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「エコな暮らし」は大切ですが抜本的な環境問題解決にはならないと思う

エコバックやマイボトルを持つ事はエコな暮らしとしてとても大切だと思います

しかしそれだけでは本当の意味で環境汚染や環境問題の抜本的解決にはならないのも現実だと思います

株式会社 日向の鳥辺康則です

抜本的な解決は資本主義からの脱却と脱成長だと思っているのです

利潤を求めるあらゆる経済活動は、いかにエコやエシカル消費などをうたったところで結局は地球環境にとって負担がかかる事は変わりないのです

人間の経済活動というものがどんどん大きくなっていった結果、地球上どこを見渡しても道路や建物、農地、ダム、ゴミ捨て場などという形で人間の手が加えられた状態になってしまっています

海にはマイクロプラスチックが大量に浮かび、大気中の二酸化炭素も激増している

これも人間の経済活動、つまり資本主義のせいですよね

気候変動に代表される環境危機の犯人は資本主義なのです

大量生産大量消費がもたらすものは環境破壊と途上国への押し付けなのです

先進国で暮らす私たちの消費行動が、人件費の低い発展途上国にゴミの山と大量の温室効果ガスを排出する大規模工場を作っている現実を日本人は知らなすぎてます

森林破壊や魚の乱獲もほとんどが発展途上国で起きているが、根本的な原因は先進国に住む人々の大量消費にあります

先進国の自分本位な欲望の代償が、回り回って発展途上国で顕在化している

SDGs達成度ランキングの上位を先進国が独占している裏には、環境負荷を途上国に押し付けることで評価を高めるカラクリがあったのです

さらに、現状のSDGsとりわけ日本での状況は、企業によるマーケティングやブランディングの道具になってしまっている

消費者に発信されるメッセージが「うちの製品は環境に配慮しているしリサイクルもするので安心してもっとたくさん買ってください」という内容になっているのです

結局、人々は今まで以上に洋服を買ったり、コンビニで買い物したり、ハンバーガーを食べたりしてしまう

これでは環境にさらなる打撃を与えるだけです

例えば過去15年のうちに、世界の洋服の年間生産量は倍増し、ファストファションの洋服は使い捨てられるようになってしまいました

これをもう一度、半分にまで減らしていかなければなりません

15年前だって私たちは十分な服をもっていて何の不自由もなかったのですから

その頃はコンビニだってこんなに多くなかったわけですし、やたらにステーキを食べる習慣もなかった

大きくなりすぎた経済そのものの消費拡大と言うことが1番の原因になっているのです

各国首脳も大企業も、経済学者たちもみんな、資本主義のもとでも持続可能性と経済成長は両立すると言いたいわけです

一方で科学者たちは経済成長を求め続ければ二酸化炭素の排出を減らせないと指摘しています

各国が目標とするカーボン・ニュートラル(温室効果ガスの排出量ゼロ)を2050年までに達成しようとしてます

これまで通りに経済成長を続けながら、技術革新だけによって二酸化炭素やその他の環境負荷を減らしていくというのは、理論としては成り立っても現実問題としては相当難しいと思います

資本主義というシステムそのものを変革しなければ変わらないかもしれないのです

そのためには生産のレベルで企業や国家が変わることを求めるのがひとつの道です

児童労働によってつくられたバナナは買わないとか、地産地消のものを選ぼうとか、フェアトレードの輸入品を買おうと努力する

その前にグローバル企業でどんな労働がおこなわれているのかということを調べ発信するほうがいいかもしれません

私たちが考えてる以上に、弱い立場の人々を踏みつけたままで資本主義が成り立っていることを知らなければいけないかもしれませんね

気候変動対策という意味では、グレタ・トゥーンベリが始めた「未来のための金曜日」という運動がわずか数年の間に世界的な規模に発展しました

気候変動や環境問題に対しての取り組みを政府や企業が真剣にやるように学生たちを中心に世界で起こっているストライキや学生運動です

詳しく知りたい方はこちらを⬇︎

https://eleminist.com/article/1663

日本では全く見向きもされません

メディアで取り上げられることもないみたいです

企業優先や資本主義の代表的なものが日本だからです

しかし「未来のための金曜日」はその結果としてパリ協定では考えられなかったような野心的な数値を政府や企業が出さざるを得なくなっています

「気候非常事態宣言」を出し、飛行機や自動車で二酸化炭素をまき散らすのをやめ、街そのものも市民のためのものに変えていこうという民主主義的な試みが欧州の都市では先行して始まっています

代表的な街にバルセロナやアムステルダムがあります

フランスでも電車で2.5時間以内に移動できる範囲での飛行機利用はすべてやめて鉄道での移動を求める法律ができました

また、パリでは、市内の自動車の走行速度が30kmに制限されます

日本では信じられませんよね

資本主義の弱点は消費者の行動によって大きく企業や政府が変わる可能性があることです

それを変えていかなければ抜本的な解決にはならないかもしれないと言う話です

エコバックやマイボトルも大切ですが、それを持つことによって自分は環境問題に取り組んでいると思っていることがもしかすると間違いかもしれないのです

なぜならば企業はエコバッグをおまけや付録にして、私たちを消費に駆り立てています

そのうえ、エコバッグを持っただけで私たちはなにか環境にいいことをしたと勘違いしてしまいます

そうした環境への配慮を装った欺瞞は「グリーン・ウォッシュ」と呼ばれています

つまり消費行動を駆り立てられていると言う事は脱成長にはなっていないと言うことです

そのようなことも今後は考えなければいけないのかもしれません

ちょっと辛口の意見が多いですが個人的にはほんとにそう思ってます

最後まで読んで下さってありがとうございます

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