農産物の農薬超過報道についての真相はどうなのでしょうか?
先日ある雑誌で読んだ特集記事がとても勉強になりました
それは「日本のいちごが台湾で差し止め農薬超過事件の真相!」と言うタイトルでした
株式会社 日向の鳥辺康則です
簡単に言うと農薬残留量などは、国や風土によって違うので他国を基準に日本が甘い!ゆるい!農薬大国だと言う事を言うのは妥当ではないと言う記事です
ことの発端は、台湾で日本のイチゴが相次いで残留基準超過となり輸入差し止めとなったことです
日本から台湾へ輸出され、基準超過となった食品は2022年2月から4月20日までに公表された分で41品あり、うち27品がいちごだったそうです
産地は、熊本や福岡、栃木などさまざまです
違反品目は、台湾衛生福利部食品薬物管理署のサイトで検索して調べることができます
いちご以外の違反品目は、アンコウの肝の重金属やニラの残留農薬などさまざまです
イチゴが大量の農薬を使う事は知っていましたが、ほんとに大丈夫なのと思ってしまいますよね
多いのは殺虫剤クロルフェナピルとフロニカミドです
クロルフェナピルは日本では収穫前日まで使え、残留基準は5ppmです
台湾ではいちごには使用できず、残留基準は0.01ppmです
同様に、フロニカミドも日本では収穫前日まで使え残留基準は2ppmです
台湾ではいちごには使えず残留基準が0.01ppmです
日本では使用も残留も合法的ないちごが、台湾に渡ったとたんに基準超過となります
「台湾の基準値の69倍の農薬が残留」などと報道されることに異議を申し立てているのです
日本は農薬に緩い、という印象につながりかねないし事実とは異なると言う言い分なんです
ざっくりとその言い分をまとめると
・台湾ではイチゴへの使用が認めるられてないだけで、イチゴ以外のものにもそれらの農薬は使われている
・日本国の農薬残留基準値はとても信頼できるものなので大丈夫だ
・国によって気候風土や病害虫の種類などが違うので単純に他国と比較するのは間違いだ
・農薬メーカーが儲かりそうな農薬だけ登録してそれ以外のものを登録しないのでこのようなことが起きる
・逆に他国から輸入しているもので日本で使用禁止の農薬が検出されて中止になったものも多い
確かにへ国や風土によって害虫や農薬に関しての考え方は違うと思います
世界中で農薬として使われている成分は600以上ある、とみられています
国・地域によって気候風土が異なり、作物に被害を及ぼす害虫や菌類、雑草などが違い、主に栽培されている作物も異なるため、国ごとにそれぞれの事情に合わせて各々の作物に使ってよい農薬を決めているのは事実だと思います
イチゴであれば約300の農薬成分の一つ一つについて、各国の基準が示されているそうなのですが、逆にそんなにいっぱい農薬使ってるのと思ってしまいます
結論から言うと間違いなくイチゴにはたくさんの農薬が使われていると言う事
国によって登録されている能力が違うので他国と単純に比較できないと言う事
この辺は間違いないようです
そして農薬大国だと言う事は間違いありません
国が認めた農薬が絶対基準値であれば安心安全だと言う事は絶対に嘘です
特にネオニコチノイド系農薬と言われる神経系の農薬は農産物の中まで浸透して残留性が高いことが知られています
非常に懸念してる農薬です
本当にこのままで良いのでしょうか?
国や農薬メーカーは安全性を強調しますが本当にそうなのでしょうか?
いろいろな疑問が残る雑誌の記事だったのでブログに書きました
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