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「土壌」は地球上で生物の多様性が最も高い場所である事は間違いない

地球は生物多様性の宝庫の惑星と言われています

様々な生物が絡み合ってお互い助け合いこの惑星の中で生きているのです

株式会社 日向の鳥辺康則です(^◇^)

地球環境破壊や気候変動はそんな生物多様性を破壊し生態系の変化をもたらしています

世界中の昆虫の約50%が絶滅の危機にあると言われています

昆虫がいなくなると食物の受粉を担う役割や土壌の栄養素となる役割がなくなるのです

つまり地上から食べ物がなくなり、土から栄養素がなくなります

世界中のサンゴの約50%が死滅の危機にあると言われています

世界120カ国以上の代表が集まり気候変動の国際会議が終了します

COP26です

産業革命前に比べて1.5度以内に気温上昇を抑えようと様々な国が努力していますが実際は上昇し続けています

1.5度まで上昇すると世界のサンゴの60%が死滅すると言われています

2.0度まで上昇すると99%が死滅すると言われているのです

他にも多くの生態系の破壊や多様性の喪失が進んでいます

そしてこの地球上で一番の生物多様性を誇るのが「土壌」なのです

10グラムの土の中には、1万種類・100億個もの細菌が存在しています

そして10個に1個はウィルスに感染しているのです

私たちの腸内細菌のウイルス感染率は土の10倍です

エイズウイルスやノロウイルス、新型コロナウィルスのような有害なものはごく一部で、土や腸内の細菌の生死を司(つかさど)り、新陳代謝を促進することで物質循環(腸内なら消化)を助けてくれる働きもあります

土も腸内も微生物、ウイルスとの共生体なのです

微生物どうしが相互に依存しあう高度な社会で生きているため、微生物の99パーセントは土を離れると死んでしまい、納豆菌のように単独で取り出して培養して機能を調べるというわけにもいきません

特に単独では増殖できないウイルスは研究対象として扱いにくく、感染症を引き起こすまで未解明というのが実態です

実際のところ環境中の微生物の実態はよくわかっていません

微生物の半分以上、ウィルスの大半は分類・機能ともに不明なんです

土の中のすみかやエサには限りがあるため、静かな土の中では絶え間なく縄張り争いが繰り広げられています

放線菌と呼ばれる細菌の一種(ストレプトマイセス属)は、自分の縄張り(コロニー)に侵入してくる他の細菌を殺すために防御物質でバリケードを作ります

その物質はストレプトマイシンとして、結核の克服に役立ちました

静岡県にあるゴルフ場周辺の土壌で発見された細菌の分泌液からはイベルメクチン(寄生虫治療薬)、アオカビの分泌液からは細菌性の感染症に効く抗生物質ペニシリンが発見されています

また、土の中には多くのウイルスが存在しますが、一つひとつのウイルスは低密度です

土の中では、一つのウイルスだけがむやみに増殖しないよう、多数の生物やウイルスが競合し、制御されています

土との触れ合いにはストレスをとり、免疫を高める効果があることが分かっています

土、微生物、ウイルスという未知の相手を恐れるだけでなく、特徴を理解して付き合う必要があります

そんな生物多様性の宝庫と言われる土壌に殺菌剤や殺虫剤を多量に振りまいているのが現状です

鹿児島で発生してる「サツマイモ基腐病」

寄生したカビがサツマイモの葉や茎・さらにはサツマイモ自体を腐らせてしまうと言う病気です

いちどかかると翌年の栽培にも影響が出るため生産者から恐れられている病気です

今年は鹿児島県のサツマイモに広がり大打撃を与えています

その対策として行っているのが土壌の殺菌作業です

しかし良い微生物も殺してしまうのです

ここまで科学が発展しておきながらできる行為は原始的なことだけなのです

土壌に大量の殺虫剤や殺菌剤を撒いたら間違いなく生物多様性は失われます

この地球が作り出した、すべての生命が作り出した途中の奇跡的な生物多様性を殺し続けているのです

だからこそ農作物の病気が増え続けていると思っています

つまり原因は人間が作り出していると言うことです

人間にとって邪魔だと思われる細菌やウィルスは殺せばいいと言う発想は本当に馬鹿げています

人間様都合ですべてを支配しようとしても無理なのです

そんなことを強く思ってブログに書きました

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