「勢力が強まっている」ことがとても懸念されているのです
昨年8月に発生したハリケーン「アイダ」により米国ルイジアナ州では100万世帯が停電し長期間にわたり市民の生活を脅かしました
日本では2021年の台風発生数は22個にとどまり、平均の25.1個より少なかったです
さらに日本に接近した台風12個の中で上陸台風は3個のみです
いずれも例年並みの数でした
しかし上陸した台風3つのうちの2つは観測的には最も珍しい経路をたどる台風だったのです
7月23日に発生した台風は気象庁が予測する経路をたどる明日初めて宮城県に上陸しました
こんな事は過去ありません
9月6日発生した台風は日本列島通り過ぎたと思ったら方向逆転して福岡に上陸しました
1951年の統計開始以来はじめてのことです
つまり台風が予想の経路以外の動き方をしてるのです
豪雨
温暖化で海水の温度が上がると水蒸気が増えます
その水蒸気がより巨大な強い豪雨を引き起こすのです
2021年夏は、豪雨により中国・河南省の地下鉄で浸水や鉄砲水が発生して多くの方がなくなりました
中国・長江流域での断続的な大雨で約2万9000戸が破壊され220万人が避難しました
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州でも豪雨で約1万8000人が避難する事態が起きました
米国では観測史上初となる巨大な竜巻が3日間で88個以上発生し6つの州にわたって壊滅的な打撃を与えました
日本各地でも豪雨災害が起きたところは非常に多いです
IPCCは、世界の陸域における平均降水量は1950年以降年々増加していることを発表しています
特に1980年以降はその増加率が加速して巨大になっているのです
集中的に強い大雨が降る傾向は年々増しているのです
日本では大雨の頻度は増えていますが、年間降水量は減少している現状もあります
1部の場所に大量に降っていると言うことです
10年以上前に線状降水帯と言う言葉はありませんでした
いったい我々が住んでる地球で何が起こってるんでしょうか?
そんなことを3回にまとめてブログに書きました
もう一度言いますが異常気象はさらに頻繁に起きるようになり巨大になります
2021年が特別な年ではなく、今年から来年にかけてさらに悪化する可能性が大きいのです
われわれはいつになったら目を覚まし環境問題に取り組むのでしょうか?
そんなことを強く思ってブログを書きました
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