2022年の世界大気汚染報告書が発表されました
大気汚染が誘発する呼吸器系疾患により世界では毎年800百万人が死亡している現実があります
そしてこの大気汚染はますます悪化の一途をたどっています
株式会社 日向の鳥辺康則です
空気中に含まれる化学物質って目に見えないから、日常生活であんまり意識しないと思うのですがかなり深刻です
そんな中でスイスの空気清浄機メーカーIQエアが2022年の世界大矯正報告書と言うものを発表しました
指数の基となるデータは131ヶ国・領域・地域の7300ヶ所以上に設置した3万台以上の大気質モニターから収集されたものらしいです
かなり本格的なビックデータになっています
その中で大気汚染の基準となる、世界各地における呼吸器に影響を及ぼす微小粒子状物質(PM2.5)の空気中の濃度に基づいた空気質指数(AQI)を測定し年間報告書として発表しています
でも実際はPM2.5だけではなく、二酸化窒素やオゾン・光化学オキシダント・ナノプラスチックなどを全て含んだ大気汚染指数を調べなければいけないと個人的には思ってます
でも計測方法がそれぞれ異なるので今回はPM2.5だけに集約した数値の発表らしいです
そして報告書によるとびっくりする結果が出てきてます
それは、世界131ヶ国と領域の大気質を調査した結果、健康に良好な大気質と判定されたのはたったの13ヶ国・領域しかないということです
この13カ国に日本は含まれているのでしょうか?
気になりますよね
世界保健機関(WHO)は、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の許容濃度を1立方メートルあたり年間平均5マイクログラムとするよう指針を出しています
この基準値以内だった国がたった13カ国と言うことです
オーストラリア・エストニア・フィンランド・カリブ海のグレナダ・アイスランド・ニュージーランドの6ヶ国、グアムを含む太平洋諸国とプエルトリコを含むカリブ海諸国の7領域となりました
残念ながら日本は含まれてません
日本の指数は9.1マイクログラムなので、WHOが基準してる指数の1.8倍になります
きれいな空気に見える日本でも大気汚染が深刻だと言うことです
一方でWHOの基準値の10倍以上となった国は、チャド89.7マイクログラム(以下単位略)・イラク80.1・パキスタン70.9・バーレーン66.6・バングラデシュ65.8・ブルキナファソ63.0・クウェート55.8・インド53.3の8ヶ国となりました
この数字を見ればまだ日本は増の方かもしれませんね
しかしこれはすべての国々を調べたわけでは無いのです
特に大気汚染が深刻なアフリカはあまり含まれてません
アフリカ・南米・中東の発展途上国では、観測所があまり設置されていないためデータが不足しているのが現場です
アフリカの54諸国のうち、19ヶ国しかデータが集まらないのです
それらの国々を入れていったら、ますます大気汚染の深刻さが明らかになります
実際にパキスタンなどでは大気汚染の深刻さはかなりひどいと言うことです
約2億2400万人の人口を抱えるパキスタンでは、大気汚染が死因のトップになっております
「世界疾病負担(GBD)」による最新の調査では、2019年には大気汚染が原因で推定23万6000人が平均寿命以前に死亡することになったのです
殺人レベル的の大気汚染です
コロナウィルスとか言ってる場合じゃないんです
PM2.5は大気中に浮遊する極めて小さく最も危険な粒子で、吸い込むと肺の奥深くまで到達し血液中に取り込まれて様々な病気を誘発します
発生源としては化石燃料の燃焼・砂嵐・森林火災などが挙げられ、ぜんそくや心臓病・呼吸器疾患といった健康被害との関連が指摘されています
毎年大気汚染を原因とする健康被害で8百万人が死亡している
そしてさらに最近の研究では、大気汚染はメンタルヘルスにも悪影響及ぼすことがわかってます
うつ病を誘発することがわかってるのです
また認知症やアルツハイマーなどを誘発することもわかってます
空気を吸わなくて、生きていける人間はいません
それだけ毎日大切なものがどんどん汚染されてるのです
これを他人事として捉えて良いのでしょうか?
食べるものや自分の身の回りのものには興味があっても、目に見えない大気汚染を気にする人ってどれぐらいいるのでしょうか?
日本はWHOが基準するきれいな空気の国には入っていません
それによって様々な病気が誘発され多くの方々が死んでいます
その現実を受け止めてやれることってたくさんあると思うのです
環境汚染が改善されない1番の原因は無関心と言われてます
すべての地球上の人間に関係してることなので、関心を持ってできることを取り組んでいきたいですね
そんなことを思ってブログに書きました
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