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間違いなく日本の近海で異変が起きていると思います

日本は海洋資源に恵まれている国だと思います

領土の広さでは日本は世界62位ですが、国土全体が海に囲まれているので海域の広さでいうと日本は世界6位の海洋国家なんです

株式会社 日向の鳥辺康則です

日本の近海では年間で4000種類もの魚種が水揚げされています

4000種類も獲れる国なんて、世界中どこを探してもありません

世界で一番海域の広いアメリカでも300~400種類くらいなんです

その日本近海で間違いなく異変が起きています

庶民の魚として有名なサンマの水揚げは前年対比で2万t減っています

他にも鮭やイカ、ウニなどが様々な海の変化の影響によってほとんど獲れなくなっています

サンマや鮭・するめいかの漁獲量は2014年からの5年間でおよそ74%減少しています

一般的には赤潮やプランクトンの影響だと言われていますが、私はそれだけではないと思っています

水産庁は今年6月に「漁獲量の急減は地球温暖化による海水温の上昇や海流の変化が原因」とする報告書を発表しています

15年前に、アメリカの科学専門誌『サイエンス」が、「2048年には、海の中に食べられる魚は一匹もいなくなってしまう」という衝撃的な発表を出しました

その時は絶対に嘘だと思っていました

しかし年々海の変化を見ていると現実味を帯びてきています

海がどんどん貧しくなる大きな要因はいろいろあります

一つが地球温暖化によって海の温度が上がっていることです

つまり海中の食物連鎖が途絶えてきていると言うことです

海洋生物は寿命を終えるとそのまま海底に沈んで栄養分に分解され、その栄養分は海底の冷たい水と一緒に海面まで上昇します

植物プランクトンはその栄養分を利用して育ち、生きた魚たちはそれをエサにして育ちます

しかし温暖化で海面の水温が上昇すると海底の冷たい水は表層に上がりにくくなり、魚のエサを育てる栄養分も海底に沈んだままになってしまいます

その結果、魚たちの食べ物はなくなり、魚の数も大幅に減ってしまいます

魚が獲れなくなっているだけではなく「味」も変化していってるんです

水温が1℃上昇するのは、陸上に換算すれば気温が5℃上がるほどの感覚だといわれており、わずかな数値であっても魚にとっては大きな環境の変化だと言わざるを得ません

人間が猛暑による夏バテで食欲が出ないように、魚も高い水温の中で生き続けるのはかなりしんどいんです

食欲がなくなってやせ細り、脂肪やたんぱく質の量が減るため、おいしさも半減します

もちろんすべての魚が獲れなくなっているのではなく北海道でブリが大量に取れたりして変化していっている地域もあります

二つ目の問題が増え続けている「海洋ゴミ」です

海洋ゴミの半分以上を占めるプラスチックゴミは自然に還ることなく永久に残り続けます

街中で捨てられたゴミは雨や風で川に流れ出し、最終的に海に到達する例も多く海のゴミは増える一方です

環境保全団体のWWFジャパンによると、世界には計1億5000万トン以上のプラスチックゴミが存在し、毎年およそ800万トンが新たに海に流れ出る

これはジャンボジェット5万機分という膨大な分量です

プラスチックは蓄積するため、毎年海の環境が悪化していることは確かです

そして三つ目の原因が生態系の変化です

海の中で大量の酸素を発生させているのがサンゴです

実に約60%以上の酸素を海の中で発生させています

サンゴは海の中の海洋生物の0.17%を有しています

この0.17%の生き物だ海で酸素を発生させ二酸化炭素を吸収する役目を持っているのです

実に陸上の森林の16倍近くの働きがあります

そのサンゴが温暖化や海洋汚染が原因でどんどん死滅していってます

世界では低酸素海域と呼ばれる酸素濃度の低い海が広がりつつあります

低酸素海域には海洋生物は存在しません

つまりサンゴが全滅すると海の中での酸素が作られることがなくなり海洋生物が全滅します

陸上でも海の中でも様々な生物が共存共生して食物連鎖を保ったり生態系を維持しているのです

一つの生物が根絶する事は他の多くの生き物に影響与えるのです

アコヤ貝の違いが何年も80%以上死滅していってます

北海道の道東ではウニが80%近く死滅していってます

永久凍土から流出された新種のバクテリアやプランクトンの影響だと言う科学者もいます

原因はともかく間違いなく海で異変は起き続けているのです

近い将来地球から魚がいなくなり、それによってさらなる食糧難が来ないとも言えません

そんな厳しい現実を思ってブログを書きました

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