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水道水から検出され始めている「PFAS」大丈夫なのか?

永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)の問題に対しては過去にいくつかブログを書いています

沖縄での米軍基地周辺地下水から検出されたり、東京都多摩地域の水道水からも検出され始めてます

株式会社 日向の鳥辺康則です

そもそも水道水をそのまま飲める国は世界にたった12カ国しかありません

その一つが日本です

水質基準は世界一厳しく端に影響与えるカルシウムやナトリウムなどの含有量さえ決められています

水道水の問題としては「塩素」を取り上げる人がいますが、実際は様々な化学物質を含んでいるのが事実です

そして今回問題視されてるのが「PFAS」と言う化学物質です

発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)です

米国ではこの問題がいち早くクローズアップされて様々な調査が行われました

アメリカでの汚染地域で健康調査が行われ2012年に次の病状との関連が確認されました

妊娠高血圧及び妊娠高血圧腎症、精巣がん、腎細胞がん、甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、高コレステロール血症です

特に懸念されるのは子供や胎児への影響です

北海道大学の調査によると汚染地域でなくとも母親の妊娠中のPFAS濃度が高いと生まれてきた子供に問題が出ることがわかってます

出生体重の減少・甲状腺ホルモンや性ホルモンの異常・免疫力低下・神経発達の遅延・脂質代謝異常などのリスクが上昇する可能性が指摘されています

そして今回は東京都の調査で国分寺市の井戸から1Lあたり101ng(ナノグラム)検出されました

この数値は現在の暫定指針値の2倍以上です

さらに2021年6月、うるま市にある米軍の燃料保管施設で貯水槽の蓋から雨水が入り込み、PFASを含む水が基地の外に流出するという事故が起きました

その後、国が定める暫定指針値の約1700倍という高濃度のPFASが確認されたのです

様々な支援団体が真剣にこの問題を取り組んでほしいために政府に対して抗議活動をされました

その結果として環境省も、遅きに失したが重い腰を上げました

2021年度の全国調査では、PFASのうち特に毒性が強いPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)が全国13都府県の81地点の河川や地下水などから国の暫定目標値を超えて検出されていたことが判明

環境省は暫定指針値の超過が確認された地点の水について飲用しないよう指導しています

知ってましたかこのこと?

なぜすべての都道府県で検査しないのか?

高濃度の数値が出た地域住民の血液検査はなぜしないのか?

国が積極的に動かない理由をまとめた記事もありますので、読んでみて下さい⬇︎

https://www.tokyo-np.co.jp/article/228323

直接飲まなくても私たちの体内に入ってくる場合がある現実もあります

そもそも日本が設定している基準値はとてもゆるいものです

過去に書いたブログもあるので、読んでみて下さい⬇︎

https://117kirei.com/20220622toribeblog/

日本では現在の水道水の基準(暫定目標値)は、PFOSとPFOSの合計数値で50ng/ℓです

徐々にフッ素化合物の危険性がわかってくると、同時に各国はその暫定基準値をケタ外れに低くしています

米国では、PFOSは0.02ng/ℓ PFOAは0.004ng/ℓです

EUでは、0.65ng/ℓと言う数字です

米国の基準値から言えば、今回検査された多摩地域の濃度は5万倍を超えていると言うことです

そのことを踏まえて、日本政府は全国68浄水場の汚染を調べました

その結果43浄水場で2ng/ℓと言う数値が出たのです

全体の浄水場の60%に値する数値です

そう考えると、ほんとに大丈夫なのかと思ってしまいます

PFASは沸騰しても消えません

世界一水道水の基準が厳しい日本でもこの問題はなかなか解決されないみたいです

さらにこの問題は水質汚染だけでは無いのです

続きは次回のブログに書くことにいたします

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