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米国の若者たちが気候変動裁判で勝訴したと言うニュースを聞きました

気候変動が原因で自分たちの未来が脅かされる

そのことに対して全米を中心に様々な国で気候変動訴訟が起きています

株式会社 日向の鳥辺康則です

気候変動訴訟の数は増加しており「国際連合」によると2022年は世界で2180件以上にのぼっていると言うことです

そんな中で今回の裁判の判決は世界初となる画期的なものでした

「環境への影響を考慮しない資源開発は違憲」との判決を下したんです

裁判が起きたのは米国のモンタナ州です

モンタナ州は世界でも有数の石炭採掘地なんです

同州では「化石燃料の資源開発をする際に温室効果ガスの排出量をはじめとする環境への影響の調査をしなくてよい」と定められているんです

これ自体がおかしな話なんです

他の州ではきちっと決められているのに、何故かモンタナ州だけは野放し状態

そのことに対して立ち上がったのが5歳から22歳の16人の若者たちです

彼らは、州政府が化石燃料採掘の許可を優先することによって地球温暖化を悪化させており、州憲法で保障された「清潔で健康的な環境」に対する権利を裏切っていると主張したのです

裁判の中では14人の青少年原告が証言し、気候変動が身体的・心理的健康に深刻な影響を与えていることを示しました

その根拠としてさまざまなデータや報告書を提出したました

また原告たちは気候変動によって生じる影響が、彼ら自身の生活に及ぼす深刻な問題についても証言したんです

・サリエルさんは、地域の伝統的な食べ物や薬が育つ時期や場所を気候変動が変えてしまい、それらを見つけることや採取することが困難になっていること、その結果として先祖伝来の伝統や文化が失われる可能性について語りました

・バッジさんは猟師であり、彼の家族の生活は彼が捕まえた肉によって支えられている

気候変動の影響(大気の質の低下、洪水、干ばつなど)は彼の家族の生活様式を脅かしていると語りました

・幼い頃一生歩けないかもしれないと言われたクレアさんは、何年にもわたる理学療法と家族のサポート、そして彼女自身の強い決意の末、今ではスキーヤーかつランナーとなりました

だが山火事による息苦しさと健康を害する煙により、彼女は屋内で過ごさねばならず、スキーやランニングなど自然の中で過ごすことによる継続的な理学療法を受けられずにいると語りました

膨大な資料とデータを提出し、それぞれが置かれている立場を子供たちが必死になって大人に訴えかけました

もちろんモンタナ州側も反論しました

「モンタナ州で発生する化石燃料からの排出量は、世界全体の排出量に比べれば微々たるもので、モンタナ州の天候や気候に直接影響を与えるものではない」と主張したのです

最終的な結果は、モンタナ州のキャシー・シーリー判事の手に委ねられたのです

最終的なジャッジは子供たちの主張が勝ったのです

これにより、モンタナ州の化石燃料の使用を促進する法律の施行が差し止められることになります

この判決は「モンタナ州、若者、民主主義、そして気候にとって大きな勝利」と評価されているんです

日本の子供たちが、このように行政や国・企業を訴える事は無いかもしれません

しかし、環境問題が解決しない一つの理由としては声を出さないことだと思っています

沈黙は黙認と一緒なんです

主張があるのであれば声を出さないと分かりません

ヨーロッパでデモをしているある少女にインタビューしたテレビを見たことがあります

なぜデモに参加するのですか?とリポーターが質問したら、こんな答えが返ってきました

大人たちは老衰で死ぬかもしれないけど、僕らは大人たちが招いた気候変動で死ぬんだ

とっても心が痛くなる言葉です

子供たちは必死になって、大人に殺されるんだよ僕らはと言ってるんです

われわれは気候変動を目のあたりにする最初の世代であり、気候変動を食い止められる最後の世代と言われています

我々が招いたこの問題を見て見ぬふりをするのはもうやめなければいけないのです

問題が後送りになって大きくなってしまった

取り返しのつかないところまで大きくなってしまった

その1番の原因は、みんなが誰かがやってくれるだろうと言うご都合主義の考え方

誰かがやってくれるだろうと、自分は何もしなかったのです

その結果、問題が大きくなって後戻りできなくなってるんです

一人一人が傍観者ではなく、当事者なんです

そのことを子供たちが訴えかけているんです

未来の子供たちの為にも、傍観者でいる時期は終りました

やれる事はたくさんあります

そして何よりも声を出すことです

そんなことを強く感じてブログに書きました

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