脳内にゴミが溜まると認知症になる要因が増すことがわかっています

脳内にゴミが溜まると言う現象が実際に起きていると言う記事を読みました
それによって認知症になる確率が格段に上がるらしいのです
株式会社 日向の鳥辺康則です
認知症とは脳に問題が生じて生活に支障が出る状態のことを言います

意外と知られてませんが一つの病名ではありません
その原因となる病気は100種類以上あります
最も多いのは脳にアミロイドβと呼ばれるゴミ(老廃物)がたまるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)だと思います
統計ではすべての認知症の70%も占めると言われています
この脳のゴミ(老人斑)は高齢者だけに発生するものではなく、最近の研究で赤ちゃんでも子どもでもアミロイドβは発生することがわかっています

しかし赤ちゃんや子どもの脳にゴミはたまりません
なぜなら若いうちは脳のゴミを掃除する機能がしっかりしているからです
一方高齢になってゴミ掃除が思うようにできなくなるとアミロイドβは脳のいたるところで凝集化(フィブリル)し、次第に“認知症予備軍”と言われるMCIの状態になっていきます
つまり肝心なのは掃除ができるかどうかなんです
この脳内のゴミの掃除をしてくれてるのが脳脊髄液と呼ばれる無色透明な液体(水)なんです
水と言っても正式には体液や脳内液と言ったほうがいいかもしれません

脳脊髄液は脳内に500ml存在します
そしてこの液体は常に循環して入れ替わっているのです
脳脊髄液は脳室(脳の深部にある部屋)と呼ばれる場所で1日に約500㎖作り出され、深部から脳表に循環して脳脊髄全体を覆い尽くしそして古くなった脳脊髄液は脳表の静脈へと排出されます
これが1日4回繰り返されるのです
そして最新の研究によってわかった事は、脳のゴミはこの脳脊髄液によって「水洗い」されていたのです
人の体内の老廃物は血液やリンパ液によって体外へ排出されます
しかし脳にはリンパ管が存在しないため、従来は脳に老廃物を排出するリンパ系はないと考えられてきました
ところが最近になって脳にも身体のリンパ系と同じような働きをして、老廃物を排出させるユニークな仕組みがあることが発見されたのです

それが脳脊髄液がアミロイドβを水洗いする仕組みです
医療の世界でも「脳は神秘のベールに包まれている」と言われています
脳が人体の臓器の中でも特に仕組みが複雑で、いまだ十分に解明されていないという意味です
そして肝心なのはここからです
この水洗いするシステムの中で最も重要なグリンファティック液と言う物質は熟睡してる時に作られるのです
つまり睡眠と認知症は関係性があると言うことです
きちっと熟睡できる睡眠ができていると、認知症になりづらいということです
人が熟睡(ノンレム睡眠)するときに、ノルアドレナリンに連動する神経細胞の活動が減少し脳の血流は停滞します
その影響で逆に脳脊髄液の流れが活発になるのです

つまり「熟睡中にはグリアがアクアポリン4から脳脊髄液を積極的に取り込み脳内組織は空間を拡大させ、組織抵抗を減少させアミロイドβの解毒の場を拡大する」ことがわかったのです
睡眠がものすごく関係してることが立証されたということです
日本人は世界ワーストレベルで睡眠時間が短いことで知られています
日本人の平均睡眠時間は7時間22分ですが、他の国の平均と比べると1時間3分も短いのです
更に人口1000人当たりの認知症患者数と将来の患者数の増加のデータを見るとわかりやすいです
主要国計44カ国の認知症患者数は平均で15.7人でした
それに比べて日本は最多ダントツの26.7人です
また2050年に認知症患者がどれぐらいに増えているかと言うデータで言うと平均29.4人に対して日本は44.7人でした
圧倒的に日本だけ認知症の人が増えているということです

その原因が睡眠にあると言うことです
これらのデータからもわかるように日本は世界ワーストレベルの睡眠負債国であり、その結果認知症大国になっているのです
日本人は睡眠時間が極端に短いのですが、実はそれ以上に熟睡できていない人が多いことのほうが問題なんです
最近のデータでは認知症患者の睡眠障害の有病率は50~80%と報告されている一方で、不眠症ややうつ病が認知症の大きな危険因子になっていることも指摘されています
睡眠の質を上げて、睡眠時間を長くとることによって脳内のゴミは掃除されるということです
それぐらい睡眠が大事ということです
そんなことを新しい論文記事を読んで感じたのでブログに書きました

美と健康を通して地球環境浄化(^◇^)
地球の応援団長こと鳥辺康則です。
初めて私のブログをご覧頂ける方はコチラもご一読頂ければ幸いです。
》鳥辺康則(とりちゃん)の生い立ち
No comments yet.