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仏教の教えは現代の世界にも通じる深いものがあると思います

仏教そのものは紀元前5世紀ころゴータマ・シッダールタによってインドで生まれたと言われています

彼は35歳のときに「生老病死」の「苦」を脱するための智慧を身につけて「ブッダ」(「悟った人」「仏」・「釈尊」)になったとされているのです

株式会社 日向の鳥辺康則です

つまり生まれた時から神と崇められるブッダではなく、普通に生まれてきた青年が悟りを開きブッダになったと言うことです

これはイエスキリストも釈迦も空海も同じことがいえます

ある境地に立った人が悟りを開きその教えが現代にも続いてるのです

その後「ブッダ」の教えは智慧を獲得するための精緻な修行の体系とともに「経典」(大きな物語)と共に広がっていったのです

あくまでも実在した人々ではなく、物語として描かれています

その方が教えとして伝わりやすかったのでしょう

その物語の中で「阿弥陀仏の物語」があります

阿弥陀仏は、「五濁悪世」の真っただ中に登場してくる「仏」だということです

そしてこの物語に書かれている「五濁」こそ現代社会にも続く諸悪の根源と言われています

「五濁」とは人間とその世界の悲惨のことで5とおりに分けて説明されています

一つは、時代のひどさをいいます

戦争・飢饉(ききん)・疫病が絶えないこと

「劫濁」といいます

21世紀に入っても人間は戦争を繰り返し続けています

干ばつにより食べ物が食べられない方々が増え続けています

二つは、思想の貧弱化・思考力の劣化

「見濁」といいます

素直に心で物事をとらえることができずに、情報反乱社会の中で善し悪しが決定していく世の中です

人間の思考力の低下とともにマインドコントロールと言う洗脳が世界にはびこっています

三つは、人の考え方が自己中心を免れず、自己の価値観にこだわり、世界と人間をより深く考察する意欲が欠けていること

しかもその自覚もない状況です

「煩悩濁」といいます

自分さえよければいい、他人や周りのことに無関心、そんな人が世界には増え続けています

世の中の人が自分のことしか考えなくなったら、そこは地獄としか呼べません

世界で起きていることや環境問題に関心を持ち、飢餓や戦争がなくなる日が来ることを願っています

四つは、人間自身の身体の資質が低下して、多病となり、精神もまた病む

「衆生濁」といいます

現代において病気は減るどころか増え続けています

難病などと言われる原因不明の病気も増え続けています

ウィルス感染などによりパンデミックが起き多くの方がなくなりました

自己免疫が低下してることも原因があると思います

さらに精神的病が世界を覆い尽くしています

五つは、人間の寿命が短くなる

もとは2万歳であったと言われています

「命濁」といいます

実際、2万歳まで生きた人間がいるのかどうか判りません

昔と比べると、世界の寿命は長生きするようになったと言われると思います

でもここで言われる寿命とは、悟りを開いた人のことをいいます

言い方を変えれば、悟りを開く人がいなくなったと言うことです

ヒマラヤには聖者と言われる何百年も生きている人がたくさんいると聞いています

こうした「五濁」の説明を聞くと現代もまた「五濁」を免れてはいない現状を痛切に感じます

それどころかますます「五濁」が深まっている、という感慨をもたざるをえないのです

人間の劣化そのものが原因と考えざるをえないのです

ただ「五濁悪世」の世の中だからこそブッダの教えが再度必要なのかとも思います

こんな時代だからこそ、耳を傾け真剣に捉える人が増えるのかもしれません

「阿弥陀仏の物語」によれば、「釈尊は、悪世に生きる人々に説法することが劇苦であった」と記しています

なぜなら、人間どもは互いに髑髏を握り、手を相手の血で染め、戦いに明け暮れている

そんな人間たちに向かって教えを説くのである

文字通り難しい環境の中での劇苦だったんだと思います

そして、釈尊は「自分が生きている間は、教えがかろうじて広まった地域は、安穏で平和であるが、自分が死ねば、ふたたび、もとの五濁悪世に戻るから、この経典を後世に残しておくのだ」と遺言したそうです

株式会社 環境保全研究所の故・西銘生義会長が私たちに「生命原理」と言う書物を残してくれた感覚と一緒です

我々はそこから何を学ぶのでしょうか?

そしてその学びからどのように覚醒していくのでしょうか?

『阿弥陀仏の物語』をもっと知りたい人はこちらを参考に⬇︎

https://murauchi.muragon.com/entry/2807.html

混沌とした時代だからこそ、必要なものが何かあると思います

解決できない苦しみや不安をもったまま生きるのが人生なのでしょうか?

いえ決して違うと思います

人間は苦しむために生まれてきたのでもなく、悩むために生まれてきたのではないと思ってます

喜びの世界は、自分の内側に存在してると思います

外を見たり、求めていく限りはいつまでも幸せが訪れないと思ってます

自分の中に光り輝くものが存在していることに気づく時期が来ました

そこに意識を向けて、気づかなければいつまでたっても「五濁」から抜け出すことができません

今回はそんなこと思ってブログに書きました

誰かの参考になったのであればありがたいです

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