今年も世界中で森林火災が多発することが予想されています
今は北半球が冬であり南半球が夏のシーズンです
そんな南半球の南米チリで大規模火災が発生しています
株式会社 日向の鳥辺康則です
100名以上が死亡し300人以上が行方不明な状態が続いています
今年1月チリのサンティアゴでは気温36.7度を記録しました(平均気温は30度)
これは同月としては112年間で3番目に高い気温だったんです
気温の上昇はエルニーニョ現象と関係しています
今回のエルニーニョ現象は2023年5月からはじまり、12月・1月に強まり南米全体に熱波を引き起こしました
また地球温暖化の影響を受けてもともと海水温が高かったことで、エルニーニョ現象がより極端になったとも言われています
火災がこれほど大規模になった原因としては高温・乾燥・強風という3要素が重なった為だと言われています
米国のシンクタンク「世界資源研究所(WRI)」は近年、森林火災の被害が拡大しており20年前に比べて約2倍の面積が焼失しているとの分析結果を発表しました
昨年は世界各地で大規模な森林火災が相次ぎました
夏にはカナダで森林火災が相次ぎ6月のケベック州のシブーガモの火災では約1万人が1週間近く避難する事態になりました
8月にはハワイ・マウイ島で火災が発生し100人近い死者が出ました
そのほかギリシャ・ポルトガル・チリなどでも森林火災が発生し焼失面積は前年よりも大きく増えたと考えられてます
なぜここまで多発するのか?
地球温暖化によって火災が起きやすい気候になる確率は2倍以上になっています
上記にも書いた通り高温・乾燥・強風という要素が重なると山火事のリスクは高くなります
火災の直接の原因は落雷や火の不始末などさまざまだが、高温・乾燥状態だと鎮火しにくく強風によって燃え広がります
マウイ島で火災が広がったのは、近くを通過したハリケーンの強風が原因でした
ハリケーンがハワイ近辺までやってくることはめったにないことなんです
そして森林火災はさらなる地球温暖化につながります
森林は大気中に放出された二酸化炭素を吸収し、貯蔵している大切な役割を担っています
しかし森林火災は二酸化炭素の放出につながる
昨年のカナダの火災による二酸化炭素排出量は4億1000万トンに達しました
温暖化によって山火事のリスクは高まり、山火事によって温暖化はさらに進む最悪な事態になったんです
さらに火災の煙のなかの細かい炭素の粒子が付着した南極や北極の雪や氷は、太陽光を吸収して解けやすくなります
永久凍土の泥炭が露出すれば、二酸化炭素だけでなく温室効果が高いメタンが発生します
メタンガスの地球温暖化係数(二酸化炭素を基準に他の温室効果ガスの温暖化能力を示した数字)は二酸化炭素の25倍もあるんです
たかだか森林火災と我々思ってますが様々な影響があるのです
海外で起きている対岸の火事とは思わずに、全てが連動して地球環境汚染は進行しています
そんなことを強く感じたので興味を持って欲しくて、ブログに書きました
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