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「世界禁煙デー」に考えるタバコ栽培の不都合の真実とは?

毎年5月31日は「世界禁煙デー」です

私自身はタバコを吸わないのであまり意識してない日でしたが、世界の事情を見ると無関心でいるわけにはいかないみたいです

株式会社 日向の鳥辺康則です

タバコに関しては先進国の喫煙率はどんどん下がっています

しかし中国や発展途上国ではそう下がっていないし、その他の国でも経済発展すればその国の喫煙率はむしろ上がっているんです

そのため世界のたばこ産業は、先進国から発展途上国の市場へシフトし始めているんです

日本国内だけを見れば喫煙者が減り続けているので、需要がなくなったと思ってる人も多いかもしれませんが世界を見ると増えてるんです

WHOによるとタバコによって全世界で年間約800万人が亡くなっている現実があります

そんなこともあり、世界では「タバコ規制枠組み条約」(FCTC)というものが存在します

もちろん日本も締約国に入っている国際条約の実施を適宜強化する立場になっています

FCTCを批准する国は180カ国を超え、各国の人口を合わせると世界人口の約90%になっていますが実際はあんまり減ってないんですね

そしてその背後には不都合の真実が存在しています

タバコ栽培は毎年多くの農地と水を必要とします

葉タバコを乾燥させるために毎年6億本以上の木々を世界中で切り倒し8400万トンのCO2を排出している事実があるんです

それらを栽培してるの多くの国は発展途上国です

本来農地して食べ物が栽培されるはずなのですが、たばこ産業の策略によって牛耳られているのです

食べ物よりも経済最優先の「タバコを作れ!」と言うことです

タバコ農家がタバコから栄養価の高い食料作物へ転作しようとしてもタバコ産業の妨害にあうのが現実なんです

タバコ産業はこうした貧しい国々でタバコの種や必要な農具・乾燥設備などをタバコ農家に借金させて提供し、換金作物であるタバコ栽培から抜け出せないようにしているからです

そしてそこで働いてる人たちは、未成年の子供たちが多いのです

その子供たちは、葉タバコから毎日50本のタバコを吸うのと同じ量のニコチンを浴びてます

また葉タバコの乾燥作業では大量のタバコ煙を吸い込むなどし大きな健康被害が出ててます

日頃吸ってるタバコの背後には、こんな不都合な真実があるのです

タバコ栽培の過酷な労働のため他の経済活動ができません

栽培労働を子どもが担うために教育の機会が喪失するなどの問題が起きてます

現在タバコは世界の125カ国以上で食料ではなく換金作物として栽培されています

その多くが貧しい国々です

結論から言うとタバコ産業は世界の持続可能な食糧供給を妨害してるんです

さらに貧困・飢餓・児童労働・不健康などを特に発展途上国で作り出している存在になっている

何気なく吸っているタバコにこんなことがあることを誰か知ってるのでしょうか?

だからブログに書いてるんです

今年の世界禁煙デーのテーマ「あなたがタバコを吸うと私は飢える」です

この意味がわかると思います

ほとんどの人が関心を示さないかもしれませんが、世界を見るとこれが現実なんです

日本の誰かがタバコを吸えば、それは発展途上国の人の貧困・飢餓、不健康につながるというわけです

SDGsを考える上で重要なことの一つは、先進国の誰かの行為が発展途上国の誰かに悪影響を及ぼすかもしれないという想像力です

そんな現実をちょっとでも知ってほしくて書きました

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