今年の夏に過去最大級のエルニーニョ現象が発生します
東南アジア地域を中心に過去最高温度となる異常高温現象が止まりません
タイでは体感温度50度を超えて外に出るだけで、命の危機に陥る可能性が出ています
株式会社 日向の鳥辺康則です
この異常気象の原因が今年発生するエルニーニョ現象だと言われています
単純に温暖化で地球全体が熱くなると言う話ではありません
温暖化と言うのは、一部の地域で異常気象が起き高温になると同時に別の地域では冷却現象が起きたり、大規模な豪雨被害が発生するのです
もう一度言いますが地球全部が異常な暑さになると言うわけではありません
一部の地域では殺人的な暑さになり、また一部の地域では信じられない豪雨のため大洪水が起きて、そしてまた一部の地域では信じられない位の干ばつが起きるのです
現にイタリアでは発達した低気圧によって大雨に見舞われました
南米ボリビアでは季節外れの雪とひょうが降り、記録的な豪雨も観測しました
1日で1ヵ月分の雨が降る異常な豪雨です
さらに中東の砂漠の国といわれるヨルダンで豪雨が襲いました
雨がほとんど降らない地域なため道路や町は瞬く間に冠水したんです
スペインは3月からほとんど雨が降らず、ほぼ全土で干ばつの被害が及んでいます
世界中の気象がめちゃくちゃになると言うことです
この異常気象の気になってるのが海面温度なんです
エルニーニョとは、東太平洋の海面温度が平年より0.5度以上高い気候現象をいいます
エルニーニョが発生すれば、地球の温度が0.2度ほど上昇すると知られています
ただでさえも全世界は1.5度の約束の中で努力してるのに間違いなく超えてしまうと言うことです
これとは逆に、海面温度が平年より低い現象をラニーニャと呼びます
実は知られてないのですがこの3年間はラニーニャが続き地球の温度上昇を抑制してきてたんです
つまり温暖化の上昇を抑えて来てたと言うことです
3年間もの長い間もラニーニャ現象が続く事は過去にあまりありません
この現象を作り出したのが実はオーストラリアの大規模火災なんです
2019年から2020年にかけて起きたオーストラリア東部の火災、通称「ブラック・サマー」です
記録的な暑さと乾燥から森林火災が多発し、燃えた面積は国土の2%に上りました
死者は34人、コアラなど30億匹の動物が犠牲になりました
記憶に残ってる人も多いと思います
そしてこの時出た大量の煙エアロゾルが3年間にもわたって海を冷やしてくれた原因になったのです
発表された論文をまとめるとこうなります
結論: 2020年から起きたラニーニャは、オーストラリアの森林火災から出た煙の粒子(エアロゾル)によって引き起こされた可能性がある。
理由: 空を舞ったエアロゾルが、西風に乗って太平洋の南東部に運ばれ、それが雲の核となった。雲ができて太陽光を反射させ、結果、海水温が下がった。それが大気の流れを変え、赤道付近(ラニーニャ発生の指標となる海域)の海水温を下げた。
これによって一時的に温暖化がストップしました
そもそもブラック・サマーの一因は、当時発生していたエルニーニョ現象が、極端な少雨と高温をもたらしたことにあります
つまりエルニーニョ現象が森林火災を悪化させ、その煙がラニーニャ現象を引き起こしたのです
しかし、その3年間による執行猶予期間を終了です
今年われわれは、過去最大級のエルニーニョ現象によって未知なる領域に入ってきます
過去体験したことのないような異常気象が起きるのです
そして、間違いなく温暖化がさらに進み世界は大変なことになります
決して怖がらせてのではありません
あまりにも日本人は無関心だから現実をしてほしいのです
このエルニーニョ現象によって、農産物は大打撃を受けます
物価はさらに高騰して食糧危機が間違いなく来ます
関係ない話では無いのです
現実として12日に気象庁も「エルニーニョ現象」が発生する可能性が高まっていると発表しました
WMO世界気象機関・気候予測担当者:「エルニーニョ現象に入る可能性は80%にまで増加する」と発表しています
当然のことながらこれにより世界中の天気と気候パターンが変化することになるんです
環境問題で大切な事は、現実を知り関心を持つことです
その中で自分ができることを見つけることです
できる事はたくさんあります
そんなことを強く感じたのでブログに書きました
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