ブログ

日本で最も広く長く読み継がれてきた健康書『養生訓』とは?

皆さま『養生訓』という健康書をご存知でしょうか?

私は今まで知りませんでした

株式会社 日向の鳥辺康則です

江戸時代前期から中期に差しかかる1713(正徳3)年に貝原益軒によって書かれた書物です

平均寿命50歳位だった当時の中で彼は83歳まで生きたと言われています

彼の魂を込めて書いた『養生訓』の内容とは、一体どんなものだったのでしょうか?

養生に努めれば健康になり人生を長く楽しむことができると著者の中にははっきり書いてあります

これは春に種をまいて、夏に肥料をやり、虫や雑草を取って丹精込めて世話をすれば秋に豊かな収穫が得られるのと似ているということです

自分の体は植物よりはるかに大切なものなのだから、植物に与える以上の愛情を注がねばならないことがベースになります

自分自身の体や心に人一倍愛情を注ぐのです(しっかりと関心を持つということです)

具体的には次のようなことが書かれています

バランスよく食べ、腹八分目にとどめ、体を動かし、過不足なく眠り、楽しみを見つけ、心穏やかに健康で過ごすことの大切さと、そのための方法が説得力を持って書かれている

ある意味当たり前のことなのですが、この当たり前のことがほとんどの方ができていないのです

現代は食べる目的が「生きること」から「楽しむこと」に変化し、栄養不足ではなく栄養過多を原因とする病気に注目が集まっている

そして体を甘やかすことなく心を静め体を動かすことがとても大切ということです

流れる水が腐らずドアの蝶番が錆びないように、よく動くものは長持ちし使わないものはだめになる

老若男女を問わずダラダラせずに体を使うことが大切

体を使うためにあり、使った体はしっかり休めることが基本になる

益軒の養生哲学は現代の健康思想を先取りするものだったみたいです

世界保健機関(WHO)は、1946年にWHO検証で健康をこう定義しています

「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」

病気がないことが健康ではなく、肉体的や精神的及び社会的に良好な状態のことを言うということです

そして本の中では病気の原因は、体の中にも外にも存在すると書かれています

体内で生まれる原因には、食事・色事・睡眠などに対する7つの欲求と、喜怒哀楽を含む7つの感情がある

体の外から影響を及ぼすのは、風・寒さ・暑さ・湿気などの生活環境である

食事は体を養い、睡眠は心を養うが、どちらも行きすぎると体調を崩す

養生のお手本は朝は早起きして夜は0時ごろに寝て、昼寝はせず仕事に励む

心はいつも清々しく、少食で消化不良を避けるというものである

こうすれば生命力がみなぎり血液がしっかり体を巡るから病気が寄りつかない

節度ある食事と睡眠が養生の鍵となる

これもある意味当たり前ですが、現在では難しいですよね

全部は紹介できないので興味ある人はこちらの方を読んでください⬇︎

http://超訳 養生訓 病気にならない体をつくる https://amzn.asia/d/f6eHt1b

その中で私が最も注目したのがこちらです

「怒りと欲求は養生の大敵である」

人の感情のうち最も健康をむしばむのが怒りと欲求である

怒りは心を焼き、欲求は心を溺れさせていずれも気力と体力を奪い去る

慎重にコントロールしたい

怒り心を焼き払ってしまう!心には悪影響があると言うことです

いつもイライラして怒っていると、当然長生きできませんよね

強い怒りや悲しみ・恐怖などの感情は、それ自体がストレスとなって自律神経のバランスを乱し心拍数や血圧の上昇胃腸症状を招くことがわかっています

でもそれだけではなく怒りの感情がなぜこみ上げてくるのか?

その原因は心にあると言うことです

そしてキリのない欲求は心を溺れさせてしまう

自分の心を満たすための欲求と言うのはキリがないもんです

その結果泥沼になり抜け出せなくなります

気がついたときには心身ともに崩壊するのです

「養生訓」ではこれらのことを我慢をしてやっていくということではないと言うことです

習慣化させることが大事だと言うことです

人が善をなすか悪をなすかはどんな習慣を身につけたかで決まる

養生の道もそうだということです

欲求や感情を抑えるのは大変に思えるかもしれないが一筋に続けて習慣にすれば辛くないか本当です

逆にだらしない生活が習慣になるといざ病気になったときに慎み深く養生しようとしても、苦しくて耐えられないのです

長くなりましたが今の現代社会の中でとても大切なことが書いてあるように思いました

ある意味知識としては当たり前のことが書いてあるのですが、この当たり前ができないのか現代です

だからこそ、もう一度当たり前とは何なのか?

確認のためにもこの本をお勧めしたいと思います

そんなことを思ってブログに書きました

  • Comment ( 0 )

  • Trackbacks are closed.

  1. No comments yet.

You must be logged in to post a comment.

Related posts

最近の記事

おすすめの記事

おすすめ商品

  • There is no registered post.

キャンペーン情報