観測史上最も異常気象が多かった2021年を振り返る①
2021年ほど世界各国で異常気象が多発した年はなかったのではないでしょうか?
いったい世界で何が起きているのか?
株式会社 日向の鳥辺康則です
何回かに分けてブログに書こうと思います
干ばつ問題
まずは世界で最も死者を出している異常気象と言われている「干ばつ」です
日本ではなかなか干ばつ被害を見ることがないのでイメージする方も少ないかもしれません
しかし世界ではかなり深刻な事態が起きています
干ばつが深刻しているのはアフリカや中東、インド、中国北東部やアメリカ中西部などです
もともと地球上には降水量の多い地域と少ない地域があります
それが気候変動の影響でその差がどんどん広がっているのです
降水量の多い地域はさらに大きな豪雨災害をもたらし、降水量の少ない地域はさらに雨が降らなくなっています
2021年、マダガスカルでは4年連続の干ばつで114万人が食糧不足に陥り飢餓になっていると発表しています
アンゴラでは40年ぶりの干ばつで農作物が育たずへ、全人口の約2割にあたる600万人が食糧不足に陥っています
米国アリゾナでやカナダでは干ばつによる水不足でとうもろこし農家さん等への打撃が拡大しています
ブラジルやアルゼンチンなどでも大豆やとうもろこしの収穫がダメージを受け他国への輸出ができない状態になっています
アフガニスタンでは2年連続大規模な干ばつが発生して食糧不足が国際問題になっています
この20年間で干ばつの頻度は2倍以上に増えているのです
2300万人以上が十分な食料を得てない状況にあります
イランでは深刻な干ばつが続き総人口約8500万人のうち、約2800万人が水が足りない状態になっています
これはイランだけではありません
世界で最も水資源の乏しい17カ国のうち、12カ国が深刻な水不足に陥ってます
国連WFPは、紛争ではなく気候変動による飢餓は世界初のことであると指摘しています
IPCCの発表によると、乾燥化地域における農業及び生態学的干ばつは過去にも10年に1度の頻度で過去にも起きてきていました
しかしその頻度は2倍になり強度も増していると発表しています
世界の様々な地域では水が枯渇し食料が枯渇していってます
海面上昇の問題
IPCCの発表によると温室効果ガスの削減に努力したとしても2100年までに世界の海面水位の平均情緒は約55センチになると発表されています
努力目標に至らなかった場合は1メートル起こすと言う予測をしているのです
仮に海面が1メートル上昇すると日本国内の砂浜の9割が失われます
そうなった場合住む場所を失い難民になる方が12億人にもなると言われています
海面上昇の大きな要因は海水の膨張です
地球温暖化による熱の90%以上は海に溜められているのが現状です
その海の海水温が2021年が観測史上最高値になりました
年々海の海水温は間違いなく上昇し続けてます
そして海水温の上昇によって膨張した海水が海面上昇を引き起こしているのです
1993年以来海水温の上昇率は2倍以上になっています
温暖化が止められなければこの後、5〜7倍のペースで海水温は上昇していく可能性があります
他にも、南極やグリーンランドの氷床、高地の氷河などが融解していることが原因です
永久凍土が融解することにより太古の時代のウィルスや菌が大量に地上に放出されてます
我々は未知なるウィルスの脅威にさらされることになるのです
永久凍土はパンドラの箱と言われています
とうとうわれわれは禁断のパンドラの箱を開けてしまったのです
このままで行ったら海抜0m以下の地域はすべて水没します
マイアミやブエノスアイレスカイロ等の沿岸の都市は海に沈みます
ヨーロッパのロンドン、ベネチア、オランダも海に沈みます
バングラディッシュやコルカタ、カンボジアも人が住めない状態になります
オーストラリアも約8割の市民が移住地を失います
南米のアマゾン川流域の地域も大部分が崩壊します
この10年間で世界平均海面水位は1年あたり3.7mm上昇しています
気候危機の異常気象はまだまだたくさんあります
次回に続きます
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