「スーパーエルニーニョ現象」によって未知なる領域に突入しました
国連の世界気象機関(WMO)は7月4日にエルニーニョ現象が7年ぶりに太平洋で発生したと正式に発表しました
一体これからどんな現象が世界で起きるのでしょうか?
株式会社 日向の鳥辺康則です
エルニーニョは南米ペルー沖から太平洋中部の赤道域で海面水温が平年よりも高くなる現象です
日本の気象庁では南米ペルー沖における5か月間の平均海面水温が、平年と比べて0.5℃以上高い状態が6か月以上続く状態のことを「エルニーニョ現象」と定義しています
エルニーニョは2~7年おきに発生する現象で太平洋の東風が弱まることで起こります
これにより普段は西側に吹き寄せられていた暖かい海水が海全体に広がり、海に吸収されるはずの熱が大気中に放出され世界の気温が上昇するのです
気候変動の影響で発生している高温と異常気象にエルニーニョが重なることで世界各地が記録的猛暑に見舞われる恐れがあると警告されてます
実際にすでに中国を始めとして様々な国で観測史上記録する高温に見舞われてます
北京でも41℃を超える殺人的猛暑です
暑さだけで人が死んでいく事態が起きてます
と思えば場所によっては、記録的な豪雨や雹が降るなどの爆弾低気圧などに見舞われてます
「火」の洗礼と「水」の洗礼に襲われているのです
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は声明で、エルニーニョの再来は「世界の多くの地域と海洋で最高気温の記録が更新され、さらなる猛暑を引き起こす可能性を大幅に高めるだろう」と指摘してます
そしてWMOは、98%の確率で今後5年間のいずれかの年が史上最も暑い年となり記録を更新すると予想しているのです
我々はこれから未知なる領域へ突入したと言うことです
今回のエルニーニョは、ただのエルニーニョではありません
気象庁は正式に発表してませんが「スーパーエルニーニョ」と言われています
平年と比べて0.5℃以上高い状態が6か月以上続く状態のことを「エルニーニョ現象」と言いますが、今年はなんと3℃以上高い状態が発生してるのです
このことをスーパーエルニーニョといいます
つまりは、普通のエルニーニョで起こる現象を超えてしまうのです
通常のエルニーニョ現象が起こると日本では冷夏&暖冬が起きると言われています
しかしスーパーエルニーニョ現象の場合にはそれを超えて異なるパターンになるのです
エルニーニョでは通常、太平洋で強い台風が発生する可能性が高まる一方で大西洋ではハリケーンが発生しにくくなります
しかしそれは当てはまらないのです
未知なる領域です
そして何が一体起こるのか?
・大規模な豪雨や干ばつが起こります
これまで起きたエルニーニョ現象では、南米南部やアフリカ・中央アジア・米南部では降雨が増えた一方、オーストラリアやインドネシア・南アジアの一部・中米・南米北部では干ばつが起きてます
・火事や森林火災が発生します
今でもカナダで起きている大規模山火事は鎮火のめどが立っていません
全米の1億人以上の健康被害をもたらしてます
記録的な高温により世界で発生するのです
・食糧難が来る
天候の変動が農作物や世界の食料供給に影響を与えるため、食料不足も懸念されます
米政治専門メディアのポリティコの報道によると太平洋で獲れる魚の供給や世界の穀物生産などに影響が及ぶ可能性があるのです
・ウイルス性疾患が増える
世界保健機関(WHO)は6月、エルニーニョによりデング熱やジカ熱、チクングニア熱などが広がる恐れがあるとの見解を示してます
・超大型台風やハリケーンが発生する
我々が過去遭遇したことのない規模の台風やハリケーンがへ起こることが予測されてます
米国の研究グループは、今夏のエルニーニョは2029年までに世界経済に3兆ドル(約433兆円)の経済損失をもたらす可能性があると発表しました
世界各国でとんでもないことが起きるのです
それは予測ではなく既に発生したと言う断言がされたんです
本当に我々はこれから未知なる領域を目の前で体験することになります
これも全て人間がもたらした結果なのです
環境問題にどんなに無関心であっても無関係な方は一人もいない
それは間違いない事実です
そんなことを思ってブログに書きました
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