気候変動は10年間の我々の行動によってその後数千年にわたって影響与える
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は3月20日に気候変動に関する第6次統合報告書を発表した
それによると今後数年間の我々の決断でその後の未来が決定するのは間違いないと言うことです
株式会社 日向の鳥辺康則です
IPCCは世界気象機関(WMO)と国連環境計画UNEP)によって1988年に成立しました
世界中の科学者数百人で構成されるIPCCは1990年から観測データを集めています
そして5~7年ごとに気候変動の科学を広く深く再分析し情報を最新バージョンにアップデートしているんです
この「IPCC」の目的は、各国の気候変動対策に対して科学的・基礎的な情報を与えることです
その第6回目になる報告書が今回です
IPCCは今回初めて、人間の活動が温暖化を引き起こしていると断定しました
そして、主に化石燃料使用による温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を「引き起こしてきたことは疑う余地がない」と報告書はこれまで以上にキッパリと指摘しています
人間がもたらした最悪の事態と言うことです
そして衝撃的な発表があったんです
それは「この10年間で行う対策や行動が、数千年先まで影響を持つ」と言う間違いのない真実です
国連のアントニオ・グテレス事務総長は、「気候の時限爆弾は時を刻んでいる」と警告してます
また報告書を「人類にとってのサバイバルガイド」と位置づけています
報告書は熱波・海面上昇・干ばつ・暴風雨・豪雨の深刻化と排出量増加の科学的な相関関係がこれまで以上に強くなっており今後さらにひどくなるだろうと予測しています
世界各地で起こり約33億~36億人が高いリスクにさらされています
さらに気候変動「極めて高いリスク」にさらされる子ども10億人にのぼります
これは人間がもたらした結果なのです
ますます異常気象が多発すると言うことです
2025年までにはへ排出量のピークを下降傾向に持っていかなければいけません
たったあと2年でほんとにできるのでしょうか?
さらに2035年までのCO2排出量65%削減(2019年比)しなければ引き戻せないポイントまで行ってしまうのです
報告書の中では、各国が頑張ったとしても無理だと言うことも書いてます
後は新しい科学に頼ることです
ネットゼロ(排出量と回収・貯留量が均等)とネガティブ・エミッション(回収・貯留量が排出量を上回る)を可能にする技術や天然資源に頼らなければ目標をクリアできないんです
排出削減が目標達成無理だから回収技術を作れと言うことです
そんな悠長なこと言ってた良いのでしょうか?
もしそれができなかったら、今後地球上で数千年にわたり最悪の事態を目のあたりにします
つまり今後数十年間で私たちが下す決断は、数千年先の世代まで影響残すのです
本当に我々はこの数年間で正しい決断と行動しなければいけません
今回の報告書の内容を見てそのように強く感じたのでブログに書きました
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