「世界水の日」にあらためて考えるお水のありがたさとは?
3月22日は「世界水の日」として登録されており、世界の様々なところで会議が開かれたそうです
日頃かは当たり前のように存在している「水」ですが改めて感謝をしながら考えてみました
株式会社 日向の鳥辺康則です
世界には193(国連加盟国)から196(日本の外務省による)もの国が存在していて、そのほとんどの国において水道水は飲むことができません
水道水を飲むことのできる国は、国土交通省の発表によると世界で9か国・飲むことは可能でも注意が必要な国は21か国だとされています(様々な機関の発表によっては若干誤差があります)
- 日本
- 南アフリカ共和国
- オーストリア
- アイスランド
- アイルランド
- スロベニア
- ドイツ
- フィンランド
- ノルウェー
たったこれだけの国なのです
われわれは、日頃蛇口をひねれば水が出てくる生活をしてるので、あまり意識してないかもしれませんが世界を見るとこれが現状なのです
それだけではありません
世界保健機関(WHO)の発表によると、現時点で世界の推定20億人がきれいな水を利用できない環境で暮らし、2年以内に世界の人口の半分が水不足で不便が生じる「水ストレス」状態に陥る状態になると予測されています
SDGsの17ある目標の1つである「6」には「安全な水とトイレを世界中に」という目標が掲げられているが、進捗は遅れているのが現状です
誰1人も取り残さないと言うキャッチフレーズの中で始まったSDジーズですが、何一つ達成できないのではないでしょうか?
世界では約20億人が安全に管理された飲み水を使用できておらず、このうち約1億2,200万人は湖や河川・用水路などの未処理の水を飲んでいます
またおよそ36億人が安全に管理された衛生施設(トイレ)を使用できない状況にあり、このうち約4億9,400万人は道ばたや草むらなど屋外で排泄を行っています
日本にいるとそんなこと考えないし、想像できない世界かもしれませんがそれが世界の現実です
開発途上国では長時間かけて水汲みにいくことが日常です
こうした生活の中では当然ながら満足な教育を受けることができず、やがて大人になっても貧困から抜け出せないという悪循環に陥る子供たちがたくさんいます
こんな現場の中で、本当に2030年までに「安全な水とトイレを世界中に」を達成することができるでしょうか?
さらに、水に関する問題は発展途上国だけでは無いのです
昨年は記録的な高温と干ばつが欧州でも発生しました
ノルウェーのバナクでは北極圏としては異例の32.5度を記録
フランス、スペイン、ドイツ、オランダなどで気温が40度近くになり、47度を記録したポルトガルでは1000人以上の死者が出たのです
欧州委員会は8月、「過去500年で最悪の干ばつに直面している」と指摘しています
更に米国のコロラド州でも、記録的な干ばつが発生し水不足が続いています
多くの先進国でも、記録的な干ばつや高温より深刻な水不足が発生してるのです
地球温暖化で気温が上昇すると蒸発する水の量・空気中や地表に含まれる水の量が変わり、雨や雪の降り方が変わります
これが気候変動であり干ばつや洪水という形で私たちの生活に影響を与えるのです
「世界水の日」には毎年テーマが掲げられるが、今年のテーマは”Be the Change You Want to See in the World.”
直訳すると「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」と言う意味です
傍観者ではなく当事者になると言うことです
一人ひとりが自分の問題として考え、自分のふるまいを変えていく必要があるというメッセージ
その象徴が「ハチドリ」です
3月23日国連で開かれたUN 2023 Water Conference(世界水会議)では、会議のシンボルとしてハチドリが描かれていました
このハチドリは、ペルーのケチュア族に端を発する物語「ハチドリのひとしずく」に登場する生き物です
この物語は、国連のWebサイトで以下のように紹介されています
ある日のこと、森で火事が発生しました。
動物たちはみんな命からがら逃げ出しました。動物たちは火のそばで、恐怖と悲しみを感じながら炎を見ていました。
そんな彼らの頭上で、一羽のハチドリが何度も何度も火のそばを飛んでいました。
大きな動物たちは、ハチドリに「いったい何をしているの?」とたずねました。
「火を消すための水をとりに、湖まで飛んでいくんだよ」
動物たちはハチドリを笑い、「この火は消せないよ!」と言いました。
ハチドリは「私は自分にできることをしているんだよ」と答えました。
危機の中で多くの動物たちは逃げ出しました
でもハチドリはわずかなお水でも、繰り返し運ぶことによって山火事を消そうと行動したんです
なぜないならば森は皆のものだからです
自分1人の力は弱力かもしれないが、みんなが協力したら守れると確信していたのです
そんなハチドリに一人一人が成らなければダメな時期に入ったと言うことです
日本に住んでいるから関係ない!関心がないではなくて!では無く、関心を持って一人一人がお水を守る行動をしていきましょう
まずは、日本と言う国でお水が使えることに感謝することです
そしてそれは当たり前じゃないと言うことを認識することです
今回はそんなこと思ってブログに書きました
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