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遺伝子組み換え食品の表示ルールが4月から厳格化されます

遺伝子組み換え食品については、メリットの部分を主張する方々と不安的なデメリットを主張する方々の意見がいつも対立します

実際はどうなのでしょうか?

株式会社 日向の鳥辺康則です

1996年に米国で遺伝子組み換え作物の栽培が始まって27年が経過しています

アメリカ農務省次官補だったタープルトラ氏もまた2008年、ニュース番組で「日本人は1人当たり、世界で最も多く遺伝子組み換え食品を消費しています」と発言したことが話題になり一気に注目を浴びました

たしかに日本では、2022年4月時点で9作物(330品種)の遺伝子組み換え食品と22種類(68品目)の遺伝子組み換え食品添加物が日本の安全性審査の基準をクリアし認可されています

遺伝子組み換え食品には、農作物が9種類(大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、からしな)とそれらを原材料として多種多様なものに加工された食品があります

遺伝子組み換え大豆の場合、豆腐や納豆、味噌などの加工品だけでなく脱脂大豆、サラダ油、マーガリン、アミノ酸、乳化剤などに加工されています

大豆の9割以上はアメリカから輸入されており、それら全てがGMだと言うことです

遺伝子組み換えとうもろこしの場合、コーンフレーク、コーンスターチ、コーン油だけでなく、水あめ、ぶどう糖果糖液糖、ビタミンC、キャノーラ油などに加工されています

とうもろこしも9割以上海外からの輸入なのでGMです

知らない間にたくさん口にしてると言うことです

遺伝子組み換え食品には、遺伝子が組み替えられた遺伝子組み換え農作物・遺伝子組み換え農作物から作られた食品・遺伝子組み換え微生物を用いて作られる食品添加物があります

日本では遺伝子組み換え作物を商品として販売することを目的とした栽培はされていません

そのため、遺伝子組み換え食品は海外からの輸入を通じて国内で流通しています

なぜ遺伝子組み換え作物が必要なのか?

いくつかの理由が挙げられています

1.品種改良の効率化

1つ目の理由は、品種改良を効率よく行うためです

今までの品種改良ではできなかった「除草剤を散布しても枯れない除草剤耐性」や「特定の害虫の被害を受けない害虫抵抗性」など新しい性質を持つ品種を開発できるようになります

2.作業の省力化

2つ目の理由は、作業の効率をあげることにより収穫量が増えるためです

遺伝子組み換え作物には、特定の害虫や除草剤に強い性質を持つものがあります。これらを栽培することで、農薬を使う量を少なくすることができるため、除草作業などを効率的に行えるようになり生産性をあげることが出来るためです

3.食糧問題や隠れた飢餓に苦しむ人々を救うため

3つ目の理由は、食糧問題の解決策として注目されているためです

農作物を栽培しづらい地域でも、遺伝子組み換え作物を利用することで安定して収穫することができるようになり、食糧問題の解決策として注目が集まってい

4.環境の保全や修復

4つ目の理由は、化学肥料や農薬などによる環境汚染を少なくし、遺伝子組み換え植物の力で、もとの自然な状態に戻すことが出来るためです

これだけ聞くとメリットだけしか感じませんがデメリットもたくさん報じられてます

メリットを報じてる参考の記事とデメリット報じている参考の記事を両方載せるので、興味あったら読んでください⬇︎

メリットhttp://nou-ledge.com/2019/01/04/gene_recombination1/

デメリットhttps://tamaya.hamazo.tv/e3180741.html

今回は安全性やメリットの部分だけではなく表示制度大きく変わると言うことに着目してます

日本では2001年4月から、JAS法と食品衛生法に基づき遺伝子組み換え食品の表示が義務化されています

表示義務の対象は、大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、からしなの9種類の農産物とこれらを原材料とする加工食品のみです

しかし二次加工されたものや加工後の食品に組み換えられた遺伝子が見つけられないものに関しては表示義務はありません

そんなことから2022年4月時点で、販売される商品に「遺伝子組み換えでない」と表示する事が出来るのは、厚生労働省による安全性が確認された大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、からしなの9種類とこれらを原材料とした加工食品のみです

しかしこのルールが2023年4月1日から厳格化されます

今年4月から食品表示のルールが変更され、「遺伝子組み換えでない」と表示できるのは「分別生産流通管理をして、遺伝子組み換えの混入がないと認められるに限る」場合のみになるのです

遺伝子組み換え農産物と遺伝子組み換えでない農産物が、生産、流通、加工の各段階でお互いに混ざり合うことがないよう管理することを分別生産流通管理といいます

今まではこの分別生産流通管理の中で遺伝子組み換え作物が混入してしまった割合が5%以下である場合は遺伝子組み換えでないことについて表示をすることが可能でした

しかし4月以降は一切混入がないことを証明しない限りは表示できなくなったのです。

一見、ルールが厳格化されてより安全になったと思えるかもしれないが、現実的に考えればあらゆる生産地から一括して大量に輸入される穀物に、遺伝子組み換えのものが一切入っていないと断言することはほぼ不可能なのです

つまり、この変更によって国内の食品のほとんどは「遺伝子組み換えでない」と表示できなくなり、実質的に遺伝子組み換え作物を作っている海外企業の利益を増すことになります

実際、日本にこの「ルールの厳格化」を要求していたのはそうした海外の農業系企業であるとの証言もあるのです

要は、ほぼすべてのものに表示ができなくするとともに、どれが遺伝子組み換えのもので、どれがそうじゃないかをわからなくさせると言うことです

いったい我々は何を基準に食品を選べば良くなるのでしょうか?

とっても大変なことが日本で起きているのですがメディアが紹介する事はないです

我々日本人の食の安全は、完全に外交の手段の一部になっています

切り札として日本は米国の言いなりにならなければならないのです

それによって法律が変えられ制度が捻じ曲げられます

本当にそれで良いのでしょうか?

そんなことを思ってブログに書きました

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