危機感が薄いのにSDGs認知度90%の国ってどうなのよ?
SDGsは2015年の持続可能な開発サミットで採択され、2030年までの達成を目指す17の目標と169の具体的な項目である事は多くの人が知ってると思います
SDGsの理念「誰一人取り残さない」と掲げてスタートしてからちょうど半分の年月が経過しました
株式会社 日向の鳥辺康則です
7年経過し2030年まで残り7年余りとなりました
一体ゴールに向かってどれぐらいの勢いで進んでいるのでしょうか?
そもそも、SDGsに対しては肯定的意見と否定的意見が両方あります
国連が儲けるためだけの茶番劇という人もいます
実際SDGsを掲げている国は日本だけではないかと言う意見もあります
海外の友達と話すとSDGsという言葉すら知らない人が多いです
メディアでも全く取り上げられてない国も多いです
実際にニューヨークの街中でSDGsマークを見かけません
胸に17色のSDGsバッジをつけた人を街中で見ることもありません
つけているのは国連関係者くらいらしい
しかし日本ではある一定企業の人や企業リーダーと言われる人が誇らしくバッチをつけている姿を見ます
とりあえずいろんな意見がある中で私も肯定的では無いですが気にはしています
今年7月に出された「SDGs報告2023特別版」によると達成する見込みがあるSDGsのゴールはたった15%だそうです
本当に誰1人も取り残ささず全部達成できるのでしょうか?
更に大きく軌道から外れているものが50%もあります
30%は2015年と比べて停滞かむしろ後退しています
新型コロナウイルスや自然災害の影響で貧困・飢餓などはむしろ悪化している現状があるんです
ジェンダー平等が達成されるまでには約300年かかると指摘されたりもしています
目標掲げる事は大事ですが本当に達成する気があるのでしょうか?
多くの疑問が残ります
国連のグテーレス事務総長は次のようなことを発言しました
SDGsの理念「誰一人取り残さない」どころか、このままだと「SDGsが取り残されてしまう」
まるでギャグみたいな表現ですがその通りだと思ってます
そんなSDGsですが日本では90%以上の人が認識してると言うびっくりする現状です
世界一認知度が高いんではないでしょうか
なぜ日本の認知度はそんなに高いのか?
その大きな理由のひとつとしては学習指導要領に組み込まれていることがあります
学校教育の中で積極的に教えているということです
また企業やメディアが積極的に推進していることがかなり大きいと思います
特にメディア各社はSDGsウイークなどを設けて積極的に発信しました
これはほかの国ではあまり見かけないらしいのです
更に日本のメディア155社がタッグを組んだ気候キャンペーン「1.5℃の約束」についても発信してかなり国民に認知されつつあると思います
メディアが一斉に環境問題を取り上げる時代が来たということです
今までは一切メディアは積極的に環境問題のことを取り上げることがありませんでした
しかし世界を見ると待ったなしの状態まで来てると言うことをようやく認識したのでしょうか?
とりわけNHKと民放5局が垣根を越えて制作した番組やキャンペーン動画に対しては、本来ライバル同士のテレビ局がタッグを組んだ例のない取り組みとして受け止められました
垣根を越えたはじめての取り組みなんです
ここまではほんとに素晴らしいことなのですが、実際の危機感については世界最低レベルと言われています
SDGsの認知度は高い一方で日本は実際のアクションにつながっていない点が問題視されています
とりわけ気候変動対策については危機感が少なくどこか他人事のように捉えられているように思うんです
認識が90%以上あるのに行動に移ろうとしてない珍しい国です
誰かがやってくれると思って自分は何もやらない
これが今世界で起きている環境問題を悪化させる原因なんです
環境問題は3つの選択があります
①自分がやる
②誰かがやる
③誰もやらない
2番と3番があまりにも多いのです
そして気づいたときには取り返しのつかない大きな問題として帰ってきてるのです
9月20日に開催された「気候野心サミット2023」では岸田総理が演説する予定でした
環境問題に積極的に取り組んでいる国が選ばれて、代表者がスピーチすると言うもの
しかし日本は残念ながら選ばれずに岸田総理も講演をキャンセルする事態になりました
日本の気候変動対策の遅れが理由のようです
それを聞いた日本の国連関係者は驚きと屈辱感でため息をついていたと聞きました
これではやっているふりをしているが実際は気候変動対策をやっていない「ウオッシュ」な国とみなされかねないのです
気候変動対策において世界が今取り組んでいるのは、産業革命以前と比べた地球の平均気温の上昇を1.5℃に抑えることです
このことに対しても、肯定派と否定派と様々な意見があることを知ってます
でも各国が目指してるのは間違いなくこの方向なんです
これをなんとか実現するためには脱炭素の動きをより一層加速しなければならない
そのためにはまだまだスピードが足りないということらしいのです
日本はとてもその部分で遅れています
ヨーロッパなどの成功事例がたくさんあるのに、日本は動こうとしないんです
まだまだ化石燃料に頼って実際に行動しようとしない政治家が多い
そんなことを痛烈に感じさせる今日この頃です
認知度だけが高くて、行動する人がいない国
そんなレッテル貼られるのって嬉しくないですよね
行動こそが1番大切なんです
一人ひとりの行動は微力ですけど無力じゃない!
私たちができることを一歩一歩進めていきましょう
そんなことを思ってブログに書きました
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