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有害な化学物質が海底を汚染し続けている現状があります

現代社会の生活の中で化学物質を抜きの生活は不可能だと思います

言い方を変えると、化学物質と共に生きていかなければいけないのです

株式会社 日向の鳥辺康則です

しかし化学物質依存型社会の中で汚染が深刻な問題になってるのも事実です

多くの化学物質は自然界で分解されづらく蓄積されることがわかっています

その代表例がプラスチックです

しかし今回ネイチャーコミュニケーションズに掲載された論文によると新なる事実が分かりました

それは危険と認定された有害化学物質が製造中止から数十年経った今でも海底を汚染し続けていると言うことです

その化学物質とは「PCB (ポリ塩化ビフェニル)」です

かつては電化製品や建材に幅広く使用されていた合成化学物質です

しかしその後へPCBが免疫系に悪影響を与えたり、内分泌かく乱物質として健康被害が大きいということがわかり使用禁止になりました

PCBは200以上の物質から構成されており、1970年代から1980年代にかけて世界中で製造禁止となったんです

50年近く前に製造中止になった化学物質がなぜ現代の今検出されるのでしょうか?

米国海洋大気庁によるとPCBの中には自然に分解されるものもありますが、環境やその化学的組成によっては長年分解されずに残るものもあるんだそうです

人間は新しい化学物質を作るのは得意ですが、作った化学物質は自然界で分解されないものもあるのです

それらの分解されない化学物質は有機物と結合し、最終的には海底に沈みます

それが積もり積もった結果海溝に有害物質が蓄積されていくのです

PCB(ポリ塩化ビフェニール)を始めとするPOPs(残留性有機汚染物質)は、単に有毒性が強いだけではなく摂取した生物の体内に蓄積され食物連鎖の過程でどんどんと汚染が進んでいく危険性を有しています

そして今回最も衝撃だったのが発見された場所です

それは水深6,000mから11,000mというまさに地球上でもっとも未開の場所ともいえるマリアナ海溝です

今回マリアナ海溝の深海生物から、147.3〜905ナノグラムのレベルでPCBを検出したことが明らかにされました

これは中国でもっとも汚染が進んでいる遼河に生息するカニから検出されるPCBと比較しても、50倍以上もの高濃度のPCB汚染だと発表されているのです

過去にオックスフォード大学の研究チームは、人間の手が一切ついていない場所をこの地球上で発見しようと調査を進めたもののもはやそのような自然は残っていなかった!と発表しました

それを裏付ける形になったのです

地球上で既に化学物質汚染されてない場所はありません

すべて人類が汚染しきったのです

そして取り返しのつかないところまで来てしまったのです

今回研究チームのリーダーはこのようなことを発言しています

深海には、人類の影響を受けることなく、隔絶された聖域が広がっていると考えがちだ。だが悲しいことに、今回の研究結果は、この考えが真実から程遠いことを示すものとなるだろう。これほど高濃度の汚染物質が検出されたということは、いかに人類が地球環境へ深刻かつ長期的なダメージを与えているのかを、改めて思い知らせるものとなる。

人類が汚染してない場所は存在しないのです

このままで良いのでしょうか?

汚したのが人間であれば解決するのも人間だと思ってます

私たちが汚した地球を未来の子供たちのためにきれいにしなければならないのです

小学生が聞いても当たり前だと思うことを、大人の私たちはほんとに実行できてるのでしょうか?

そんなことを自分自身にも言い聞かせながら衝撃的なニュースだったので、ブログに書きました

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