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出張の際の近距離移動は飛行機よりも電車が良いと言われています

環境問題の観点からの意見ですが、近距離移動は飛行機よりも電車の方がCO2排出が少ないと言われています

一体なぜなのでしょうか?

株式会社 日向の鳥辺康則です

なぜならば飛行機は1人を1キロ運ぶのにCO2を102g排出しています

一方で電車は1人を1キロ運ぶのにCO2を18g排出しています

2つを比較すると飛行機は電車の約6倍のCO2を排出していることがわかります

さらに飛行機のエンジンからはほかにも窒素酸化物や細かいすす・水蒸気が放出されています

これらもまた地球温暖化の原因となっています

仮に東京大阪間の出張利用の交通手段を飛行機から電車に変えた場合全体のCO2排出量は約25%削減できます

欧米や欧州では、飛行機による地球温暖化への影響を懸念する動きが広まり、CO2排出量の多い航空機ではなく電車を使うことで環境に配慮しようという「フライトシェイム」運動も起こっています

実際今年フランスでは、鉄道での移動が可能な国内の短距離区間で航空機を利用するのを禁止する法律が施行されました

具体的には鉄道で2時間半以内に移動できる路線は廃止されます

パリとナントやリヨン・ボルドーなどの都市を結ぶ航空便はほぼ全廃となります

日本で言うと東京ー大阪がすべて廃止になるようなもんです

さらに今後は鉄道で4時間以内の移動に相当する飛行機移動も廃止する予定があると言うことです

理由は乗客1人当たりのCO2排出量は、平均すると飛行機は鉄道の77倍になっていると言われてるからです

市民団体の活動により政府が動き法律が改定されたんです

ではそんなに飛行機の移動って悪なのでしょうか?

私はそう思いません

環境問題のお仕事をしていると、とかく攻撃に遭うことがあります

お肉を食べたら悪!飛行機乗ったら悪!ガソリン車乗ったら悪!外食したら悪!みたいなことを言われることがあります

確かにCO2排出の観点から考えればそうかもしれませんが、あまりにも短絡的すぎて総合的に見れてないと思ってしまうのです

そのようなことを追求していると最終的には、モノの購買が悪になります

では航空会社が何もしてないのか?

自動車では電気自動車(EV)などの開発が進んでいるのになぜ航空業界の脱炭素化が遅れているのか?

その理由は・代替燃料の開発の難しさ ・価格 にあると言われています

バイオジェット燃料などの持続可能な航空燃料(SAF)の利用が進められていますがまだまだ普及率は低いです

SAFは廃食油や藻類・一般ごみなどを原料とするジェット燃料で従来のジェット燃料に混ぜて使われるものです

運航の安全性を担保する観点から、現在SAFは従来燃料と上限50%までの範囲で混合するよう規定されているが原料の収集・生産から燃焼までのライフサイクルでCO2排出量を従来の燃料より約8割削減することができるためにCO2削減目標を実現するうえで不可欠な代替燃料と言われています

しかしSAFは現在のところ決定的な製造方法がないために必要な航空燃料の1%にも満たないのが現状です

代替燃料に加え航空業界は脱炭素化に向けて取り組んでいるのも事実です

航空機メーカーが環境性能に優れた新開発エンジンを積極的に導入するよう促すことや、電動化・軽量化・効率化を促進する新たな基準や認証の導入などの取り組みが進んでいます

航空管制の高度化も同時に進められています

航空管制の高度化には飛行ルートの短縮による飛行時間の短縮・経済的で天候に適したルートの確立などが含まれるてます

つまり航空業界を挙げて脱炭素に取り組んでいるわけです

だから電車移動が良くて飛行機移動がダメだ!みたいな単純な発想では、何も変わらないのです

どんな業種業態も環境問題を無視してこの先生き残れません

もし環境に負荷をかけている業界なのであれば、協力しあって新しいテクノロジーを確立するしかないのです

それによって、電車以上にCO2が出さない交通手段になることが可能かもしれません

実際エアバス社は水素を使った小型機の開発に成功しています

水素自動車よりも、先に飛行機が飛び立つ日が来るかもしれないのです

すべての業界において、環境問題や健康問題は絶対最低条件と言う時代に入りました

だからこそ変化が必要でそれを乗り越えて進化があるのです

いわゆるピンチこそチャンスなのです

そんなふうに私は捉えてます

興味ない題材かもしれませんが、知ってるととても役に立ちます

何にでも無関心ではなく、関心を持つことも大切です

そんなことを望んで今回はブログを書きました

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