「COP27」で日本は3度目となる化石賞を受賞したらしいです
いったい日本は気候変動対策に対してどっちの方向に行こうとしてるんでしょうか?
エジプト東部シャルムエルシェイクで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、日本は不名誉となる化石賞を受賞しました
株式会社 日向の鳥辺康則です
化石賞は、気候変動に取り組む世界130か国の1800を超えるNGOのネットーワーク「CANインターナショナル」が、その日の交渉において気候変動対策を後退させる言動を行った国に与える不名誉な賞です
日本は、2019年、2021年、2022年と3回連続で化石賞を受賞しました(2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期)
一体なぜ化石賞を受賞したのでしょうか?
ポイントの1つ目は、全世界がCO2削減のために石炭火力発電関連を廃止する方向に行ってるのに日本は全く正反対の方向に動いていると言うことです
日本は化石燃料関連事業に対して、2019 年から 2021 年にかけて年間平均 106 億米ドル(約1.5兆円)を拠出し世界最大の公的資金を化石燃料に使ったのです
実に2位との差が2倍以上ある金額です
あくまでも日本側の言い訳もあります
ただの石炭火力発電ではなくアンモニアや水素を混焼する「ゼロエミッション火力」に力を入れているのです
これが世界から見るとトンチンカンな方向に行ってるとしか思えないのです
国際環境NGOの気候行動ネットワーク(CAN)は「石炭火力発電にアンモニアを使用するなど、『誤った解決策』を他国に輸出しようとしている」と批判したのです
石炭などの化石燃料向けの投資を削減するという世界的な潮流に逆らって、公的資金の拠出や輸出を行い、「石炭発電の延命」をしているなどと糾弾されたんです
さらに今回岸田首相は出席もしていないのです
ポイントの2つ目です
あの米国のバイデン大統領ですら、中間選挙の忙しい中COP27に駆けつけて演説をしてくれました
エジプトでの滞在時間は3時間です
それだけ気候変動が優先順位としては高い課題だと言うことです
ところが、我らが岸田総理は所管の西村環境大臣の希望もむなしくCOP27に参加しませんでした
それだけ日本にとっては、気候変動と言う問題は優先順位が低いと言うことです
安倍元総理が凶弾に倒れたことから露見した旧統一教会と与党・自民党との癒着の問題や、閣僚の相次ぐ辞任問題が優先順位が高いと言うことです
つまり噴出する内政の問題への対応に追われ、すっかり気候変動対策への関心が薄れてしまったと言われているのです
しかし、世界各地で異常気象の多発が続いており、国際社会や市民の気候変動対策に対する関心は高まる一方だと言うのにどっちの方向見てるのでしょうか?
異常気象は世界各地で猛威を振るっている
今年9月、パキスタンを襲った洪水は国土の3分の1を水没させました
アフリカの干ばつは北アフリカのモロッコなどで深刻な水不足を引き起こしてます
農耕や生活に必要な水が確保できず、集落の全住民が他へ移住したところが数十カ所に及んでます
また欧州連合(EU)の研究機関によると、欧州の干ばつも「過去500年間で最悪」だとされています
中でもスペインではこの秋の平均気温が観測史上で過去最高を記録してます
降雨量が落ち込み世界一の生産量を誇るオリーブに打撃を与えてます
本当にこれだけのことが起きてて優先順位が低いのでしょうか?
今回非常に不名誉な化石賞を受賞した事をきっかけに感じたことをブログに書きました
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