他国を見て改めてジェンダーギャップを考えてみました
妻の実家のフィリピンに来ています
その中で強く感じることが日本はジェンダーギャップがとても激しいと思うことです
株式会社 日向の鳥辺康則です
世界経済フォーラム(WEF)は7月13日、各国の男女格差の現状を評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)の2022年版を発表しました
日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中116位(前年は156カ国中120位)で、主要7カ国(G7)で最下位だったんです
ちなみにフィリピンは19位です
米国は27位・1位アイスランド・2位はフィンランドでした
北欧がジェンダーギャップが少ないのはわかりますが、フィリピンが上位に来てることがびっくりすることです
ジェンダーは日本語では「社会的性差」ともいわれます
しかしとても違和感がある言葉です
つまり「女だから・男だから」「女は家事をやるものだ」みたいな男女差別のことをいいます
これまでの社会では、身体的な性別が「女性だから」というだけで、差別を受けたり社会の中で活躍する機会が少なかったりすることが問題となってきました
そこで、性別による差別や不平等をなくし「ジェンダーの平等」を達成しようという動きが世界的に広まっているんです
2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)でも、17ある目標のうちの一つ「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」で、ジェンダーの問題が大きく取り上げられています
なぜならば先進国でも、男性のほうが女性より所得が多い、政治家や研究者に女性が少ないなど、女性が社会で活躍する機会が少ないと問題になっています
世界は「男女格差をなくそう」と言う方向に進んでいるのです
しかし日本では昔から「男尊女卑」の言葉がある通り女性に対しての見方が非常に偏っています
女だから〇〇すべきだ!女のくせに!みたいな差別用語が日ごろから買わされてしまうのです
そんな中でフィリピンで感じることがさらにその先のトランスジェンダーに対して平等だと言うことです
LGBTなどと言われています
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシャル(Bisexual)、トランスジェンダ(Transgender)の頭文字を取ったものとなります
フィリピンでびっくりする事はこれらの方々のマイノリティーが確立されておりほとんど差別がないことです
そういった社会性があるので多くの人は隠さずにカミングアウトします
また必ず友達の中にゲイやレズビアンの方がいると言っても過言じゃないです
その方々に対して全く差別がない
差別的用語や差別的取り扱いもありません
1人の人間としてアイデンティティーを確立し認めて尊重しあっているのです
日本ではどうでしょうか?
「LGBT理解増進法案」に関する自民党の会合で、一部の国会議員がLGBT+の人々に対して「生物学上『種の保存』に背くもの」・「道徳的に認められない」などの差別発言をしました
つまり日本では全く受け入れられないと言うことを政治家が堂々と公表してるのです
全く世界の方向と逆行している事実です
1人の人間として見ていないと言うことです
社会性がそのような国では悩んでいる方々はひたすら隠すしかありません
勇気を出してカミングアウトしたとしても受け入れられない社会があるのです
そのような閉鎖的な国でほんとに良いのでしょうか?
ただでさえも男女不平等のつよい国なのにさらにトランスジェンダーまでになると・・・
そんなことをこの国に来て強く感じています
日本はもっと寛容でオープンな国だと思っていたのにどうやら違うみたいです
特にジェンダーに関しては世界の後進国と言って良いでしょう
そんなことを感じてブログに書きました
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