ブログ

本当に老化は「病気」であり治すことができるのか?

本当に老化は病気であるのでしょうか?

実は私の周りではそんな疑問を持つ人が増えています

株式会社 日向の鳥辺康則です

もし病気だとするのであれば治療ができると言うことになります

そうすると昔から夢見ていた「不老不死」も不可能ではないってこと?

ちょっとそれは言いすぎだとしても人生100年時代と言われている今、今後は120年時代と言われる日が近づいてるのかもしれませんね

紀元前2000年頃にメソポタミア文明のシュメール人が書いたとされる物語『ギルガメシュ叙事詩』で初めて不老不死について記録が残されています

紀元前2世紀には、古代ローマの劇作家テレンティウスが「老化は病気である」と宣言しました

同じく古代ローマの政治家キケロは「われわれは病気と闘うのと同じように(老化と)闘わねばならない」と唱えたんです

古代ギリシャでは紀元前450年頃に、歴史家のヘロドトスが「不老長寿の泉」について書いきました

このように古来から人間は老化と戦いそれを克服することによって夢を手に入れようとしていたのです

実際には科学や医学の発展によって人間の寿命は延びてきました

1800年代までヨーロッパの平均寿命は30~40歳だったのが今やアメリカでは79歳弱、日本や香港では84歳を超えています

古代の人々は正しかったのかもしれないですね

老化は遅らせられるだけでなく「治す」こともできるのかもしれないってこと

近年では長生き志向の人たちだけでなく、科学者の間でも老化を疾病として分類する動きが高まっています

2015年には国際的な研究チームが、老化の進行を疾病として分類すべきだと主張する論文を発表しました

2018年にはWHO(世界保健機関)が国際疾病分類(ICD)を改訂し、癌や関節炎のように加齢に伴って罹患・悪化する病気を「加齢関連疾病」として扱えるようにしました

つまりWHOが老化は「病気」と認定したようなものです

長寿研究の第一人者デビッド・A・シンクレア博士が、自著『LIFESPAN 老いなき世界』の中で唱えたのが、「老化は人間の運命ではなく『病気』であり治すことができる」と言うものです

まずは「加齢」と「老化」は全く違うと言うことです

そもそも、加齢=aging、老化=senescence(セネッセンス)と表現がまったく異なるのです

加齢は時間経過とともに重ねる年齢であり、つまり暦年齢の変化だということです

これは誰にでも同じスピードで起こります

一方老化は、加齢に伴って起こる身体や精神のさまざまな働きの低下だと言われています

このsenescenceは“個体の老化”のみならず、“細胞の老化”の意味も持っています

個体レベルでの老化と、細胞レベルでの老化、遺伝子レベルでの老化など細かく分けていくといくつもの老化が存在します

つまり老化とは動的なプロセスだと言うことです

耳が聞こえにくくなったり、肌がたるんだり、といった症状が目立つようになる年齢が人によって異なるように老化するスピードには個人差があります

寿命の場合と同様、老化のスピードを左右するのは遺伝的要因と後天的要因の両方でその比率は1対3だと考えられてます

2013年には国際的な研究チームが老化の特徴を9項目にまとめています

その9項目とは・・・

  1. ゲノムの不安定
  2. テロメアの短縮
  3. 遺伝子発現の変化
  4. タンパク質恒常性の喪失
  5. 栄養感知の制御不全
  6. ミトコンドリアの機能不全
  7. 細胞の老化
  8. 幹細胞の枯渇
  9. 細胞間のコミュニケーション不調

私たちは老化という「結果」を知っているが、この9つの特徴を引き起こすプロセスについては、まだ科学的に解明されていないのです

しかし逆に言うとこれを解明してしまえば治療できると言うことになります

特に7の細胞の老化に関してはかなり解明が進んでいます

人間の細胞には、身体全体の老化を防ぐ「修復機能」がある 細胞自身は、分裂を一定回数繰り返すと分裂しなくなり、自然死(プログラム死)していきます

これを「アポトーシス」と言います

最近細胞分裂を繰り返してもアポトーシスを起こさずに、ゾンビ状態になる細胞があることが分かってきました

これを「老化細胞」と言います

老化細胞はさまざまな炎症性サイトカインを放出し、私たちの身体に慢性疾患の原因となる「慢性炎症」を起こすということが分かってきました

つまりアポトーシスというのは、細胞が劣化して“がん化”するのを防ぐための一種の防御システムであると考えられます

細胞が老化してくると細胞死することで、身体全体の老化を防いでいると言うことができます

「細胞が老化」することがすなわち私たちの「身体の老化」ではないということです

このように人間は身体全体が老化しないようにできています

老化した細胞を排除する修復力があるのです

つまり「老化」とはこの修復機能が低下している状態のことです

逆に言うと修復機能を維持できれば、私たちの身体はいつまでも新生を繰り返し理論上は老化しないということになります

これまでは老化は遺伝子(DNA)が関係していると言われてきました

しかしその要因はわずかでありほとんどが後天的なものだと言うことです

最近ではオートファジーの研究やテロメアの研究なども進んでいます

つまりそれらが解明できれば老化は治療できると言うことです

治療できると言うことであればやはり病気だと言うことなのです

科学が進歩し人間が長生きするようになっている今の時代にほんとに老化は治せる時代になりかけています

歳だから〇〇だと言う言葉が当てはまらなくなってくると言うことです

最近では脳は老化しないと言うこともわかってきてます

外的要因によって痴呆症やアルツハイマーが作られてしまうのです

また、いつまでも若々しく元気でいるにはストレスをためないことです

なぜならば「免疫老化」が加速されるからです

新しい免疫細胞が少く古い免疫細胞が多いということは免疫システムが老化していることです

ストレスによって一気に新しい細胞が作られなくなります

そうすると古い細胞が圧倒的に多くなると言うことです

この辺も研究が進んでいってるので治療できる分野に入ってくると思われてます

長生きする事は良いことなのですが、健康で長生きしなければ意味がありません

老化が病気と言うことで治療ができたとしても、自由に動ける健康的な状態でなければダメだと言うことですよね

最近たくさんの文章を読んでちょっと感じたのでブログにまとめてみました

  • Comment ( 0 )

  • Trackbacks are closed.

  1. No comments yet.

You must be logged in to post a comment.

Related posts

最近の記事

おすすめの記事

おすすめ商品

  • There is no registered post.

キャンペーン情報