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「損失と損害」で補償を求めた途上国と責任を果たす先進国との溝とは?

エジプトで開催されていたCOP27が閉幕しました

今回の最大のテーマは「損失を損害」を求めた発展途上国と先進国との合意できるかと言うポイントでした

株式会社 日向の鳥辺康則です

世界で起きている気候変動による異常気象の影響は平等ではありません

気候変動による負の影響は、日々の暮らしを天然資源に頼っている低所得国や貧困の中で暮らす人々にとってより深刻なんです

今年国土の3分の1が水没したパキスタンがいい例です

パキスタンの洪水による被害額は約5兆8000億円です

年間の温室効果ガスの排出量が世界全体の1%に満たないパキスタンは、大国が補償するべきだと主張しています

つまり一部の先進国が排出した温室効果ガスの影響で気候危機になり異常気象が発生して損害を被るのは発展途上国だと言うことです

これはパキスタンだけではありません

アフリカの南スーダンでは実に国土の3分の2が洪水被害に見舞われています

人口の6割が食糧難に陥っているとも言われているんです

先進国が温室効果ガスを大量に排出して経済発展を遂げた一方で、途上国はほとんど排出していないのにも関わらず、干ばつや大洪水など温暖化による深刻な被害を受けています

途上国からの要求は年間1兆ドル(140兆円!)に跳ね上がってます

昨年のCOP26は議長国はイギリスだったこともあり、中国やインドなど大国にCO2ゼロを約束させるという圧力をかけていて先進国が攻勢でした

だが今年のCOP27は議長国はエジプトで途上国が反転攻勢に出たんです

当然、年間1兆ドルなど先進国が飲めるはずありません

この交渉はこれから何年間も行われることになるでしょう

このような発展途上国は気候変動の影響により、今後10年間で新たに1.3億人が貧困に陥る恐れがあります

世界中で飢餓に苦しむ人々の8割は自然災害の影響を受けやすい地域で生活しています(WFP)

水がなくなり、食料がなくなり、農業と言う仕事が奪われます

それによって生活難になり学校へ通えない子供達も想像以上に増えます

そうやって発展途上国の子供たちが飢えて苦しむのは先進国の責任と言うことです

日本も先進国なのです

今回COP27に、日本・中国・インドの首相は参加しませんでした

このこと自体が非常に無責任だと言うことです

温室効果ガス排出国の上位に入っている国々が無責任だと言うことです

ドイツの環境NGO「ジャーマンウォッチ」などが世界60の国・地域の気候変動対策を評価する報告書を、エジプトで開催中の国連気候変動会議(COP27)で発表しました

63カ国中日本は50位でした

5段階で「最も評価が低いグループ」に認定された

つまり、気候変動対策を全くやってないと言う国だと言うことです

世界の温室効果ガスの9割以上を占めるのはごく一部の先進国です

それらの国々が気候変動対策に真剣に取り組んでないと言うことがわかりました

日本は前年の45位から50位にランクを下げました

2030年までに温室効果ガス13年度比46%削減や、50年までに「脱炭素」にするとした政策を歓迎するとしたが、「これらの目標を達成するための明確な計画がない」と批判されているのです

口では良いことを言ってるのですが、行動に移してないと言うことです

非常にこのニュースを聞いて残念に思いました

今後、日本と言う国はどういう方向に進むでしょうか?

すでにやアジアのリーダーや世界の先進国としての地位は下落しています

環境問題後進国として世界からはレッテルを貼られているのです

そんなことを強く感じてブログに書きました

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