世界のオゾンホールがどんどん修復されてるらしい
環境問題のニュースって暗い話が多いです
しかし最近明るい兆しが出てきたと言うニュースもありました
株式会社 日向の鳥辺康則です
それがフロンガスなどの影響で穴が空いていたオゾン層が回復の兆しがあると言うことです
世界気象機関による最新のオゾン層破壊に関する科学的評価によると、2000年以降オゾン層は10年毎に3%ずつ回復しているとのことです
北半球および中位層オゾンは2030年までに完全治癒します
そこから2050年代には南半球、2060年には極地へと続き再び地球を丸く覆うことになるのだそうです
素晴らしい〜
世界中が協力してやろうと思ったら、修復が可能だと言うことを実現したのです
以前は完全回復が2075年という計算でしたが、思ったより回復が速いので繰り上がったという経緯もあるそうです
予定よりも速いスピードで改善されていたのです
そもそもオゾン層って何?
成層圏下部にあるオゾン層は、地球の約20〜30km上空にあります
太陽の中周波紫外光(波長200nm〜315nm)の97〜99%を吸収し有害な紫外線から地球の生命を守るバリアーの役目をしている大事なものなのです
このオゾン層がフロンガスなどの原因によって穴が空いた状態をオゾンホールといいます
フロンガスが成層圏にまで達すると、紫外線の影響で「塩素」を発生します
すると塩素が触媒となって化学反応が起き、オゾンは酸素分子や一酸化塩素などに分解されてしまうのです
オゾンホールができるとどんな問題が出るのか?
有害な光線が含まれる紫外線がダイレクトに地球に届くことになり人間に多大なる影響与えます
DNAの破損や肌の遺伝情報に変異が起き皮膚がんの原因になると考えられています
他にも紫外線は白内障といった病気の発祥や免疫機能の低下を引き起こすほか、慢性的な影響としては、日焼けによる肌荒れやシワやしみ、たるみといった肌ダメージによるトラブルを招くという、美容を気にする男女にとっては厄介な問題などにも直結しています
つまひオゾンホールが発生すると地上に届く紫外線量が増え、生態系に悪影響を及ぼす危険性が懸念されているのです
つまり、オゾン層は有害な紫外線から我々を守るための生命バリアーとして機能しているのです
1960年代中頃に、オゾン層に大きな穴が開いているのが発見されました
1970年代に入りカリフォルニア大学アーバイン校の研究チームにより、フロンガスがオゾン層破壊の主な原因となっているという化学的メカニズムが明らかにされたのです
オゾンホールから注ぐ紫外線が人体に多大な害を及ぼす懸念が高まったことで、1987年にモントリオール議定書が採択し世界的にフロン規制が開始しました
しかし実際はその前に、オゾン層の保護のためのウィーン条約が締結されていたのです
オゾン層を保護するために「ウィーン条約」が1985年3月22日に制定されました
この条約では、締結国がオゾン層を保護するために、主に以下3つの取り組みを求めました
- オゾン層を保護するために適当な措置を各国で講じること(第2条第1項)
- オゾン層保護のための研究および組織的観測などに協力すること(第3条)
- 法律や科学および技術などに関する情報を交換すること(第4条)
しかしウィーン条約はあくまで基本的な枠組みを制定したものであり、具体的な取り組みについては決められていませんでした
そこで1987年9月16日に、ウィーン条約に基づいて、オゾン層を保護するために「モントリオール議定書」が採択されたんです
このモントリオール議定書により
- 5種類の「特定フロン」
- 3種類の「特定ハロン」
が指定され生産量の削減が推進されたのです
そして特定フロンについては1996年までの全廃が掲げられました
モントリオール議定書における、主な規制措置は次の4つです
- 「特定物質」の全廃スケジュールを設定する(第2条のA~I)
- 非締約国との貿易を規制する(第4条)
- 最新の科学や環境,技術や経済に関する情報に基づく規制措置の評価を行う(第6条)
- 代替フロンである「ハイドロフルオロカーボン(HFC)」削減スケジュールを設定する(第2条のJ)
この条約と規定所により全世界が一丸となって取り組み始めたのです
当然日本でも様々な動きがありました
まずはオゾン層保全のための日本の取り組みは次の3つあります
- オゾン層保護法
- フロン回収破壊法
- 省庁による啓発活動
「ウィーン条約」や「モントリオール議定書」が制定されたことにより、国内法として制定されたのが「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」です
次の4つの規定を設けたのです
- 特定物質の生産量や消費量など、オゾン層保護のための基本的事項を公表する
- 特定物質の製造数量などを規制する
- 特定物質の使用事業者による排出抑制や使用合理化を行う
- 特定物質の濃度を監視して報告する
これらの取り組みによって、日本国内におけるオゾンなどの「特定物質」の生産や消費は厳しく規制されたのです
しかしすでに冷媒として利用されているフロン類は、機器の廃棄時に放出されることでオゾンホールの拡大に影響を与えてしまいます
そこで制定されたのが「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」です
フロン回収破壊法では、機器の廃棄時にフロン類を適切に回収することを義務づけました
国を挙げて、環境省が積極的に広報活動や啓蒙活動を行った結果、ほぼ全ての企業や民間人の方々が協力して実行に移したのです
環境省は国民に対し2つの呼びかけを強化しました 2つの呼びかけを強化しました
- ノンフロン製品の購入推奨
- フロンガス漏えい防止のための、定期的な機器整備のアナウンス
それに国民が答える形となったのです
結論から言うと、どんな問題でも世界が一丸となって取り組めば解決できると言うことなのです
オゾン層修復の話だけではないと思ってます
環境汚染や温暖化の問題・食糧危機やエネルギー問題も、本当に世界が協力しあって実行するのであれば、改善傾向に向かっていけると思ってます
環境問題の話してって暗い話が多いですけど、今回はとても明るい話だったのでブログに書きました
みんなで協力して実行するのであれば、必ず改善することを心から期待しています
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