欧州を襲う熱波に続いて干ばつによる水不足が発生しています
7月は観測史上類を見ない熱波が欧州を襲いました
イギリスでは初めて40度を超え、他の国でも観測史上最多となる猛暑日を観測しました
株式会社 日向の鳥辺康則です
この熱波による影響で欧州各地では深刻な水不足と大規模な干ばつが広がっています
観測史上最も雨の降らない7月と8月を記録してるのです
欧州連合(EU)の研究機関が7月に発表した調査では、EU域内の46%の土地が干ばつの警告レベルに達し、11%が警戒レベルにあります
山火事が多発するフランスやスペイン、ポルトガル、イタリアでは農作物の収穫量の急減が懸念され、ドイツや中・東欧地域でも農業への影響が心配されています
フランスの観測史上最悪の干ばつにより93の地域で水の使用が制限されたりもしてます
イギリスでは国民に水の節水を呼びかけ毎日シャンプーしないように勧告したりしてます
英国を代表するテムズ川の一部が干上がると言う緊急事態が起きています
イタリアのポー川の水位も異常な高温による過去70年で最悪の干ばつに見舞われています
これらの大規模干ばつにより農作物の大打撃は今後さらなる物価上昇と食糧難につながると言われています
これは決して欧州だけの話では無いのです
米国西部でも観測史上最も深刻な干ばつに襲われています
このままで行くと米国のコロラド川も干上がってしまう可能性が実際に起きているのです
米西部の干ばつでネバダ州のミード湖とユタ州のパウエル湖の水位も記録的な低さとなり、水力発電に支障をきたす恐れがあります
米北東部でも干ばつと高温によってマサチューセッツ州のチャールズ川の一部で水位が1.8メートルも低下したと報告されてます
米海洋大気庁(NOAA)の報告書によると、米西部と南部平原地帯の70%近くが干ばつに直面しています
熱波がより激しく、そしてより頻繁なものになっており、気候変動が干ばつに大きく影響していると米環境保護庁は指摘してます
米国では今後さらなる高温が予想され干ばつが深刻化していきます
特に危険視されているのが「突発的な干ばつ」です
突発的な干ばつも通常の干ばつと同じように降雨量が少ないことが原因ですが、異なるのは短期間で発生するという点です
オクラホマ州とカンザス州など米国中部の各州は、今まさに突発的な干ばつに襲われてます
マサチューセッツ州では5月初旬の段階ではどこも干ばつ状態だという報告はなかったのに、7月中旬の時点で州の80%が“中程度”から“深刻”な干ばつを経験する事態になっています
この突発的干ばつは突然起こるので備えることが難しく農作物に大打撃を与えることが知られています
このままで言うと全米の60%が何らかの形で干ばつの状態を経験することが予想されています
このことが将来の米国の農作物の大打撃と食糧難につながるのです
世界ではまさに大干ばつと原油高などにより食糧難が始まり始めているのです
食料自給率の低い日本は70%近い食べ物を海外の輸入に頼っています
今後これらの食料の高騰化や各国の輸出禁止などが加速すると言われています
日本でなかなか大規模干ばつと言う事は経験がないと思うのですが、世界を見ると本当にこれから大変なことが起きることが予想されます
そんなことを思って今回はブログを書きました
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