「聴く」映画 THE GUILTY(ギルティ)で想ったこと
ゴールデンウィークも後半戦に突入して各地で多くの方々の賑わいを見せています
そんな中先日「THE GUILTY」を映画館で観てきました
デンマークの映画です
株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)
正直今年度1番の衝撃の作品です(今のところ)
映画は緊急通報のオペレーターにかかってきた1本の電話から始まります
そしてすべてのシーンがこのオペレーターの会話のやり取りのみで進行するのです
緊急通報室からカメラが出る事はありません
全て電話でのやり取りのみでストーリーが展開するのです
昨年公開された映画「SEARCH/サーチ」も凄かった
娘が失踪しその謎父である主人公が解いていくと言うミステリーです
すごかったのが最初から最後まですべてのストーリー展開がパソコンの画面上で展開すると言うことです
「サーチ」も「ギルティ」も今までの映画市場で類を見ない全く新しい切り口での作品なのです
予算や撮影期間の厳しい条件の中で映画製作者は様々なアイデアを出し合い1本の映画を作ります
ギルティの監督である「グスタフ・モーラー」はなんと本作が長編デビュー作品なのです
最近登場する若手監督は新世代の思考とアイディアでとんでもない作品を作る方々が登場しています
「聴く」だけなのに想像力を超える恐怖を感じる
人間が聴覚から得られる情報は、わずか11%です
たった11%の情報しか与えられないので映画にするのは不可能と思うのか?
11%の情報が故に観客が想像力を膨らまし未知なる体験をできると思うのか?
見方次第でどちらでも捉えられます
実際に映画を見ると音だけの情報の中で想像力をフル回転します
音だけなのに恐怖を感じます
いやいや、音だけだからこそ恐怖が助長し本当に心から凍りつくのです
だからこそ「電話からの声と音だけで誘拐事件を解決する」と言うシンプルな設定ながら、予測不可能な展開で見る者の想像力を掻き上げていると思うのです
私は仕事柄出張が多くよく飛行機に乗ります
飛行機に乗ったときの1つの楽しみとしては「落語」を聴くことです
JAL名人会が大好きなのです
聴くのは音声だけなのですが、落語家さんの軽快な口調と雰囲気によりまるで1本のドラマを見てるかごとく感じてしまうのです
落語家さんは本当に凄いと思います
何人もの登場人物を声の強弱やトーンを変えることによって演じ分けているのです
特に飛行機の中で聴いているので情報は音声だけです
なのに・・・
オチの部分ではびっくりする位のどんでん返しがあったり、その状況が目の前に現れているがごとく想像させてくれるのです
わずか11%だけの情報なのに・・・
全て与えられたら幸せになるのか?
わずかにしか与えられていないと故に想像力や努力で道を切り開いていくのか?
これはまるで人生そのものだと感じました
満たされてない分だけ人間は本来備え付けられている能力がフル発揮されるように感じます
想像力だったり、インスピレーションだったり、直感だったりする時もあると思います
我々を取り巻く経営環境も同じだといえます
人材も資金も経営環境も全て与えられていたら絶対成功するのか?
足りないものが多ければ本当に人間の持っている能力をフル発揮して進んでいけると思っています
そんな深いものを感じさせてくれる映画でした(^◇^)
是非、観て下さいw
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