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7月は「脱プラ月間」だからこそプラスチックリサイクルについて考える

軽くて加工しやすく耐久性にも優れているプラスチック製品

さらにコストも軽減できると言うこともあり、20世紀最大の発明の一つと言われました

株式会社 日向の鳥辺康則です

しかし21世紀に入って驚愕の事実が判明しました

プラスチックはもともと自然界に存在しないものなので分解されないと言うことです

何百年も何千年も形を変えて、地球上を浮遊します

それが今世界的な問題になってるマイクロプラスチック・ナノプラスチック問題です

昨今では、プラスチックを分解する酵素を持った微生物が世界で発見されるなど明るいニュースもあります

しかしあまりにも廃棄されるプラスチックゴミの量が多いので大問題になってるのは事実です

プラスチックの年間生産量は50年間で20倍に増えたことを知っている人は少ないです

この数字はさらに加速して伸びています

世界が脱プラスチックを掲げながら、生産量は増え続けてます

海を漂うプラスチックは合計で1.5億トン

さらに毎年約800万トンが流れ込んでいます

このゴミの5%は海岸などに漂着します

1%は海の上を漂っています

しかし残り94%は海底の中でプラゴミとして蓄積されていっているのです

このままでは2050年までに海洋プラスチックの重量が魚の重量を超えると予測されています

海洋プラスチックの8割以上は街で発生して海に流れ出たものとされてます

我々が消費してるプラゴミが原因だと言うことです

日本のプラスチック事情はどうでしょうか?

意外と知られていないのですが日本は1人当たりの容器包装プラスチック発生量で世界2位のプラスチック大国なんです

国民一人当たりのプラスチックのゴミを出す量が世界ワースト2ということです

ですから、大変な量のプラスチックゴミが出ます

その多くが発展途上国にゴミの輸出として送られてっていうのも事実です

その結果インフラが整備されていない発展途上国に輸出した廃プラスチックが、正しく処理されずに環境を汚染しているという現状があります

金さえ出せば、目の前のゴミをあたかも処理したごとく消すことができると思ってるのが日本です

国内で1年間に消費される量はペットボトルが234億本・レジ袋が400億です

さらにプラスチックリサイクルについても考えたいと思います

世界ではプラスチックは正しく処理されておらず、今まで作られたうちのたった9%しかリサイクルされていないのが現状です

12%が焼却され、79%は埋め立てや不法投棄等されてるのが現状です

では、日本国内のプラスチックリサイクルはどうでしょうか?

2019年の環境省が発表したデータです

ごみ総排出量は4274万トン(東京ドーム約115杯分)

1人1日当たりのごみ排出量は918グラム

リサイクル率19.6%

えっ頑張って分別ゴミ出してるのにリサイクル率こんなに低いのと思いません?

日本では、プラスチックゴミを償却して熱エネルギーに変え再利用することもリサイクルだと言っています

これはサーマルリサイクルと言って、海外ではリサイクルには当てはまらないのです

一般的に言われているマテリアルリサイクルだけで言うと、このような低い数字になります

EU諸国とリサイクル率を比較するとどうでしょうか?

18年度においてドイツは67.3%・スロベニア58.9%などリサイクル率の高い国が目白押しです

調査した国で日本より低いのはギリシャやキプロスなど数カ国にすぎない事実があります

リサイクル大国どころか後進国じゃないですか

比較された29カ国中25位です

リサイクル率の計算方法には各国の違いはあるようだが、日本のリサイクル率が低いのは圧倒的に焼却処分しているからです

結局分別ゴミで出しても燃やされてるのかって思っちゃいます

そんなプラスチックリサイクル後進国である日本ですが、新たなる法律も作られました

プラスチック資源循環促進法(22年4月1日に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の略称)が制定されました

この法律はプラスチックを使う業者に利用の抑制と再資源化を求めています

プラスチック製品を製造する際に自主回収し再資源化しなければいけないということです

最も重要なのは「製造・販売事業者等による自主回収・再資源化」です

環境省のサイトによると「プラスチックの資源循環を進めるために、プラスチック使用製品の製造、販売または提供する事業者が、自治体や消費者と協力して積極的に自主回収・再資源化に取り組むことが期待」されています

わかりやすく言うとプラスチック製品が製造され・使用され・そのまま捨てられるのではなく回収され資源となってまた新たな命を与えられる

つまりリサイクルしなさいと言うことです

しかし問題がないわけじゃないのです

日本経済新聞(23年5月3日付)に「製品プラ回収、悩む自治体 ハンガー・CD…実施1割未満」という記事が掲載されました

記事によるとプラスチック資源循環促進法が施行されたものの、製品プラスチック(ハンガー、CD、歯ブラシ、計量カップ、おもちゃなど)の回収がうまくいっていないようです

今まで燃えるごみだったこれらを回収しようとしているのだが、費用や人手不足が莫大にかかり自治体の担当者は頭を抱えています

中には人手不足から製品プラのみならず、容器・包装などのプラスチックのリサイクルも断念し焼却してしまう自治体も現れてきたといいます

そこで私が思うのは、なぜ自治体に任せきりで民間を頼らないのかと思います

民間会社の中には、ごみを資源として効率よくエネルギー変換してる会社があります

コストもかからず、人手も充分確保した中での取り組みをしている会社もあります

調べればたくさんの民間企業や技術が出てきます

以前、紹介した私の知り合いの「岩本美智彦さん」の動画も見てください⬇︎

https://youtu.be/6wZ7nDQEyJ

彼に関連した記事も読んでみて下さい⬇︎

https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2022/202302_iwamoto/

それを活用すればいいだけなのにと思ってしまいます

専門家はプラスチックのリサイクルを「自治体任せにしない取り組みも必要だ」と言っていますが、その通りです

せっかく良い法律を施行しても、自治体が財源や人手不足から、リサイクルが看板倒れになってしまうのは非常に残念です

ピンチはチャンスと言う言葉があり問題になっているゴミの山が新たなビジネスになるのです

民間や自治体だけではなく、全世界的にプラスチックの問題は早急に解決しなければいけないと思っています

そのためには、力を合わせて協力し合うことが大事です

我々消費者も購買時の選択や分別ゴミの協力などをもっと意識しなければいけません

すべての人間が使った後のゴミの責任を取らなきゃいけない時代が来てるんです

7月は「プラごみ月間」と言うこともありこんなブログを書きました

最後まで読んで下さってありがとうございます

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