魚がどんどん取れなくなっていっている日本の現状があります
かつて日本は「漁業大国」と言われていました
豊富な水産資源の海域に恵まれてたくさんの種類の魚が穫れてていたのです
株式会社 日向の鳥辺康則です
しかし最近では、サバ・サンマ・スルメイカ・シシャモ・イカナゴ・サケなどをはじめとして庶民の味方として食べられてきた魚が不漁になり価格もびっくりする位高くなっています
3月に豊洲市場で取引されたサバの平均価格は1年前より6割以上も高くなっています
国産マグロも36.3%高くなっています
一体何が起きてるのでしょうか?
実は世界を見ると漁業・養殖業の生産量は、ここ40年で2倍以上になっています
1980年約1億トンだった生産量は、2021年には2億1800万トンにまで増えているのです
ところが日本を見てみると全く正反対の現象が見えます
1980年代には1200万トンだった生産量が、2021年には411万トンにまで下がっているのです
この数字は毎年減少し続けてます
世界と全く対照的に悲惨な状態が、日本の漁業・養殖業で起きているのです
さらに世界ですし文化が根付いたことによる需要拡大により「買い負け」が続いているのです
欧米では健康志向で魚食が広まり、アジア圏でも経済成長に伴い動物性タンパク質の需要が高まっています
ヨーロッパでも水産資源の見直しにより需要が拡大しています
なぜこんなに魚が獲れなくなったのでしょうか?
1つは環境の変化です
国内の水域では、海水温上昇などに起因して水揚げ量が明らかに減っています
アジ・サバ・サンマなどの大衆魚が代表例です
そのうえで、ブリは富山県の氷見市・金沢市が有名だったが今では北海道が一大産地になっています
海水温の変化などにより漁場が大きく変わっているのです
しかしそれだけでは無いのです
1番の原因は乱獲です
つまり日本近海での水産資源の枯渇については資源管理の甘さも要因なんです
実際に漁業・水産業で成長を続ける国々では、実際に獲れる数量より大幅に漁獲を減らすことで漁獲量を制限しています
この漁獲量制限を国が管理してるところが多いのです
理由は水産資源は国民全員の財産だからです
国が積極的にそこに関与し、水産資源を守るために規制をかけているのです
しかし日本は全く違うのです
実は日本は漁師さん各自の判断によって漁獲量を決めているのです
たくさん獲れればたくさん儲かる
その至上主義が働き乱獲に走っているのです
資源管理が機能していないために起こる「成長乱獲」です
人間の利己的な欲です
いわば完全に人災なのです
そして、2020年に日本政府も70年ぶりに漁業法の改正に乗り出ました
相当やばいと思ってきたのでしょうね
でもそんなこと何十年も前からわかることです
国が管理するべき水産資源を各自に任せて、後回しにしたのです
その結果今の衰退があるのです
他の国では全てが成長してるのに、日本だけが衰退している
本当に日本で安くおいしい魚を手に入れる事は、今後さらに難しくなると思います
政府が関与して法律が変わったとしても、機能するまでに何年もかかります
そんな実態を知っている国民も少ないのかもしれません
そんなことを感じたので少しブログに書きました
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