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気候難民が増え続ける中で本当に温暖化を食い止めることができるのか?

11月30日から国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕しました

COP28には198か国・地域の代表らが参加し、排出削減の進捗(しんちょく)を確認する「グローバル・ストックテイク」を初実施し、対策強化策を話し合います

株式会社 日向の鳥辺康則です

COP28の話し合いのポイントを知りたい方はこちらを参考にしてください⬇︎

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20231130/amp/k10014273281000.html%3Fusqp%3Dmq331AQGsAEggAID

https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a45953353/cop28/

https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji148/

世界中が温室効果ガス削減を発表しながら現実はどうなのか?

昨年の温室効果ガス排出量は574億トンと過去最高を更新しました

言ってることと現実は違うのです

そんな中で日本は2021年度に13年度比で約20%削減したことをアピールし、「25年までに世界全体の排出量を減少に転じさせなければならない」と表明する方針で削減目標の引き上げを訴えました

その上で温室効果ガス排出量を30年度までに13年度比で46%削減する目標を掲げました

でも実際には石炭化石燃料廃止を最後まで表明しないのが日本と言う国です

数字のマジックに囚われずに現実を見るしかないです

そしてCOP28で岸田文雄首相は、温室効果ガスの排出削減対策の取られていない石炭火力発電所の新規建設を「終了する」と初めて表明しました

これはどういうことなのか?

日本は既存火力の排出削減策として、石炭にアンモニアや水素を混ぜて二酸化炭素(CO2)の排出を減らす「混焼」やCO2回収・貯留技術(CCS)を進め、石炭火力をできるだけ長く利用する方針で石炭火力の全廃時期は示していないんです

混焼を巡っては欧州などから化石燃料の延命策との批判も根強いのが現状です

結局は石炭化石燃料に頼り続けるということです

小さな国日本ですが、全世界の温室効果ガスの3.6%を排出しています

そして、それらの先進国が経済活動の中で排出する影響が後進国の貧しい方々を苦しめている現状があります

同会議に出席する予定のMSFインターナショナル会長クリストス・ クリストゥ医師は次のようなことを発言しています

世界で最も弱い立場に置かれている人びとは、自分たちが作り出したわけでもない問題のために、健康と命を犠牲にしています。気候危機を引き起こす温室効果ガスの排出にほとんど関わっていない人びとがその被害に苦しむのは不条理かつ悲劇的です。このことは、私たちが気候の危機だけではなく、人間性と連帯の危機にも直面していることを示しています

2023年にMSFは南スーダンでの大規模な洪水・ミャンマー・マダガスカル・モザンビークを襲った激しいサイクロン・「アフリカの角」全域で数百万人が飢餓に苦しんだ深刻な暑さと干ばつなどの被害を受けた地域で医療・人道援助を行いました

これらは全て気候変動による異常気象が原因です

彼らはほとんど二酸化炭素を排出しません

なのに被害を受けるのはいつも貧しい国の方々です

これが世界の現状です

さらに、洪水や干ばつなど温暖化による異常気象で住む場所を追われる人たち「気候難民」が爆発的に増えてきています

このままで行ったら紛争による難民を上回る、2050年には2億1600万人になる見込みです

しかし、日本も他人事では無いのです

地球上の氷の9割があるとされる南極では、2023年は最も氷河が融解した年と認定されてます

その影響により海面上昇と高潮で、東京都の1部の所では影響を受けることがわかっています

海面上昇に備え、政府は21年に海に面した39都道府県に対し、25年度までに海岸保全基本計画を気候変動の影響を踏まえたものに改定するよう通知を出してます

他人事では無いのです

世界での異常気象も止まりません

スペイン南部の住民8万人分の飲み水をまかなう貯水池が干上がりました

スイス・アルプスの山岳地帯では氷河が解け出しています

氷河の監視団体によると、このわずか2年でスイスに存在する氷河の10%が消失したとみられています

地球温暖化”で雪や氷が溶け出す山がある一方、2023年は世界各地の山や森林が炎に包まれました

8月に少なくとも97人の死者を出したハワイの山火事・カナダ・ギリシャ・シリアと大規模な山火事は連日のように伝えられました

ブラジルではサイクロンによる豪雨で大洪水が発生し少なくとも11人が死亡

アメリカ・バーモント州でも豪雨で発生した激しい濁流が街を飲み込みました

本当にドバイで行われているCOP28では各国のリーダーが責任のある発言だけではなく、行動を期待したいと思います

なぜならば何を言うかではなく、何をするかが大事だからです

行動こそは唯一変えられる道なのです

そんなことを思ってブログに書きました

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