心配や不安と言う感情は経営者にとっては必要だと思うのです
一般的にはポジティブは良いことでネガティブが悪いことだと考えられています
しかし経営者にとって「ネガティブ」な感情や思考は、もしかすると必要なことかもしれないと言うことです
株式会社 日向の鳥辺康則です
心配や不安をベースとしたネガティブな発想があるから、失敗しないように準備をしたり対策を講じたりできるのです
とても大切な要素の一つだと私は思ってます
楽観主義だけでは、目の前にある危機を乗り越えられないのです
もちろんネガティブばっかりでも良くない事は当たり前です
稲盛和夫氏はこんな言葉を残してます
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
徹底的に厳しい計画を作り上げることも大事だが、まずは深く考えずに面白そうだ!何とかしようという心構えが必要だと言うことです
さらに最悪の事態を想定してその時のことも準備しなければいけません
最善を尽くし、準備した後は後は実行のみです
成功するまで心配せずにやり続けることが大切だと言うことです
悲観的に計画と言うネガティブが必要だと言うことです
その他にも100円ショップで有名な「ダイソー」の元社長である矢野博丈(やのひろたけ)氏はネガティブな発言がとても多かった人だと言うことが有名です
「ダイソー」を運営する大創産業は、日本国内に約3300店舗、世界26の国家・地域に、約2000店舗を展開している大企業です
売上高4757億円(2019年3月末)の大企業の大成功した社長でもネガティブの要素がたくさんあったと言うことです
一体どんなネガティブワードを残しているのか?
「そもそもダイソーなんて底の浅い商売ですから」
「わしは劣化した。もうしょうがない」
「お客様はよう分からん」
「私はどうしようもないただのオッサンです」
「お客様にはすぐ飽きられるものです。ずーっとずーっと恐くて、眠れなかったんですよ」
「やってきたことがいいか悪いかは、ダイソーが潰(つぶ)れる時にならんとわかりません」
「経営計画、戦略、そんなもんないです。目標ないです」
「人間は、先を見通す能力なんてないんです」
「生きるということは、基本的に楽しいことではありません」などなど
決して喧騒して言ってるのではなく、ほんとにそう思ってたらしいです
これは彼の哲学とも言えるものだと私は思っています
矢野元社長は「潰れないように頑張る」がモットーらしいのですが、たしかにこういう頑張り方もあると思います
実はかなり多くの経営者の本音は、、矢野氏のように自信がなく・目標もなく・不安を抱えてその場その場をしのいできたのではないでしょうか?
経営者といっても人間であり、良い時もあれば悪い時もある中でネガティブなことを考えてしまいます
責任が大きいだけにネガティブも大きいのです
ただ、経営トップがそんな不景気な発言をしていたらいろいろ悪い影響があるというだけの理由で、そういう本音が語られる機会が少ないと思っています
でも実際は不安だし、恐れだってあると思います
そこをすべての経営者は乗り越えてきてると思ってるのです
だからこそネガティブな感情が悪いのではなく、大切だということです
経営者は全て自己肯定感が高く、ポジティブだと勘違いされてますがそうではないと言うことです
人間は恐れと恐怖があったからこそ生き残って来れたと言う歴史があります
とても大切な感情で目を向けなければいけないものです
そして、その中から未来を作り出していく希望が生まれるのです
今回はそんなこと思ってブログに書きました
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