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過去最低になった食料自給率から見る今後の日本の食糧事情は?

気候変動や止まらない円安、緊迫化するウクライナ情勢などによる物価高騰の影響で、多くの食料品が値上げになっている日本です

これからまだまだ食料品が値上げする可能性が大きいと思っています

株式会社 日向の鳥辺康則です

1960年代には7割以上だった食料自給率は、食生活の変化や人口減少などの影響で年々減少し、2020年には37%となっています

過去最低の数字です

現在の食料自給率を見ると、各国に比べ日本は格段に低いことが一目瞭然です

圧倒的に低いのです

品目別では「米」は98%と高いものの、「小麦」や「畜産」は15%前後

例えば、えびの天ぷらそばを作った場合、多くの食材が輸入品でその食料自給率は、約24%となります

ただこのまま世界からの食料が日本に入ってくると言う前提で日本人は危機感を覚えません

実際は食料争奪戦の真っ只中だと言うことです

このまま日本は他の諸外国と食料争奪戦を戦いきちっと確保できる保証がない時代に入ってきています

またウクライナ情勢の悪化により各国が自国の国民を優先して様々なものを輸出停止にしていると言う事態も起きています

日本のメディアでは報道されません

マレーシアでは鶏肉輸出を停止すると言うことを判断しました

世界的な飼料不足で鶏肉生産に混乱が生じており、国内の国民優先にするためにも輸出をストップしたと言うことです

また、小麦生産大国インドが輸出停止を決定しました

理由は国内供給を優先すると言うことです

世界で食料不足になった時、当然他の国に輸出するよりは自国の国民に回すのが当たり前です

それによって小麦市場はますます高騰することがわかっています

ほとんどの食べ物を海外からの輸入に頼っている日本は、今後大規模な干ばつや気候変動、戦争や紛争などにより食料確保ができなくなる可能性が大きいのです

今年に入り小麦を始めとする穀物価格が原油価格、化学肥料の原料価格等の高騰が続いています

食糧自給できない人たちは奴隷である

ホセ・マルティ(キューバの革命家)は言いました

食うものだけは自給したい。個人でも、国家でも、これなくして真の独立はない

詩人であり彫刻家の高村光太郎さんは言われました

1965年の統計開始以来最低になった食料自給率をわれわれは真剣に考えなければならないかもしれません

決してウクライナ危機だけが問題ではないと思ってます

「異常」気象が「通常」気象になり、世界的に供給が不安定さを増しており、需給ひっ迫要因が相まって価格が高騰しやすくなっています

原油高がその代替品となるトウモロコシなどの穀物のバイオ燃料需要も押し上げ、暴騰を増幅してます

国際紛争などの不測の事態は、一気に事態を悪化させるが、ウクライナ危機で今まさにそれが起こってしまったと言うのは事実でしょう

我が国は化学肥料原料のリン、カリウムが100%輸入依存で、その調達も中国の輸出抑制で困難になりつつあった矢先に、中国と並んで大生産国のロシアなどで紛争が起こり、今後の調達の見通しがますます暗くなっていることも懸念材料としてあります

今そこにある食糧危機が本当に国民の中に実感されてるのでしょうか?

輸入ありきの経済安全保障が破綻したと言っても間違いありません

お金さえ出せば海外から食べ物が大量に確保できると思い込んでいる節があるのです

食料危機のリスクが間違いなく高まっているときに、コメや牛乳が余っているから減産しろと国は要請していること自体が全くわかっていないのです

政府や企業だけに頼るのではなく国民全体で食料守る意識が必要な時期が来たのかもしれません

消費者も「安ければ良い」を絶対に止めなければいけません

農家さんがいなければ食べるものがなくなる

生産から消費までのネットワークを強化し、「今だけ、金だけ、自分だけ」を脱し、「三方よし」の持続的循環経済を目指していく時が来てるように思います

そんなことを食料危機を感じたので少しブログに書きました

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