見えない「不安」と言う感情とどうやってうまく付き合っていったら良いのでしょうか?
メディアを見れば連日コロナのニュースや戦争・紛争・食糧危機・エネルギー問題・気候危機・先行きが不透明・物価高・円安・原油高・政治と宗教の関係・・・・など不安を煽るニュースが多いことを感じます
私たちは、この「不安」と言う感情とどのように付き合っていったら良いのでしょうか?
株式会社 日向の鳥辺康則です
「不安」と「恐怖」と言う感情は違うと言われています
明確な対象が存在するものが「恐怖」と言われています
それと対象で「不安」とは「はっきりした対象のない恐れの感情」と定義されています
「自分は病気かもしれない……」「感染したらどうしよう……」といった不確実であいまいなものに対する恐れが不安と呼ばれているのです
不安を常に抱えていると健康を害することがわかっています
英国の研究では、落ち込んだり不安になる頻度が高い人はがん死リスクがアップするという報告があります
また、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患の死亡率が上昇することも多くの研究で明らかになっています
不安によるストレスを受けると、ストレスに対抗するために副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます
コルチゾールには、血圧を上げたり・心拍数を増やしたり・血糖値を上昇させたり・免疫を抑制するなど多岐にわたる作用があります
長期にわたって過剰に分泌されると全身のさまざまな疾患につながってしまうのです
だからといって「不安」と言う感情をなくそうとしても逆効果だと言われています
実は、不安と言う感情は人間にとってとても大切な感情だと言う考え方もあります
人間は不安を悪いものネガティブなものとして考えがちですがそうではないと言う考え方です
不安はとても重要な本能だということ
不安を感じたり心配になったりすることは危険に対する準備がしやすく、日常のわずかな変化や違和感にも気が付きやすいというメリットになりえます
たとえばあなたが車を運転しているとき前の車が不審な動きをしたら、どうでしょう?
きっとあなたは「イヤだなぁ」と不安に感じると思います
そして車間距離を空けたり違うルートを選んだりして、“もしも”に備える方が多いと思います
実際、不安が強い人ほど交通事故の死亡率が下がるというデータもあるほどです
不安は人間にとって欠かせない本能であり、危機を察知するレーダーのような役割を持っていると言われてもいるのです
ハーバード・ビジネス・スクールのブルックスの研究(2013年)では、「脳はリラックス状態以上に興奮状態にあるほうが、ポジティブな状態だ」と主張しています
ブルックスは、不安な状態からリラックスした状態に落ち着かせるよりも、不安な状態から興奮状態に移行したほうがパフォーマンスが上がることを実証しています
また、リスボン大学の著名な神経学者・ダマシオは「感情を抑制することが、より良い決断につながるというのは間違いだ」と話しています
不安な状態にあるからこそ、状況をより客観視できるわけで、“不安は知性の証拠”でもあると主張しています
一体どちらが正しいのでしょうか?
どちらも正しいように感じますね
つまり不安と言う感情をなくすこともできなければ、消すこともできないのです
ただ身体に悪影響があると言うのも本当だと思います
だからこそ私は不安を和らげることを勧めています
一言で不安といっても、自分でなんとか変えることができることと、自分の力で変えることができないこととあります
これを一緒にしてしまったら訳が分からなくなります
そもそも不安とは「未来」に対しての不確定な予想が要因してると思ってます
まず、自分の力で代えられないものに関しては、過去を悔やんだり未来を予測するのではなく、今この瞬間に集中することが大事だと思っています
マインドフルネスです
過去にマインドフルネスに対して書いたブログがあるので、よかったら参考にしてください⬇︎
https://117kirei.com/20210830toribeblog/
この瞬間に集中することで、未来への不安は和らぎます
明日にならなければわからないことを今考えても解決にならないのです
今瞬間瞬間に集中して生きることの訓練が必要です
自分で変えられることに関しての特効薬は「行動」です
考えるから不安になるのです
その不安を和らげるためには行動することです
行動することで、様々な変化が生まれますが、そのことに対応することで、不安そのものを意識しなくなります
私はそんなふうに思っています
専門家ではないので、それが正しいかどうかではなく、私はそのように不安と付き合ってると言うことです
だからこそ、大切な感情の1つとして受け入れて、それをどのように処理するかが大事です
このブログが何かの参考になればとてもありがたいです
お金がないと先行きが不安でしょうがないですが、お金をたくさん持っていても失うことを恐れて不安になります
結局、世の中全ての人に不安と言う感情はあるのです
だからこそ、どのように付き合っていくかを自分で整理することが大切だと思っています
そんなことを思ってブログを書きました
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