なんで日本人はこんなに「寝たきり人口」が多いのか?を考えました
「健康寿命」は「平均寿命」から寝たきりや介護の期間を除いた期間のことをいいます
厚労省のデータによると、2019年の平均寿命は男性81.4歳・女性87.5歳ですが健康寿命になるとぐっと下がってしまうのです
株式会社 日向の鳥辺康則です
実際の健康寿命は男性72.7歳・女性75.4歳です
平均寿命と健康寿命の差は年々縮まりつつあるが、それでも男性8.7歳・女性12.1歳の開きがあるのが現状です
さらに自分で歩くことが難しい状態にある「要介護2」以上の人は認定者の約5割を占めているといいます
なんでこんなに寝たきりになる人が多いのでしょうか?
実は寝たきりは、平均寿命が日本と大差のない欧米諸国にはあまり見られない現象なんです
日本だけが圧倒的に寝たきり人口が多いのです
原因は様々あると言われています
例えば日本特有の入院期間の長さとサポート不足です
寝たきりを防ぐには入院したら一日も早くリハビリをして退院し日常生活に戻ることです
しかし日本はOECD加盟国平均より、平均入院日数が長いにもかかわらず患者1人あたりの看護師やスタッフが少ないのが現状です
他国に比べて介護やリハビリの支援を充分に受けられないのです
また、諸外国と比べて入院期間の長さも「寝たきり」リスクを上げる大きな要因と言われています
欧米なんかはすぐ退院させられます
居心地の良い病院で、長居をすると体が硬直して動けなくなるのです
寝たきりになる原因を様々です
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害や、転倒・骨折が主な要因です
と言う事は食事や生活習慣も関係してると言われています
塩分が多い食事や野菜が少ない食事はこれらの病気を誘発しやすくなる
しかしそこで疑問が出てきます
寿命延ばす食材と寿命縮める食材の一覧リストを見てみると、欧米人がよく食べるものが寿命を縮めるリストにたくさん入ってます
にもかかわらず欧米人は寝たきりの人が少ないんです
何が原因なんでしょうか?
調べていくと意外なことがわかったんです
健康寿命を延ばす鍵になるのが「5つのM」と言われています
●Mobility(体)→フレイルやサルコペニアを防ぎ、最期まで動ける体をつくる
●Mind(心)→認知症やうつ病にならない・進ませないよう、心の健康を保つ
●Medications(薬)→飲むべき薬、やめられる薬を正しく判断し、薬と上手に付き合っていく
●Multicomplexity(予防)→未然に防げる病気は、徹底して予防する
●Matters Most to Me(生きがい)→人生にとって何が最も大切かを考える
『5つのM』は高齢者を診療する際の基本で、2017年にカナダおよび米国の老年医学会で初めて提唱されました
比較的新しい概念ということです
そしてこの中で最も大切なのは「生きがい」です
「生きがい」を持っているかどうかが、寝たきりになるかどうかの違いになるのです
以前にこの「生きがい」について書いたブログがあるのでよかったら参考に読んでみて下さい⬇︎
人生において「生きがい」を持っていると長生きできるみたいです
https://117kirei.com/20220227toribeblog/
昔は「生きがい」は国際的に見ても日本独自の観念と言われてました
しかし最近は日本以外の国々でこの概念が広がり、日本では生きがいを感じるのが難しくなってるのが現状です
特に仕事を持ってる人が生きがいを感じて寝たきりになり辛いみたいです
さらに年齢を重ねても周囲の世界に興味を持つことなどが含まれている
家族や仕事に関心を持つこと、生産的であり続けることなどです
ポイントは若い気持ちを持ち続けること
例えばヨーロッパを一周したいなど、ワクワクするような将来の計画をいつも考えていることが大事
確かに日本の高齢者は歳を重ねるたびにそのような願望がなくなっていくようにする
しかし欧米などの高齢者は何歳になってもアクティブ
意識が関係していると言うことです
趣味をたくさん持ったり、友人がたくさんいたりすることも大切です
何歳になっても異性を気にすることも大切
もちろん「生きがい」だけが寝たきりを左右するわけではないです
他の4つもそれに連動してとても大切だと言われています
欧米の医療では薬は極力少なめに処方します
食事なども高齢者になるとしっかりと管理するアドバイザー等がついたりします
積極的に体を動かす運動などを日本よりはアクティブに取り入れます
ほぼ寿命が一緒の日本と欧米
しかし健康寿命になると全く違うのです
それらは、生活習慣がもたらす意識の違いにあると思ってます
何歳になっても心だけは若く保ちたい!そんな気持ちが大切なのかもしれません
そんなことを感じたのでブログに書きました
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