中国産の野菜って国産のものよりも安全と言う噂は本当なの?
中国産の野菜って国産のものよりもずっと安全だと言う噂があります
それは本当なのでしょうか?
株式会社 日向の鳥辺康則です
日本人の感覚からしてみれば「中国産は危ない!」と言うイメージしかありません
実際に2000年代前半に中国産冷凍ホウレンソウから日本の基準値を超える濃度の殺虫剤クロルピリホスが相次いで検出されました
ちなみにクロルピリホスはごく少量の摂取でも子どもの脳の発達に影響を及ぼす可能性があります
EUは2020年1月に農薬としての承認を取り消し、米国も昨年2月に食品への使用を全面禁止したのです
タイやカナダも禁止を決めるなど禁止は世界的な流れになりつつあります
これに対しと日本ではいまだに農薬登録されており、子どもや妊婦が知らずに口にしている可能性があります
その他には2007年末から2008年はじめにかけて起きたいわゆる毒入り餃子事件など記憶にある方もいると思います
事あるたびに中国産の農産物が危険だと言うニュースを聞いてきました
しかしそれは20年位前の情報だと言うことらしいのです
今の中国産の農産物は全く違うらしい
当時と比べると中国産食品の安全性は大きく改善したが、日本の消費者はそれに気づかずにいるというのが実情と言う話を聞きました
それは青森県のりんご農家である木村秋則さんからの情報です
木村氏は無農薬・無肥料によるリンゴの栽培に成功した「奇跡のリンゴ」として有名な農家さんです
彼が言った一言が「今の中国産の食べ物は今や国産より安全かもしれない」と言うことです
正直耳を疑いますよね
彼は中国や韓国にも数多く農業指導に行っており本当の現状を知っている人です
そして中国はいつの間にか世界屈指の有機大国になっている事実を日本人は知らないと言うことです
スイス有機農業研究所(FiBL)と国際有機農業運動連盟(IFOAM)の調査によると、2019年時点の中国の有機農地面積は約222万ヘクタールで世界7位です
これは行先進国と言われるフランスと匹敵する面積なんです
今ではさらに拡大しておりトップ3に入る勢いです
ちなみに日本は約1万800ヘクタールで93位です
中国国内の消費者の安全志向も急速に高まっているのが現状みたいです
FiBLとIFOAMの調査によると有機食品の市場規模は2019年には85億400万ユーロ(約1兆2000億円)にまで拡大しているそうです
この数字は米国・ドイツ・フランスに次いで世界4位となっていることを示します
さらに注目すべきは食の安全に厳しい欧州連合(EU)が中国から大量の有機食品を輸入しているという事実があると言うからびっくりしました
EUが海外から輸入する有機農作物の5.2%は中国産であり全体の第7位に入っています
いつの間にか有機農作物の大国になっていたのです
これは国家戦略の中の一つであり、国を挙げて取り組んだ政策で成し遂げたのです
特に輸出向けに関しては厳しい基準をクリアしており一昔前と比べたら全く違う現状があります
しかし日本はこの中国産有機野菜を積極的に仕入れようとしてません
圧倒的にコストが安い慣行栽培の野菜ばかりを格安で輸入しています
結局コスト優先で安全が優先でない国が故にこのようなことが起きるのです
さらに最悪なのは中国産の農産物を産地偽装する業者が絶えないことです
昨年発覚し全国ニュースとなった熊本のアサリ事件は記憶に新しいと思います
その前後に中国産のゴボウやカット野菜を国産と偽り販売するなどの事件が相次いで発覚しています
そんなことをするから中国産の農作物に対して不信が広がるのです
しかし実際は有機農作物の面積をどんどん広げており世界の市場の中では信頼を獲得していってます
私たちは過去の観念で物事を見て変化していってる世界の現状を受け入れてないのかもしれません
そうやって中国産の農産物を悪いと思っている間に実は国産が最悪になっていると言う現実があります
国産の農産物が本当に安全とは言い切れないのです
そんなことを思ったので今回はブログに書きました
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