世界は本当に「脱成長」路線を実行できるのでしょうか?
地球にある資源は有限であり消費拡大と資本主義社会の中での成長戦略で拡大路線を永遠に続ける事は無理があると思ってます
もしそれを続けるのであればどこかで限界が来て様々な歪みが起きると言うことなのです
株式会社 日向の鳥辺康則です
つまりはどこかで消費拡大や成長戦略を見直さなければいけないと個人的には思っています
それが「脱成長」と言う言葉で世界の中で様々な議論を巻き起こしています
成長こそが繁栄に至る最善の道だという考え方が支配的な経済学の中で、異端中の異端とされる考え方だと言うことです
でも地球の資源て限界があるから絶対無理ってわかっていながら過去の沿線上で物事を捉えてしまうのです
その結果気候変動が加速し、環境性や環境問題が今やグローバルな問題として拡大しています
脱成長は1972年にフランスで生まれた言葉です
意外と50年前から限界を感じていた学者がいたことに驚きを感じています
同じ年に発表された「成長の限界」という報告書で、物質消費の拡大によって世界が不安定化するとした米マサチューセッツ工科大学の科学者らによるシミュレーションが紹介されるとこの理論の支持者が増えました
脱成長理論は当初から激しい議論を呼んだのです
シミュレーションに欠陥があると攻撃される一方で、地球のストレスが加速することを不気味なほど正確に予言していたと賞賛する人々もいます
50年後の2022年の今となってはこの理論が完全に正しかったことが証明されているのです
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今年の報告書で消費需要を減らす必要性を訴えました
消費抑制は脱成長理論の根幹なんです
つまりは消費をするなと言う事はお金を使うなと言うことになってしまいます
ものは買わずにシェアしたり、移動は化石燃料を使わない方法をチョイスしたり、オンラインを使って出社しない方法を選んだりすると言う考えです
当然大量生産大量消費の時代は完全に終わっています
浪費から節約の時代になり、必要なものを必要な量しか買わない時代と言うことです
「モノ」に価値を置いてきた時代はすでに終わったのです
物の時代から心の時代に移行する中で私たちの消費行動やパターンも見直していかなければならないと言うことです
モノやお金は確かに必要ですが幸せになる絶対条件ではないと言うことです
ヒマラヤの小さな王国・ブータンが国内総生産(GDP)に代わって「国民総幸福量」という指数を編み出したのは有名な話です
しかし先進国の国々ではそれらのことが受け入れられたとしてもこれから成長する発展途上国はこのことを受け入れられないかもしれません
だって低所得国に行って「あなた方はもう成長できない」と告げることと同じだからです
でも先進国は必ず消費行動や考え方を変えなければいけない時期に来ています
なぜならばここ数十年間で世界経済は炭素排出量の増加を上回るペースで成長を遂げてきました
つまりは地球温暖化の進行を許してしまったのです
環境問題よりも自国の成長戦略の方を優先し、消費拡大と資本主義社会の成長戦略は実行されたのです
つまりは後回しにされたと言うことです
IPCCは今年4月の報告書で、炭素排出量を減らすには消費者需要を減らすしかないと結論付けました
持続可能な燃料技術開発に重点を置いていた従来の姿勢からの転換したのです
脱炭素=脱消費拡大だとはっきりと言ってるのです
ものを買うな!お金を使うな!と言うことです
もし必要なものを購入したりお金を使う場合にはエシカル消費として十分に考慮した上で必要最低限なものにしなければならない時代が迫っています
先進国の国々も新たなる成長戦略として「持続可能な成長」を真剣に考えなければいけません
なぜならば経済政策と金融市場は今も圧倒的に、消費拡大と生産拡大の「二人三脚」で動いているからです
例えばジョンソン英首相の後任を決める与党保守党の党首選では、経済成長「まっしぐら」路線が当然のこととして受け入れられています
どこまでいっても経済最優先とお金至上主義の考え方を変えられないのです
たとえ気候変動や環境性が悪化し自分たちの命を脅かしたとしても気づかないのが政治家です
しかし我々一人一人が消費に対して今一度考える時期なのかもしれません
脱成長と言う考え方の中で我々はより豊かなものを手に入れることができる時代なのです
心の時代と言われる中で大切なものを取り戻すチャンスかもしれません
そんなことを感じて今回はブログを書きました
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