世界がプラスチック汚染削減に向けて本格的に動き始めた歴史的な日
世界ではロシアがウクライナへ侵攻するなど情勢の不安や秩序の崩壊などでさらなる分断を招く危機に陥ってます
そんな不安な世の中の中で少しだけ明るいニュースを得ることができました
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
それは、国連環境計画(UNEP)の意思決定機関「国連環境総会」は3月2日に、海洋プラスチックゴミ根絶を目指し対策強化に向けた国際条約を制定することに合意したのです
「政府間交渉委員会」を設置し、2024年までに条約案をまとめることが期待されています
制定されれば、プラごみ問題に特化したはじめての国際ルールが作られると言うことです
国連加盟193カ国の全てがこれに従うと言うことです
承認された協定の枠組みでは、拘束力のある措置や、国際的な目標と義務の設定、各国の行動計画の策定、進捗状況の追跡と責任追及が認められたほか、貧困国による対策を支援するための資金援助の必要性も言及されてます
国際的法律ができて真剣にプラスチックゴミをなくしていく方向に世界が動き出したと言うことです
プラスチックゴミ問題が指摘されて何十年にもなりますがようやく世界が1つになって動こうと言うことです
今更かよ〜と内心思ってしまいますが歴史的重要な日になった事は間違いないです
私たちは年間4億tのプラスチックを生産しています
そのうち3億tを即座に廃棄してるのです
そのうち1100万tが海へ流出してるのです
2050年には海を漂うプラスチックの総重量が魚の総重量を越えるともいわれており、危険な状況は目前まで迫っているのです
経済協力開発機構(OECD)によると、世界の河川にはすでに1億900万t、海には3000万tのプラゴミが蓄積している状態です
しかしそもそもプラスチックの何が問題なのでしょう?
プラスチックは自然界で分解されず残り続ける物質なので、5ミリ以下の「マイクロプラスチック」と呼ばれる破片になっても海の中を漂い続け、生態系の食物連鎖の中に入り込み、海洋生物をはじめとする多くの生き物に悪い影響を与えることが懸念されています
マイクロプラスチックを介した有害化学物質は食物連鎖のなかで濃縮されていくことも分かっていて、最終的に、こうした濃縮されたマイクロプラスチックを私たち人間が食べるわけです
さらに、最近ではマイクロプラスチックよりもさらに小さい、「ナノプラスチック」の問題も指摘されています
ここまで細かくなると、人体に吸収されたときに胎盤なども通り抜けてしまうリスクがあり、海や陸の生き物だけでなく、人間にも悪影響を与えてしまうかもしれないのです
これがいま科学者たちが懸念している大きな問題です
マイクロプラスチックが毒性の高い化学物質の運び屋になって、人の体内に入り込んで影響を及ぼすんです
これは、マイクロプラスチックが持つ、海中に漂う化学物質を引き寄せて吸着するという特質です
もうひとつ指摘されているのは、プラスチックそのものに含まれている添加物による影響です
プラスチックには、製造過程で加工を容易にする目的でさまざまな薬剤が加えられます
普段、口に触れるだけなら問題はないのですが、小さくなったマイクロプラスチックを食べることで、その添加物を摂取することになるんです
添加物は環境ホルモンの一種なので、人体に影響を及ぼすことが新たに分かってきています
残念なことに、マイクロプラスチックは大気中にも含まれていることが分かっています
実際に検出された場所は、国内では九州のくじゅう連山、世界ではフランスとスペインの国境にまたがるピレネー山脈など、人が住んでいない南極でも検出されています
さらに、プラスチックが地球の温暖化を加速させている問題もあります
そもそもプラスチックは化石燃料から作られるため、製造、運搬、そして廃棄するときにもCO2が排出されます
つまり、私たちはプラスチックを使い続けることで、地球温暖化を後押ししているわけです
それだけ大変な事態を知りながら世界はこの問題を後回しにしてきました
そしてようやく20年以上経って国際法律を作ろうと動き出したのです
とても明るいニュースですし、これから日本国内でもリサイクル法が4月から改定されます
より造る側の責任と使う側の責任両方が問われる時代です
そんなことを感じさせてくれる嬉しいニュースでした(^◇^)
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