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もはや地球上で汚染されてない土地や大気は実在しないのが現実です

マイクロプラスチックとともに世界の汚染源の大問題になっているのが、ポリフルオロアルキル化合物(PFAS)という自然界に存在しない人工化学物質です

このたびストックホルムの大学チームが発表した論文によるとPFASがこの地球の全体に広がり、PFASに汚染されていない土地はもはや存在しないというエビデンスを発見したそうです

株式会社 日向の鳥辺康則です

PFASは南極大陸と南極海の氷からも発見されています

さらに今回の発表で驚いたのは、世界各地の雨水には飲み水としては安全でないレベルの「永遠に残る化学物質(Forever Chemicals)」が含まれていることが研究で示唆されたことです

永遠に残る化学物質とは、PFASのことです

分解されることなく長期間残存し、人や動物・環境に蓄積していくため「永遠に残る化学物質」「フォーエバー・ケミカル」とも呼ばれてます

日本では米軍基地から流出したPFASが沖縄県民が使用する地下水に混入し大問題になったことが記憶としては残っていると思います

人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」 は家庭や環境に広がっています

地球には数千種類ものPFASがありますが、すべて人工物です

食品パッケージ、撥水加工の衣服、家具、カーペット、消火剤、焦げ付き防止機能付きのフライパンや鍋、電気製品、そしていくつかはシャンプーや化粧品にも含まれています

これらの製造や使用により、PFASが空気中に排出

PFASは最終的には海水にたどり着き、波しぶきとなってエアロゾル化され、空気中に放出されたのち、雨となって地上に戻ってくるというわけです

この地球上に広く拡散したPFASは何種類かのがん、生殖力の低下、ワクチンに対する反応の低下、高コレステロール、そして子どもの発達遅滞などに影響する人体に有害な存在となりました

PFASのうちで最も毒性が高い物質は、ペルフルオロアルキルカルボン酸(PFOA)とペルフルオロアルキルスルホン酸 (PFOS)とされています

過去にこのことについて書いたブログもあるので興味がある人は読んでください⬇︎

https://117kirei.com/20220622toribeblog/

https://117kirei.com/20220504toribeblog/

これまで水道水1リットルの含有量はPFOA・PFOS合算で70ナノグラム(1ナノグラムは1グラムの10億分の1で、1ポンドの約1兆分の1)以下が安全性の目安とされてきましたが、PFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムに変更しています

この安全基準値からしてみると世界中で降っている雨から検出される量ははるかに被曝量を超えているのです

つまり世界中の雨水は既に飲料用としては適さないようになってしまったのです

そもそも雨の元は大気中の水蒸気です

これだけ世界で大気汚染が深刻化すれば当然雨水も様々な有害物質を含みます

排気ガスやPM2.5・光化学オキシダントなど大気汚染の原因になっているものも雨水に含まれるのは当然です

さらに雨水からは硝酸イオン、硫酸イオンと言われる化学物質も見されてます

そして今回さらに高濃度でPFASが雨水から検出されたと言う研究データが出たのです

私たち日本人は甘水を直接飲む事はないと思います

しかし世界では水不足により本当に多くの人が雨水を生活のものとして使っています

世界では22億人の人が水道の設備のない暮らしをしています

世界の子どもの約4人に1人が水源が極端に少ない地域に暮らしています

そして世界の子供の誤認に1人が日々の生活に必要な水を十分に得られていない現実があります

つまり雨水を生活水としてだけではなく飲料水として飲んでいる人たちが世界にはたくさんいるのです

その方々の健康は保証できないようになったと言うことです

その多くの方々は後進国の方です

先進国の人たちが自分の都合で作った化学物質やPFASを排出した結果、雨水から大量の数値が検査されているのです

結局健康被害に会うのは先進国の人ではなく発展途上国や後進国の方々です

2021年10月にはアメリカのバイデン大統領がPFASの規制を発表したり、マクドナルドやAmazonが食品の包装に使用することをやめたりしてます

日本でも2010年4月に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定されました

製造および輸入が許可制となったと言うことです

しかし製造されている現実は変わりません

例外的にPFASの使用が認められていた半導体も2017年の法改正で規制されるなど、PFASは事実上全廃されました

日本でもPFASに対しては厳しく規制がかかりつつあります

ストックホルム大学の研究結果を受けて、PFASに対するより厳しい制限を求める声も上がっています

チューリッヒの食品包装財団でマネージングディレクターを務めるジェーン・ムンケ氏は次のようなことをはっきりと言いました

何百万人もの人々の飲料水を汚染し、深刻な健康問題を引き起こしている一方で、一部の人が経済的に利益を得ているということは許容できるものではありません。飲料水中のPFASを安全なレベルまで下げるのにかかる莫大な費用は、これらの有毒化学物質を製造および使用する業界によって支払われる必要があります

世界的な規制がまだまだ甘いと言うことです

この論文ではまた、地球上の土壌がPFASに“満遍なく汚染されている”ということを明らかにしました

PFASは非常に長い間、海や空気中、そして土壌に残存するので、研究者たちは蓄積レベルがこれからも危険なほど高くなっていくと予想しています

研究者たちは最終的に、「PFASは人間の健康にとっての“惑星の境界”を超えてしまった」と結論づけています

マイクロプラスチック同様にPFAS問題は今後とも世界中の多くの人々の健康脅かし環境汚染の原因として頭を悩ませる事は間違いないと思ってます

いち早く世界が規制をし製造中止するべきです

本当に今回びっくりする論文から率直な感想をブログに書きました

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