米国NYタイムズが日本の「イチゴ」は環境問題に影響与えると発表しました
ある調査会社によると日本人が大好きな果物第1位はダントツで「イチゴ」だったと報じられました
なんと73.6%もの人がイチゴが大好きだと答えたのです
株式会社 日向の鳥辺康則です
もしかして世界で1番「イチゴ」が好きな国民かも?
本来イチゴの旬の時期は春です
しかし今ではハウス栽培始めとして1年中売られています
いちご好きな人にとってみれば良いのかもしれませんが、私個人的には旬なものを旬な時期に食べるものが自然ではないかと思ってます
子供たちにイチゴの旬の時期を聞いても答えられません
それぐらい年中スーパーに行くと売られています
そんな日本人が大好きなイチゴですが、このたびニューヨーク・タイムズで地球環境への影響があることが指摘されました
一体どういうことなんでしょうか?
問題の1つ目は、日本のイチゴはデリシャスだが生産に大量のエネルギーを消費し温室効果ガスの主要な排出源になっていると言うことです
全世界的には環境にできるだけ負荷をかけない農業や畜産業への関心が非常に高く、それらが進められています
しかし日本はそれに逆行していると言うことなのです
1年中イチゴを栽培しようと思えば、一定の気温と環境整備が必要です
そのために大量の「灯油」や暖房するための光熱費がかかり管理が大変なんです
もちろん野菜や果物のハウス栽培は世界中で行われています
しかし日本のイチゴ栽培はそれが極端でその結果、本来の旬の時期に栽培する農家が減り海外からの輸入に頼らざるを得なくなったとも伝えていました
真冬にでもイチゴが作れるように不自然な環境が作られると言うことです
寒い冬にイチゴを育てるには、大きなビニルハウスの中を暖めて人工的な春をつくり出さなければならず、そのために大量のエネルギーを消費していると述べています
NYタイムズでは主張を裏付けるため、日本の農畜産物や水産物の温室効果ガス排出量を調べた研究論文を引用してます
イチゴの生産・輸送に伴う温室効果ガス排出量は、ブドウの約8倍・ミカンの10倍以上と報じています
寒さをしのぐために人間が暖房使うのではなくて、高い価格で売れるイチゴを生産するために暖房を使うのです
さらに問題の2つ目は多量の農薬です
農産物の中で極めてたくさん農薬を使い残留も懸念されています
それらの農薬の使用により土や水が汚染されるのです
日本から輸出されたイチゴが、台湾で差し止められたと言うニュースも話題になりました
理由は残留農薬が多かったためです
検出された農薬は殺虫剤クロルフェナピルとフロニカミドでした
クロルフェナピルは日本では収穫前日まで使え、残留基準は5ppm
台湾ではいちごには使用できず残留基準は0.01ppmです
同様にフロニカミドも日本では収穫前日まで使え残留基準は2ppm
台湾ではいちごには使えず残留基準が0.01ppmです
国によって風土や気候も違うので、残留農薬の規定や使用するものの許可等は全く違います
だからこれが一概に日本のイチゴ=悪だとは言いません
ポイントはとてもたくさんの農薬が必要だと言うことです
それらは土や水を汚染します
高価でキレイなイチゴを作るために、たくさんの暖房が使われ農薬が使われます
それがイチゴに関しては異常な量だと言うことです
そんなふうに報じられました
冒頭でもした通り、私個人的には旬のものを旬な時期に食べるべきだと思っています
自然界に逆らって、不自然なことをしようとすると様々なことが起きます
今回のNYタイムズの記事からそんなことを考えさせられました
最後まで読んで下さってありがとうございます
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